サブネット化とは?
サブネット化(またはサブネッティング)とは、
1つのネットワークを複数の小さなネットワークに分割することです。
ネットワークを分割することで、
①セキュリティの向上
②ブロードキャストの制御
③IPアドレスの節約
などのメリットがあります。
①セキュリティの向上
同一のネットワークに所属している端末は、スイッチングハブなどを介して
直接通信ができてしまいます。
社内の他の部署からは見られたくないデータがあったとしても、
見られてしまう可能性があります。
そこでネットワークを分けてルータを中継させることで、
アクセスを制限することができます。
②ブロードキャストの制御
1つのネットワーク内に大量の端末が存在すると、
ブロードキャストのパケットが通信に影響することがあります。
そういった影響を、分割することで減らすことができます。
ルータはブロードキャストを通さないため、
ブロードキャストの届く範囲を制限できます。
③IPアドレスの節約
アドレスの無駄を減らす点で見ると、
例えばクラスCのIPアドレスを割り当てられたネットワークがあるとします。
この場合、最大254個のホストを接続できますが、
接続するホスト数がそれより遥かに少ない場合、
多くのアドレスが使われず無駄になってしまいます。
このような場合、サブネット化によりネットワークを分割すると、
それぞれのネットワーク上で無駄になるアドレスが減ることになります。
サブネット化の例
サブネット化には、サブネットマスクが大きく関わります。
IPアドレスは、基本的にネットワーク部とホスト部で構成されています。
サブネット化をする際は、クラスに基づいたIPアドレスのホスト部の一部を
サブネット部とします。
結果、元のネットワーク部とサブネット部を合わせた部分がネットワーク部とみなされます。
ネットワーク部とホスト部の境界を右にずらした形となります。