1. パッケージ情報のアップデートを行う
- 常時バグフィックスや機能改善が行われており、リポジトリを経由して提供される。アップデートを実施することにより、ローカルのパッケージを更新する。
aptコマンドとdpkgコマンド
- apt → リポジトリを参照し、依存関係を含め管理。依存関係は自動で解決される
- 設定ファイル → /etc/apt/sources.list
- dpkg → 個々のパッケージ単位で管理を行う。依存関係は自動で解決されないが、事前に必要はパッケージ情報は表示される
aptコマンドの実行
- apt-get update → パッケージリストの更新
- apt-get upgrade → インストールされているパッケージの更新
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
2. システム時刻の同期
- 時刻はシステムクロック(System Clock)によって管理されている
- システムクロックはLinuxカーネルのメモリ上に以下の2つのデータとして保持され、インターバルタイマーの割り込みにより時刻を進める
- 1970年1月1日0時0分0秒からの経過秒数
- 現在秒からの経過ナノ秒数
- 時間の表示にはUTC(協定世界時)とローカルタイム(地域標準時)の2つがある
- UTC → 原子時計を基に定められた世界共通の標準時
- ローカルタイム → 国や地域の標準の地域標準時。日本はJST(Japan Standard Time)
- システム起動時、カーネルはハードウェアクロックの時刻をシステムクロックにUTCで設定している
- 時差情報
- /usr/share/zoneinfo/配下に格納されている
- /etc/localtime
- インストール時に指定されるタイムゾーンによって、対応するファイルがコピーされる
時間の表示
date
timedatectlコマンドによる時刻設定
timedatectl list-timezones
timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
date
3. ユーザ登録を行う
ユーザ種別
ユーザ種別 | 内容 |
---|---|
root | 全ての操作の権限を持つ |
一般ユーザ | 限られた操作のみ行える |
システムアカウント | 特定のアプリケーションを実行する際に使用される |
ユーザ登録
useraddコマンド
-
ユーザ登録時(useraddコマンド実行時)の挙動
-
/etc/passwdと/etc/shadowファイルへのエントリおよびホームディレクトリを作成することが出来る
- /etc/passwd → ユーザ情報の一覧
- /etc/shadow → ユーザパスワード情報の一覧
-
ユーザは1つ以上のグループに所属する必要があるので、/etc/groupと/etc/gshadowファイルにグループ情報が書き込まれる
- /etc/group → グループ情報の一覧
- /etc/gshadow → グループパスワード情報の一覧
-
-
useraddコマンド
useradd [オプション] [ユーザ名]
- オプションを指定せずuseraddコマンドを実行した場合は、以下の設定ファイルの値がデフォルト値として設定される
- /etc/default/useradd
- オプションを指定せずuseraddコマンドを実行した場合は、以下の設定ファイルの値がデフォルト値として設定される
passwdコマンド
-
passwdコマンド実行時の挙動
- パスワードの設定を行う
- rootユーザは任意のユーザのパスワードが変更可能だが、一般ユーザは自分自身のパスワードのみ変更が可能
- オプションを指定せずに実行した場合、対話形式で設定が行われる
-
passwdコマンド
passwd [オプション] [ユーザ名]
adduserコマンド
- 対話形式でユーザを追加する
- 対話の中でパスワードを設定するため、改めてpasswdコマンドを実施する必要はない
ユーザ削除
- userdelコマンド
userdel [オプション] [ユーザ名]
ユーザ情報更新
- usermodコマンド
usermod [オプション] [ユーザ名]
4. ログイン情報を見る
ログイン履歴の表示
last
ログインユーザの表示
who
5. (SSHを使用する場合)SSHの設定を行う※別記事でまとめる予定※
sshコマンド
- sshコマンドはSSH(Secure Shell)のOSSであるOpenSSHのクライアントコマンド、サーバはsshd
sshdの起動確認
-
初期状態で既にインストールされている
-
サービスの起動確認は以下のコマンドで行う
systemctl status sshd
sshによるログインを行う
-
ログイン時
ssh ユーザ名@ホスト名またはIPアドレス
初めてのホストに接続する際に警告メッセージが表示される
「yes」を入力して問題ない -
ログアウト時
exit
6. (RDP接続する場合)xrdpの設定
-
パッケージのアップデートを行う
sudo apt-get update sudo apt-get dist-upgrade
-
xrdpのインストールを行い、xrdpを起動する
sudo apt-get install kali-desktop-xfce xorg xrdp sudo systemctl enable xrdp --now
-
再起動を行う
sudo reboot