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【備忘録】KaliLinuxインストール後の初期設定

Last updated at Posted at 2023-09-10

1. パッケージ情報のアップデートを行う

  • 常時バグフィックスや機能改善が行われており、リポジトリを経由して提供される。アップデートを実施することにより、ローカルのパッケージを更新する。

aptコマンドとdpkgコマンド

  • apt → リポジトリを参照し、依存関係を含め管理。依存関係は自動で解決される
    • 設定ファイル → /etc/apt/sources.list
  • dpkg → 個々のパッケージ単位で管理を行う。依存関係は自動で解決されないが、事前に必要はパッケージ情報は表示される

aptコマンドの実行

  • apt-get update → パッケージリストの更新
  • apt-get upgrade → インストールされているパッケージの更新
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

2. システム時刻の同期

  • 時刻はシステムクロック(System Clock)によって管理されている
  • システムクロックはLinuxカーネルのメモリ上に以下の2つのデータとして保持され、インターバルタイマーの割り込みにより時刻を進める
    • 1970年1月1日0時0分0秒からの経過秒数
    • 現在秒からの経過ナノ秒数
  • 時間の表示にはUTC(協定世界時)とローカルタイム(地域標準時)の2つがある
    • UTC → 原子時計を基に定められた世界共通の標準時
    • ローカルタイム → 国や地域の標準の地域標準時。日本はJST(Japan Standard Time)
  • システム起動時、カーネルはハードウェアクロックの時刻をシステムクロックにUTCで設定している
  • 時差情報
    • /usr/share/zoneinfo/配下に格納されている
  • /etc/localtime
    • インストール時に指定されるタイムゾーンによって、対応するファイルがコピーされる

時間の表示

date

timedatectlコマンドによる時刻設定

timedatectl list-timezones
timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
date

4.png

3. ユーザ登録を行う

ユーザ種別

ユーザ種別 内容
root 全ての操作の権限を持つ
一般ユーザ 限られた操作のみ行える
システムアカウント 特定のアプリケーションを実行する際に使用される

ユーザ登録

useraddコマンド

  • ユーザ登録時(useraddコマンド実行時)の挙動

    • /etc/passwdと/etc/shadowファイルへのエントリおよびホームディレクトリを作成することが出来る

      • /etc/passwd → ユーザ情報の一覧
      • /etc/shadow → ユーザパスワード情報の一覧
    • ユーザは1つ以上のグループに所属する必要があるので、/etc/groupと/etc/gshadowファイルにグループ情報が書き込まれる

      • /etc/group → グループ情報の一覧
      • /etc/gshadow → グループパスワード情報の一覧
  • useraddコマンド

    useradd [オプション] [ユーザ名]
    
    • オプションを指定せずuseraddコマンドを実行した場合は、以下の設定ファイルの値がデフォルト値として設定される
      • /etc/default/useradd

passwdコマンド

  • passwdコマンド実行時の挙動

    • パスワードの設定を行う
    • rootユーザは任意のユーザのパスワードが変更可能だが、一般ユーザは自分自身のパスワードのみ変更が可能
    • オプションを指定せずに実行した場合、対話形式で設定が行われる
  • passwdコマンド

    passwd [オプション] [ユーザ名]
    

adduserコマンド

  • 対話形式でユーザを追加する
  • 対話の中でパスワードを設定するため、改めてpasswdコマンドを実施する必要はない

ユーザ削除

  • userdelコマンド
    userdel [オプション] [ユーザ名]
    

ユーザ情報更新

  • usermodコマンド
    usermod [オプション] [ユーザ名]
    

4. ログイン情報を見る

ログイン履歴の表示

last

ログインユーザの表示

who

5. (SSHを使用する場合)SSHの設定を行う※別記事でまとめる予定※

sshコマンド

  • sshコマンドはSSH(Secure Shell)のOSSであるOpenSSHのクライアントコマンド、サーバはsshd

sshdの起動確認

  • 初期状態で既にインストールされている

    • インストール確認
      dpkg -l | grep openssh-server
      
      • 実行結果
        2.png
  • サービスの起動確認は以下のコマンドで行う

    systemctl status sshd
    
    • ステータスが activeであること
      1.png

sshによるログインを行う

  • ログイン時

    ssh ユーザ名@ホスト名またはIPアドレス
    

    初めてのホストに接続する際に警告メッセージが表示される
    「yes」を入力して問題ない

    • 実行結果
      3.png
  • ログアウト時

    exit
    

6. (RDP接続する場合)xrdpの設定

  1. パッケージのアップデートを行う

    sudo apt-get update
    sudo apt-get dist-upgrade
    
  2. xrdpのインストールを行い、xrdpを起動する

    sudo apt-get install kali-desktop-xfce xorg xrdp
    sudo systemctl enable xrdp --now
    
  3. xrdpがactive状態か確認
    4.png

  4. 再起動を行う

    sudo reboot
    
  5. 接続する
    5.png


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