Power Platform を利用していて技術的な問題に直面したら、皆さんはどのように解決していますか ?
- 公式ドキュメント を検索して、対処方法を探る
- Internet を検索して、何方かの Blog や Youtube を見る
- コミュニティに参加して、有識者に意見を募る
多くの方は、この辺りで解決されていることが多いのではないでしょうか。
実は Microsoft 365 や Power Platform をご利用頂くためのご契約がある法人のお客様であれば、この 3 つ以外に「公式サポートを受ける」という選択肢があるんです。本日は、そのサポートを受けるための手順を図解していきます。
以前と問い合わせ画面が変わってしまって分からないという方や、自分で問合せをして技術的な問題を解決したいという方、IT 部門で問合せを受け付ける立場になったという方は参考になさってください。
なお、本記事は 2022 年 11 月時点の情報です。
Agenda
- はじめに
- 問い合わせるための権限付与
- Power Platform 管理センターにアクセスし、問い合わせを行う
1. はじめに
まずは Power Platform の公式サポートを受けるために、最低限必要なライセンスについて触れたいと思います。
Power Platform は、大別して 2 種類のライセンスがあります。
- Office 365 や Microsoft 365 等にバンドルされる Seeded License と呼ばれるもの
- Power Apps や Power Automate 等の各サービスを個別に契約する Standalone License と呼ばれるもの
上記のいずれかのライセンスをご契約いただくことで、今回ご紹介する公式サポートをベストエフォートで受けることが可能となります。
SLA を定め充実した公式サポートをご希望になる場合は、Unified Support というものもご用意しております。
トラブル発生時に迅速な公式サポートで早期解決を望まれるようなお客様、企業経営に直結する重要な業務に Power Platform をご活用いただいているお客様の転ばぬ先の杖としてご契約いただいているケースも多々ございます。是非、こちらもご検討ください。
2. 問い合わせるための権限付与
では「早速問い合わせを !」と行きたいところですが、問い合わせを行うためには権限が必要となります。
Microsoft 365 管理センターで、サポートへの問い合わせを行う方に「ヘルプデスク管理者」という役割を付与しましょう。
手順は、次の 2 ステップです。
-
Microsoft 365 管理センター に、管理者権限でアクセス
- 一般ユーザーや限定的な権限を与えられたユーザーは、アクセスできない場合もあります。その場合は、組織の IT 管理者に依頼してみましょう。
-
[ユーザー] の [アクティブなユーザー] から対象のユーザーを選択、[役割の管理] を選択し「ヘルプデスク管理者」を選択し [変更の保存] を選択
この「ヘルプデスク管理者」という役割はサポートへの問い合わせ (サービス リクエストと言います) を行うだけでなく、次のようなことも可能となります。実施できることに制限はありますが、ユーザーのパスワードリセットを行えるなど運用に関する権限を持つことになります。割り当てを行う際は、組織の管理ポリシーや運用ポリシーに則って判断を行いましょう。
- パスワードをリセットする
- ユーザーを強制的にサインアウトさせる
- サービス リクエストを管理する
- サービス正常性を監視する
詳細な役割についての説明やその他の役割については、Microsoft 365 管理センターの概要 をご確認ください。
3. Power Platform 管理センターにアクセスし、問い合わせを行う
問い合わせを行う準備が整いましたので、早速 Power Platform 管理センターから問い合わせを行いましょう。
-
Power Platform 管理センター にアクセスし、左側のメニューに [ヘルプとサポート] という項目が表示されていることを確認
-
各項目を入力し、「次へ」を選択
以上で、Power Platform に関する公式サポートを受けるための「問い合わせ」を行うことができました。
問い合わせを直接行えない場合でも、IT 部門に問い合わせをあげてもらうという方法もあります。
是非、本ブログを参考に問題解決にチャレンジしてみてください。