背景
Hyper-V上の仮想マシンバックアップを、商用バックアップツールを使ってバックアップを取得しようとしたが、エラーが出て失敗。
その時の対処と得た教訓についてメモを残しておく。
先に結果
バックアップ取得対象がサポート切れの古いWindows Serverという事もあり、ベンダーサポートに問い合わせを出しても全然レスポンスがなく、
社内でヘルプ記事を出してあっさり解決。バックアップが取得可能となった。
ベンダーサポートはこういう場合、あてにならないと身に染みて実感。。。
会社の上司曰く、バックアップツールが何を使っているかというより、仮想マシンのバックアップエラーは、
どのツールを使っていても大体ベースの仕組みは一緒なので、どういうエラーが出ているか、
仮想マシンのバックアップがどういう仕組みを使って取得されているかをまず考慮する必要があるとの事だった。
(VMwareの仮想マシンだったらスナップショット、Hyper-Vの仮想マシンだったらチェックポイントを基本使っている等、
どのバックアップツールを使っていても、大体依存する仕組みがあるという事を念頭に置く必要がある)
バックアップ失敗時に出力されたエラー
VMバックアップのチェックポイントを取得できませんでした。
エラーメッセージ
['<仮想マシン名>'に対するチェックポイント操作が失敗しました。
(仮想マシンID xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx)'<仮想マシン名>'に対するチェックポイント操作が取り消されました。
(仮想マシンID xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx)'<仮想マシン名>'はチェックポイント操作を開始できませんでした:
要素が見つかりません。(0x80070490)。(仮想マシンID xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx)
今回の対処で必要だったキーワードは以下2つ。
- Hyper-V
- エラーメッセージ中のエラーコード(0x80070490)
この2つを元に検索して出てきた記事がこちら。↓
Hyper-V Backup Error: Could not initiate a checkpoint operation: Element not found. (0x80070490).
いや、表題からしてまんまだった。。。
最初にバックアップ失敗が発生して自分で調べた時、バックアップツールの名前を入れて検索して、どうもうまくこの記事が
引っかからなかったっぽい。
検索結果から見落としていた可能性も否めない。。。(-_-;)
バックアップ失敗のその後
上記リンク先のページを見た後にバックアップ対象の仮想マシンをコピーして検証機を作成、検証機に上記参照先の対処を適用したところ、見事にバックアップ取得成功!
本番機にも適用して、現在は無事バックアップ取得が出来ている。
このバックアップ失敗の原因、対象のHyper-V仮想マシンのOSが古い場合に発生するHyper-Vのバグのようで、そもそもサポート切れの古いOSなんぞさっさと更新しろよ!というMicrosoftの意向なのか、ずっとバグは解消されず放置されている様子。
まあ本来は古いOSは更新しないと、ですよね。。。
でもお客さんにそう言えない身としては、何とかバックアップ取得を成功させないと!と試行錯誤。
まあ、何とかなって良かった。
今回の教訓
- エラーコードは大事にしよう
- 使用ツールにこだわり過ぎず、基本に立ち返ろう(今回の場合、仮想マシンのバックアップの仕組みを考慮)