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なぜ会社員である私が、87日間で347ページの技術書を書くことができたのか?【7つの理由を公開】

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こんにちは!
ねこじょーかーです。

みなさんは技術書を書いたことがありますか?
私は最近、3冊の技術書を執筆しました。

合計で「347ページ」にもなるので、なかなかのボリュームです。

最初に書こうと思ったのが、6月28日。
3冊目を書き終えたのが、9月19日です。

全体の時系列を整理すると、以下の通り。

日付 イベント
6月28日 本を書くことを決意する
7月24日 1冊目を発売
8月29日 2冊目を発売
9月19日 3冊目を発売

なかなかのハードスケジュールですね。
最初に本を書くことを決意してから、3冊目を発売するまでは、87日間でした。
およそ、1日4ページのペースで書き進めていたことになります。

自分で言うのもあれですが、本当にすごいのはここからなんです。
それは何かというと、私は会社員として働きながら、以上のことを成し遂げました。

つまり、平日の仕事終わりと、土日祝日の時間だけを使って、87日間で347ページの技術書を書き上げたということになります。

まわりでこういった人はいないですし、あまりネットでも見かけないので、1つの小話として面白いんじゃないかなと思い、記事にしてみました。

なぜ書くことができたのかという理由が7つあるので、それを紹介していきますね。
この記事を読み終える頃には、「自分も何かアウトプットしたい!」と燃えていることでしょう。

こういった系の記事はあまり人気が出ないと思いますが、かなり重要なエッセンスを書いたつもりです。
少し長いので、時間のあるときの暇つぶしとしてお読みください。

7つの理由

① 健康維持を意識していたから

「いやいや、健康維持???」
「バカにするな」

まぁ、落ち着いてください。
何をするにしても、とにかく体が元気じゃないといけません。

特に一番大事だと思っているのは「睡眠」です。

私は普段、7〜7.5時間ほどの睡眠を取っています。
適正な睡眠時間は個人差があると思いますが、少なくとも7時間は寝たほうがいいです。

「昨日4時間しか寝てないけど余裕」
「ショートスリーパーだからOK」

こんな人もいますが、ショートスリーパーの人はかなり少数で、ほとんどの人は、「睡眠不足の状態が常態化していて、体調が悪いことに気づいていない」というだけです。
一度7時間以上寝てみると、びっくりするくらいパフォーマンスが出るようになりますよ。

また、私は以下のことも意識しています。

  • 3時以降はカフェインを取らない
  • お酒はを飲むときは1合くらいまでにする
  • 寝る2時間前には間接照明に切り替える

カフェインには覚醒作用があり、完全に抜けるのには8時間ほどかかると言われているため、夕方以降に飲むと寝付きが悪くなってしまいます。
カフェインを取るなら、昼食後、もしくはおやつの時間までにしておきましょう。

「お酒を飲むと眠りやすい」という人もいるかと思います。
お酒を飲んで寝ると寝付きは良くなりますが、眠り自体が浅くなり疲れが取れなかったり、朝方にトイレで起きてしまうこともあります。

寝る100分前までに1合くらいを飲むと、睡眠の質を落とすことなく寝付きを良くする効果があるといわれているので、お酒はほどほどにしておきましょう。

また、目に入る光が強ければ強いほど、体は「まだ休むときではない」と勘違いしてしまいます。
寝る2時間くらいには、間接照明に切り替えるなどして、目に入る光の量を減らすのがおすすめです。

さらに、寝る15分前くらいから、ちょっと難し目の本を読んで寝ることをおすすめします。
漫画やワクワクする本を読んでしまうと、興奮して眠れなくなってしまう可能性があるので、「興味はあるけど、少しむずかしい内容」が良いと思います。

今日から睡眠をしっかり取って、まずは万全のコンディションを整えましょう。

② ブログで発信していたから

「本を書くぞ!」と決めたあと、ゼロから勉強を始めていては、とても間に合いません。

私は、PlayFab マスターへの道というブログを立ち上げ、4ヶ月くらいの期間をかけて、25記事ほど書きました。
ここで一定量のインプットを済ませた上で、内容を体系化し、一気にアウトプットした感じです。

インプットと並行していきなり本を書こうとするのは、個人的にあまりおすすめしません。
というのも、本を書くほど興味がある内容になるのか、最初の段階ではわからないからです。

せっかく本を書き始めても、「このテーマは違うな」となってしまうと、それまでの時間が無駄になってしまう可能性が高いです。

まずは、はてなブログや Qiita などでアウトプットしてみることをおすすめします。
そのあとに、本を書くようにするといいでしょう。

③ とにかく時間を捻出したから

「忙しくて時間がない」

会社員であれば、これは誰もが思っていることではないでしょうか?

平日は、帰ってご飯食べて、お風呂に入って寝るだけ。
休日は、疲れてなかなか体が動かない。
休日だから遊びたい。

こういった人も多いと思います。
ですが、まずはこの習慣から変えていかないと、時間の捻出はできません。

例えば、家事で休日の時間が潰れてしまうのであれば、その作業を外注し、自分の時間を捻出します。その時間で作業をするのです。

また、「遊びに出かけて時間がない」「YouTube やゲームで休日を過ごしている」という場合は、その時間を少し削る必要があります。
ゼロにする必要はありませんが、3時間を使っているのであれば、2時間に減らして1時間を捻出する、などですね。

平日については、会社によっては遅くまで働かなくてはいけない場合もあると思います。
その場合は、休日により多くの時間を確保するか、早く帰れる仕事に変えるしか方法はありません。
早起きをすれば時間の捻出はできますが、遅くまで働いている場合は睡眠時間を削ることになるため、やらないほうがいいでしょう。

人は「やらない理由を探す天才」です。
なので、自分自信で「やらない理由を潰しこむ」ことで、言い訳ができない状況を作り出すのが重要になります。

あとは、以下の内容を実践しています。
- 通勤は「片道30分以内」にする
- ワイシャツは「完全ノーアイロン」を着る
- エレベーターに乗るときには「閉じる」ボタンを最初に押す

最後のはネタですが、私はその数秒がもったいないと感じてしまいます。
節約できる時間は、どんどん節約したいですね。

何かを始めるということは、何かを捨てなければいけません。
ただし、いきなりエンジンを飛ばしすぎても、長続きしないのも事実です。
平日は30分の捻出ができれば十分だと思います。
少しずつ始めてみましょう。

④ 作業を習慣化していたから

「少しやっても、なかなか続かない」
「やらないと、と思っても重い腰が上がらない」

こういった人も多いと思います。
私も、仕事が忙しくなればなるほど、「今日は休もう」「明日やればいい」という気持ちになり、どんどん後回しになっていました。

しかし、こういった状況は「作業を習慣化」をすることで解決できます。

例えば、毎日の歯磨きを例に挙げると、「歯磨きを忘れないようにアラームをかけよう」なんて人はいないですよね?
なぜなら、大体の人は「朝食後」「夕食後」に歯磨きをしている習慣が身についているからです。

人の生活の40%は習慣で成り立っていると言われますが、習慣化されていると、何も考えずにその行動をすることができるようになります。
つまり、行動するのに最小限の意志力とエネルギー消費でよくなる、ということです。

ということで、何かの作業を継続してやっていきたい人は、まずは習慣化をおすすめします
ただし、いきなり1時間や2時間をやるのは、すぐ息切れしてしまうのでおすすめしません。

まずは、5分でもいいので「毎日やる」ということを意識してみてください。
「5分で何が変わるの?」と思う人もいるかと思いますが、これがびっくりするくらい変わるんです。

「1日に5分以上やる」というのを毎日やるだけで、「今日も目標を達成したんだ」「自分はやればできるんだな」という気持ちが湧いてきます。
これが自信につながってくるんですね。

日によっては、「今日は10分できそうだな」という日もあるでしょう。
そんなときは、10分やって問題ありません。

ここで重要になるのは、「自分の中でこっそり目標を上げないこと」です。

「1日に5分以上やる」という目標の裏に、「とはいっても、30分はやろう」と思っていると、30分を達成できなかったときに罪悪感が出てきてしまいます。
これは良くない例です。

習慣化するのには、3週間から8ヶ月、平均で2ヶ月かかると言われています。
なので、まずは2ヶ月、騙されたと思ってやってみてください。

歯磨きと一緒で、「やらないと、落ち着かない」という状態になれば、習慣化できた証拠です。
習慣化できると、作業が苦にならないだけでなく、歯磨きのようにエネルギー消費も少なくなります。
また、作業時間も気づいたら増えていることでしょう。

私も「そんなバカな」と思っていましたが、実際に試してみると事実でした。

ストレスが溜まっているときほど、習慣化された行動を取りやすいとも言われています。
長時間テレビを見たりネットサーフィンをしたりすることが習慣化されている人は、どんどんドツボにはまる仕組みです。

よりよい習慣でアップデートをして、毎日ちょっとでも作業をするようにしていきましょう。

「でも、どのタイミングで5分を確保したら良いのかわからない」という人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、「IF THEN ルール」を使うことです。
これは何かというと、「もし〜なら、そのとき〜をする」というのをあらかじめ決めておくことで、グッと行動しやすくなるというメソッドです。

例えば、以下のようなルールです。
「お風呂に入る前になったら、必ず作業する」
「寝る前になったら、必ず作業する」
「22時になったら、必ず作業する」

「達成できたらご褒美」「達成できなかったら罰」という方法よりも、上記のようなルール付けのほうが効果が高いという研究もあるので、ぜひ試してみてください。

⑤ 公言して期限を決めていたから

「よし、やるぞ」と決心しても、どうしてもやる気が続かないときもあると思います。

そんなときは、「やり抜くことを期限付きで公言する」のがおすすめです。

公言するのは「パブリック・コミットメント」というもので、周囲の人に向かって目標を宣言すると、達成率が高くなる効果があります。
「一度発言したからには、やらないといけない」という「一貫性の原理」の心理も作用する強力なメソッドです。

さらに「期限付き」にすることで効果が高まります。
人間は楽をしたい生き物なので、先延ばしにするのが大好きです。
期限付きにすると先延ばしができなくなるので、作業せざるを得なくなります。

私も作業するときは、「○日に発売予定です!」とツイッターで発言して作業をしていました。
発言をすると、身の入り方が変わるんですよね。

ぜひ、やり抜くことを期限付きで公言することを実践してみてください。

⑥ 需要があると確信していたから

やはり、何かの成果物を出すからには、誰かの目に留まるものを作りたいものです。

「よし、できた!」と意気揚々と公開して、反応ゼロだったときは悲しいですよね。
私も過去にそういった経験があります。
半年くらいかけて作ったWebアプリは、ほとんど誰にも使われていません。
まぁそんなものですよね。

「私が PlayFab の本を書くとしたら、こんな目次にします」とツイートしたところ、思いのほか反響が大きかったので、需要があると確信して執筆作業に取り掛かることができました。

私自身、PlayFab の勉強にはかなりの時間を費やし、苦労しました。
「もっとわかりやすい教材があればいいのに」と思っていましたが、他の人も同じように感じていたのだと思います。

実際に発売してみたところ、たくさんの方に本をご購入いただくことができました。
本当に執筆してよかったと思います。

始めから需要があるものをわかっている人はいないと思うので、ここもいろいろと普段から試してみるしかありません。

個人的な感覚としては、「難しいな」「これはやりたくないな」と感じることで、かつ調べても簡単に出てこない情報に需要があると思います。

その辺にアンテナを張っていると、いいことがあるかもしれません。

⑦ 応援してくれる人がいたから

一番大きいのが、何より応援してくれる人がいたからです。

作業をしているときは一人なので、「やめてしまおうかな」という気持ちにもなります。
ですが、ツイッターでコメントをいただいたり、いいねやリツイートをしてくださる方がいると、「もう少し頑張ろうかな」となるんですよね。

近くに何かを一緒に頑張っている人がいれば、励まし合ったりすることで、お互いに頑張れると思います。
切磋琢磨できる仲間がいるのは、素晴らしいことです。
仲間を大切にして、どんどん成長してください。

そういった仲間がいない人は、ツイッターがおすすめです。
勉強したことや成果をツイートしていると、誰かしら自分に興味を持ってくれるようになります。

そこから応援してくれるようになり、自分のやる気にも繋がるので、簡単なアウトプットはツイッターを活用してみましょう。

まとめ

私の中での「成長」は、以下の式で表せられると思っています。

成長 = インプット × アウトプット × 継続

「定期的にインプットをしている」という人も多いと思いますが、アウトプットをしているかどうかで、成長度合いが格段に変わります。
そして、アウトプットはローカルだけでなく、公開している方が効果は高いです。

私自身、一時期はビジネス書を読み漁り、満足しているときがありました。
しかし、ふと思い返すと、目に見える成果物が何も残っていないことに気づいたんですね。

そこで、「何かを残して公開する」ということを意識してきたところ、グッと成長できました。
例えば、ここ1年半の成果の抜粋は以下の通り。

  • RubyonRails を勉強して、Webアプリを公開した
  • Unity を勉強して、スマホゲームをリリースした
  • PlayFab のブログを立ち上げ、25記事書いた
  • PlayFab 本を3冊発売した
  • PlayFab の勉強会に2回登壇した
  • Qiita で16記事書いた

Webアプリなんかはほぼ自分しか使ってないですし、スマホゲームもほとんどダウンロードされていませんが、アウトプットしたからこそ、その過程でいろいろと勉強になりました。
とにかく数を打たなければ、「自分は何が得意なのか」「どういうものが需要があるのか」ということは、わからないと思います。

もちろん、「明らかにそのやり方はうまくいかない」という方法で頑張っても意味ないですが、自分なりにうまくいく方法を試行錯誤することが大切だと感じました。

私はこれからもいろいろと挑戦していこうと思うので、みなさんも一緒に頑張りましょう。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!


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