はじめに

「ORA-28001:パスワードが期限切れです。」がOracle Database 21c XEにて発生した場合の対応方法を紹介します。

手順

前提としてsystemユーザの接続情報が必要です。

① 管理者権限による接続

管理者権限を利用してDBに接続します。Oracle 19cではPDBごとにユーザを作成するため、パスワード切れになっているユーザが所属しているPDBを指定する必要があります。

sqlplus system/<password>@<host_name>/<pdb_name> as sysdba

実行例:

C:\>sqlplus system/passw0rd@localhost/xepdb1 as sysdba

② アカウント状況の確認

以下のSQLを実行して、アカウントの状況を確認します。

SELECT USERNAME, ACCOUNT_STATUS FROM DBA_USERS WHERE USERNAME = '<username>';

ACCOUNT_STATUSがEXPIREDの場合、パスワードが有効期限切れを起こしています。

USERNAME	ACCOUNT_STATUS
username	EXPIRED

③ (任意) パスワードの有効期限の変更

必要な場合、パスワードの有効期限を変更します。

-- パスワードの有効期限を無制限にする場合
ALTER PROFILE DEFAULT LIMIT PASSWORD_LIFE_TIME UNLIMITED;

-- パスワードの有効期限を300日にする場合
ALTER PROFILE DEFAULT LIMIT PASSWORD_LIFE_TIME 300;

④ パスワードの変更

以下のSQLを実行して、パスワードの有効期限を変更します。

ALTER USER <username> IDENTIFIED BY <new_password>;

実行例:

ALTER USER testuser IDENTIFIED BY passw0rd;

⑤ アカウント状況の確認

以下のSQLを実行して、アカウントの状況を確認します。

SELECT USERNAME, ACCOUNT_STATUS FROM DBA_USERS WHERE USERNAME = '<username>';

ACCOUNT_STATUSがOPENの場合、パスワードの有効期限切れは解消しています。

USERNAME	ACCOUNT_STATUS
username	OPEN

環境情報

SELECT * FROM V$VERSION;

BANNER	BANNER_FULL	BANNER_LEGACY	CON_ID
Oracle Database 21c Express Edition Release 21.0.0.0.0 - Production	Oracle Database 21c Express Edition Release 21.0.0.0.0 - Production Version 21.3.0.0.0	Oracle Database 21c Express Edition Release 21.0.0.0.0 - Production	0