AIがあるから資格勉強する気が出ない
前に同僚がこんな話をしてくれました。
「資格を取らなくてもAIと対話しながら仕様やサービスの選定ができれば良くない?」
「資格取れても社内評価が上がるくらいだから」
まあわかる。わかるけど、、
この「わかるけど、、」と思ったことが自分的にも意外で、なんでそう思ったのかちゃんと分析しておこう、ということでこの記事を書いています。
資格を取るかどうか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
若い頃は我を押し通す材料になりうる(AI関係ないけど、、)
新卒はポテンシャル採用がほとんどで、
アサイン先の希望が通るのもわずかな能力差とほぼ運だと思っています。
それでも、自分の希望をできるだけ通したいのであれば、その分野に近い資格をとっておいて損はないです。
もちろん、希望通りにアサインされないこともありますが、次回のアサインでまたチャンスがあります。
次回も希望が通らなければ、転職を視野に入れて
「これだけやる気を示しても希望の配属が叶わなかったので、御社でチャレンジしたいんです」
というストーリーにもつなげられます。
こうなった場合、資格の捉え方は少し変わってくると思っていて、
よく「資格はそのレベル感で仕事ができる」といったイメージが強いですが、私は「この分野にやる気があります」という証明だと捉えています。
そういった意味で、「取得しておいて損はない」と自分の中では結論づいている状態です。
…が、これはよく言われる話ですし、まだ理由として弱いので、もう少しだけ踏み込んで考えてみます。
資格を勉強するくらいなら実際に手を動かせという意見
資格が必要かどうかの話になると、資格勉強するくらいなら実際に手を動かすのに時間を使ったほうがいいだろうという意見がよく出てきます。
正直、これについては私も同意見です。
でもこれ、普通に同時にやればいいのではないだろうか。
確かに資格で学んだ内容をそのまま活用できる場面は決して多くないと私も思いますが、一方で、業界の標準が頭に入っているという重要性は無視できないし、これは好きに手を動かすだけでは習得しにくい知識になってくる。
たとえばAWSなら、実際に問題文通り構築してみればいい。
国家試験でも、たとえばシステムアーキテクト試験なら、学んだプロトコルや概念を使って実際にシステムを作ってみる。
その経験を、試験の論述ではエピソードとして加工して書けばいい(私はこれで一度目に合格しました)。
要するに、せっかく手を動かすやる気があるなら、ついでに資格取得もしちゃっていいんじゃない?と。
補足:例外もあるよね
もちろん本当にただ手を動かすのが楽しいなら全然いいと思います!私もただ手を動かすの好きです(あくまで資格いるいらないが焦点で、手を動かすのは素晴らしいというのは前提としてあります)
話戻って、AI時代の国家試験・資格の重要性
これまでの内容なら若い子以外は資格いらなくない?
ここからは完全に推測です。
AIの出力は今後粒度が大きくなると考えています。
これまで:文章、コード、画像、動画
これから:システム、アプリ
となるのではと考えているわけです。じゃあこのシステムやアーキテクチャの妥当性って誰がどう評価するの??
この「妥当性の評価」を担うのが、日本が認めた試験に合格している人たちになるんじゃないか、と思っています。
今後、「情報」が必修になった世代や、いわゆるAIネイティブな子たちがどんどん増えてきます。
とはいえ、日本の顧客に対して「AIが言っていたのでこうしました」とだけ説明して、しかもその人が何の資格も持っていないとなると、「じゃあそれでOKです」とは、少なくとも私はならないと思います。
つまり、判断の根拠を説明する力と説得の材料が重要になると考えているのです。
ここは、AIの出力をそのまま引用するだけでは成立しない領域です。
飛び抜けたスキルや経験、これまでの信頼があるなら別ですが、AIが吐いたアウトプットを審査し、現実世界の関係者に説明し、合意形成までもっていく力が必要になるのではと思っているのです。
資格そのものが万能というよりも、「体系知識をある基準まで理解している人」という第三者の保証に、これからの時代は価値が出てくるんじゃないかと思っています。
ただ開発できるだけで大丈夫?
私は凡才です。おそらく10年しないうちにIT業界の形は大きく変わり、少なくとも私レベルの「システム作れます!」だけでは通じないと思います。
これはAIの発展によって、エンジニアだけでなくマネジメントでも起こり得ます。つまり、システムを作れます!マネジメントできます!単体では今後厳しいと考えているわけです。
個人的にはシステムも理解していて、マネジメントもできて、事業開発もできます+この業界に強いです!、くらいまでいく必要があると考えているのですが、そんな中技術は進歩し続けていくわけで、、
ここで「資格」という武器をひとつ持っておくことで、土台を理解しているという評価は持ちつつ、他の領域にも手を伸ばして行きやすい環境づくりを今から整えておくのがいいのではと思っているわけです。
最後に
長くなりましたが、まあ私の同期は優秀なので別として、私のような凡才の場合はこんな感じで常日頃戦い抜く術を考えながら生きていかないといけないかもしれないですね。
そして考えた結果、AIが発達していくからこそ、ITの国家試験は受かっておこう。
と決めました、というお話でした。