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JetBrainsライブ配信まとめ:AI 開発 Spec Driven Development

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Last updated at Posted at 2026-02-17

はじめに

今回はJetBrainsのライブ配信で「Spec Driven Development(仕様駆動開発)」について、JetBrains Developer AdvocateのPaul Everettと、PyCharmの生みの親であるDmitry Jemerovの議論とデモをまとめました。

1時間以上ある英語の動画なので、この記事では日本語にまとめてご紹介いたします。

Spec Driven Developmentとは?

  • 仕様(Spec)を先に作る
  • 仕様をAIに読ませる
  • 仕様に沿ってAIが実装する
  • 人間がレビューして確定させる

という開発スタイルです。

AI時代の開発で「とりあえず生成してレビューする」だけだと破綻しやすいため、AIに方向性を与えるための枠組みとして注目されています。

AI時代のボトルネックは「実装」ではなく「レビュー」

Dmitry氏が強調していたのは、AIを導入すると

  • コード生成は一瞬でできる
  • しかしレビューの負荷が爆増する

という点です。

AIは必要以上に細かいエッジケースまで考慮してしまい、結果として

  • 仕様以上に複雑な実装
  • 無駄に膨らんだコード
  • 保守しづらい構造

を作ってまい、「コードを書く作業」は楽になったが、その分「人間がレビューして正しさを判断する負担」が爆増している。

AI fatigue(AI疲れ)という現実

AIは大量のコードを生成しますが、毎回レビューをするのは人間です。

レビュー対象が増え続けると、

  • 途中から判断が雑になる

  • 結果、コードが肥大化して破綻する

という状態になりやすい。

この現象が配信内では「AI fatigue(AI疲れ)」として語られていました。

Human in the Loopはまだ必須

配信では「AIにmainブランチへのコミットまで任せるか?」という話も出ましたが、結論としては

現時点では人間が最終判断するべき

AIが生成するコードの量と速度は異常なので、人間が関与しない開発はリスクが高いという認識です。

仕様書が増えすぎる問題(スケール問題)

Spec Driven Developmentの弱点として、Dmitry氏は重要な課題を挙げていました。

巨大なプロジェクト(例:IntelliJのような長寿コードベース)では

  • Issueだけで数十万
  • 意思決定を仕様として残すと「50万個以上のspec」が発生し得る

という話がありましたが、こうなると今度は、

  • 仕様(spec)の管理が困難
  • AIが読むべき仕様(spec)を選ぶのが難しい
  • context windowに入らない

など、現実的な運用が崩れます。

ここはまだ「誰も答えを持っていない未解決領域」として語られていました。

仕様は最小限が大事

Dmitry氏いわく、

  • 小さい修正なら仕様を書くよりコードを書いた方が早い
  • specが長いほどレビューが大変
  • AIは「100項目のチェックリスト」を作りがちで、
    98個は正しくても2個が致命的に間違っていることがある
    → その2個を見抜くのが大変

結論として、

specは必要最小限でいい
あからさまな(obvious)なことは書きすぎない

ということが語られていました。

小さな単位で作業するのが効果的

Paul氏は「作業を小さな単位に分割するべき」(細かすぎ注意)と主張していました。

  • AIに「世界を作れ」と言うと爆発する
  • PRの差分が大きいほどレビューできなくなる

という問題があるためです。

一方でDmitry氏は、

  • 小さすぎる単位だと効率が落ちる
  • 「人間がレビューできるPRサイズ」が目安になる

と補足していました。

AgentOSを使った実例デモ

Paul氏はAgentOSという仕組みを使って、spec drivenなワークフローを紹介していました。

AgentOSでは例えば

  • mission.md(プロジェクトの目的)
  • roadmap.md(やること)
  • tech-stack.md(技術方針)
  • feature spec(機能仕様)

をMarkdownで管理し、それをAIに読ませて開発を進めます。

「毎回プロンプトで説明し直さない」ための仕組みとして紹介されていました。

AIにテストも書かせるべき?

「AIが書いたコードのテストをAIに書かせるのはアリか?」という質問に対して、Dmitry氏は肯定的でした。

理由としては、

  • テストは面倒で時間がかかる
  • setupコードなどが多く、AIが得意
  • 人間はレビューに集中できる

という点が挙げられていました。

期待されるAI 開発の未来:IDE機能 × AIの融合

Dmitry氏は、AIが単なるチャットツールではなく、

  • コミットメッセージ生成
  • リネーム候補提案
  • コード理解の支援
  • IDE操作そのものの補助

など、IDE機能を賢くする方向に進むことを期待していました。

この方向性はまさにJetBrainsが得意とする領域で、
JetBrains IDE(IntelliJ IDEA / PyCharmなど)はAI時代の開発環境として相性が良いことがわかります。

最大のリスクは理解を失うこと

配信で語られた最大のリスクは、AIがどんどん開発を進めると、

  • 人間が全体構造を理解できなくなる
  • 想定外の変更が混ざる
  • 「動くけど怖い」システムになる

AIが作ったものを人間が理解できない状態は危険

という警鐘です。

まとめ

AI 開発に必要なのは「方向づけ」と「制御」
AIは確実に開発を加速させますが、その分

  • レビュー疲れ
  • コード肥大化
  • 仕様管理の難しさ
  • 理解の喪失

という新しい問題も発生しています。

Spec Driven Developmentは、AIを実戦投入するための現実的な方法であり、
今後「AIと開発プロセスをどう統合するか」が重要になると感じました。

その中心にあるIDEとしてJetBrains IDEはかなり有力な選択肢だと思いました。

ナットウシステムからのお知らせ

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参考資料

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