ラズパイでQULIOもどき（施錠通知）を作ろう！(Line Messaging API版)

LineNotifyが終わる！？

気付いたらLineNotifyサービスが終了との情報……
折角作ったQULIOもどきが機能しなくなってしまう…
代替機能を探してみるとLine Messagin APIというものが公開されているのでこちらを採用、改めて作り直してみた。

作りたいもの

・鍵を掛けたら鍵の状態を撮影、「鍵を掛けた！」とテキストでLineに通知を飛ばしたい

何で作りますか

取り敢えず家に転がっていた二つ
・ラズパイzero W
・マグネットセンサ
これさえあればGPIOでマグネットセンサのON・OFFで鍵の状態を検知、という作りたいものが達成できそう。

開発環境

OS：Windows 11 Pro 24H2
Raspberry Pi Pico2 W

まずはLine Messaging APIの登録・設定を行う！

Messaging API - LINE Developersにアクセスし、右上のコンソールにログインするボタンをクリックする。
https://developers.line.biz/ja/services/messaging-api/

LINEアカウントでログインをクリックし、自分が使用しているLineIDでログインする

新規プロバイダーを設定するため、プロバイダー欄の作成ボタンをクリックする。

新規プロバイダー作成画面で名前を付けて作成ボタンをクリックする。

チャネル設定から画面中央のMessaginAPIをクリックする。

LINE公式アカウントを作成するをクリックする。

自分のアカウントでログインする。

必須項目だけ入力し確認ボタンをクリックする。

入力内容を確認し、完了ボタンをクリックする

LINE Official Account Managerの画面で同意をクリックする

個別規約への同意も同意をクリックする

アカウント名を入力し次へをクリック、ホーム画面を移動を押してホーム画面に移動する

画面右上当たりの設定をクリックし、左側のツリーからMessaginAPIをクリックする

MessaginAPIを利用するをクリックする

作成済みのプロバイダーを選択、もしくは新規でプロバイダー名を指定して同意をクリックする

プライバシーポリシーなどは無視してOKをクリックする

一度接続したプロバイダーとは解除ができない警告が表示されるのでOKをクリック

LINE Developersに戻り、コンソールトップから作成したチャネルをクリックし、MessaginAPI設定を開いた最下段にチャネルアクセスト－クンがあるのでメモ帳などエディターに控えておく。

回路を作る！

適当に以下のイメージで回路を構成する。
プルアップ抵抗ってなんぞやみたいな人はググってください。

コードを書く！

ラズパイとPCをmicorUSBで接続し、「Thonny Python IDE」を起動する。
インストールしていない場合はThonnyをインストールしておくこと。

以下のコードをそれぞれraspberrypi pico2 Wに保存する。
main.pyがあることにより起動時に自動でimportに示されているpyファイルを順次実行してくれる。
今回で言うとwifi.pyとkeyopenstatus_lite.pyを順番に実行してくれる。

main.py

import wifi
import keyopenstatus_lite

wifi.py

import network
import time

SSID = '接続するWIFIの名前（SSID）'
PW = 'WIFIのパスワード（平文なのでセキュリティ的に良くはない…）'

wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(SSID, PW)

while wlan.isconnected() == False:
    print('Connecting to Wi-Fi router')
    time.sleep(1)

wlan_status = wlan.ifconfig()
print('Connected!')
print(f'IP Address: {wlan_status[0]}')
print(f'Netmask: {wlan_status[1]}')
print(f'Default Gateway: {wlan_status[2]}')
print(f'Name Server: {wlan_status[3]}')

keyopenstatus_lite.py

import machine #import Pin
import os
import time
import network, urequests
import requests
import json

led = machine.Pin("LED", machine.Pin.OUT)
token = 'チャネルアクセスト－クン'
url = 'https://api.line.me/v2/bot/message/broadcast'
headers = {'Authorization': f'Bearer {token}','Content-Type': 'application/json; charset=UTF-8;'}

button1 = machine.Pin(16,machine.Pin.IN,machine.Pin.PULL_UP)
button2 = machine.Pin(18,machine.Pin.IN,machine.Pin.PULL_UP)

opn = 1
opnd = 1

while True:
        #if button.is_pressed:
        if button2.value():
            if opn == 1:
                time.sleep(0.5)
                pass
            else:
                #print('Open')
                messageText:str = "KeyOpen"
                #data = {'to': user_id,'messages': [ {'type': 'text','text': messageText} ] }
                data = {'messages': [ {'type': 'text','text': messageText} ] }
                response = requests.post(url, headers=headers, json=data)
                time.sleep(0.5)
                led.value(0)
                opn = 1
        else:
            if opn == 0:
                time.sleep(0.5)
                pass
            else:
                #print('Lock')
                messageText= 'keyClose'
                data = {'messages': [{'type': 'text','text': messageText}]}
                response = requests.post(url, headers=headers, json=data)
                time.sleep(0.5)
                led.value(1)
                opn = 0

動作確認

磁石をセンサに近づけたり、遠ざけたりして作成した公式アカウントから「open」や「close」のメッセージが返ってきていればOK。

3Dプリンターでケースを作りラズパイとセンサ類を収めて、玄関に取り付ける。

完成！

LineNotify時代の動作している様子を動画に収めました。gifなんで粗々ですけどね･･･