はじめに
私はアラサー未経験でIT業界に入った。
アラサー未経験からの転職は確かに可能である。
実際にこんなスペックの私でも達成できた。
- 大学2留
- 卒業後、ニート
- 職歴なし
しかし、平坦な道のりではなく、大きなハンディキャップがあるのは確か。
それを理解していても、あえて挑戦する人を私は応援したい。
この度は転職から3年が経過しようとしているので、自分の振り返りも兼ねて転職に至った経緯を書くことにした。
かつての私と同様に現在、アラサーで転職活動をしている人の励みになればいいと思う。
準備はほどほどにいざ就活!
IT業界に入ると決めた後、スーツやカバン・靴など就活に必要なものを揃えると、私は某大手転職エージェントにアポイントメントを取った。
このときの心境は「アラサー未経験だけど偏差値60ぐらいの四大卒だし、IT業界ぐらい中小でよいならどこか簡単に決まるでしょw」だった。
今思えば、これが全ての誤りだった…。
就活は難易度ルナティックだった
とりあえず、転職エージェント求人を紹介してもらった。
紹介してもらえたITの求人は1件だった…。
「SEはあなたの年齢では遅すぎる、紹介できる求人はほぼないし、就職は難しいだろう」とエージェントに言われた。
私は絶望したが、その1件に一縷の望みをかけて受けてみることにした。
面接で面接官とレスバしてしまう
エージェントに面接のアポイントメントは取ってもらい、面接に行くことにした。
しかし、面接担当の方に出迎えられたときに、早速ジャブを食らってしまう。
面接官「(ニヤニヤしながら)君みたいの取ってないんだけど」
僕 「御社は求人票にテキトーなことを書いてるんですねw」
反射的にカウンターをしてしまい、面接は当然ながら落ちた。
落ちたが、このとき同時に何かスイッチが入った。
「絶対にITに入ってやる、と」
ハロワに行ってみた
次にハロワに行くことにした。
ネットでのリサーチした結果、若年層向けの就職支援事業を知ったからである。
内容は「採用意欲のある企業に派遣され1ヶ月の研修を受け、その後採用面接へ」と行ったもの。
実際にIT企業で研修を受けることができることに魅力を感じた。
だが、ここでも落とし穴が待ち受けていた…。
話と求人票の内容が違う
面談の結果、SEO対策をやっている会社に派遣されることとなった。
しかし、面談の話と違い、研修は営業向けの内容。
加えて、偶然、他の受講者に見せてもらった求人票にはIT系の職種の募集はなかった。
1回研修を受けてから初めて求人票を見るようになる仕様であるらしい。
何らかの大人の事情により、開示しないこととなっていたのだろう。
激しくゴネてみたら問題になってしまったらしく、その後は事前に求人票も開示するようになったという。
当然ながら、私はその研修を断った。
公共のサービスの恐ろしさを知ったw
ガチャ引き直し、ベンチャー企業の研修へ
ハローワーク側(正確には下請けの会社)と話し合った結果、マッチングをやり直すこととなった。
行き先はすんなりと決まり、ITのベンチャー企業に派遣されることとなった。
その企業さんは非常に魅力的な会社さんでFinTechの自社製品を売りにし、開発言語はメインはC#、数年前ということを考えるとかなり先進的な事業を展開していた。
教えてくださる社員の方もスキルが高く良い方ばかりで尊敬したし、ここで本気で働きたいと思った。
そして1ヶ月の研修を終え、いざ採用面接へ…。
が、不採用。
案件状況など色々な事情があったが、主な原因は完全に僕の実力不足としか言いようがない。
その企業さんには本当に感謝している。
この経験があったおかげで更に「絶対にIT」という気持ちがより強くなった。
完全無料のITスクールに行ってみた
流石に方針転換をすることにした。
ここまでアプリの開発をメインに就職活動してきたものの、年齢的にも厳しいものがあるらしい。
市場のニーズというものはどうしようもないので、ハードルが低く採用される年齢レンジが広いらしいインフラを選択することとした。
貯金がかなり目減りしていたのでスクールの費用を払う余裕がなく、完全無料で就職活動のサポートもセットにしている某ITスクールに通うこととした。
最後はあっさり就職できた
スクールに通い始めて、二ヶ月半後…あっさりと内定が出ていた。
「最初からこうしておけばよかった」と思わなくもないが、大分遠回りしてしまったから、ここまでやりきることができたのだと思う。
実際に最初は15人いたが、最後までやりきったのは8人(うち転職までこぎつけたのは7人)。
「要領悪w」と思われるかもしれないし実際にそうだと思うけど、ここまでやるぐらいの覚悟じゃないとITの転職は厳しいんじゃないか?と思う。
まとめ
正直、もっとやり方を考えれば、すんなりと転職できたと思う。
僕の事例はかなりコストがかかるのでおすすめはできないが、どんなプランを選択したとしても少なくないコストと時間がかかるのは確かである。
ITへの転職を考え始めている人へ
ネット上には色々な情報や広告があるけども、実際は泥臭く辛いことも多い。
「それでもIT」と思うのであれば、私は止めはしないし応援する。
現在、勉強中・転職活動中の人へ
本当にITは多種多様で変化が激しいし刺激が多く面白い業界だ。
少なくとも、僕は今の所ITの仕事以外をやるつもりはない。
早くこっちにこいよ。