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ElixirAdvent Calendar 2022

Day 14

Elixir/Phoenixをdocker環境で立ち上げてみる。

Last updated at Posted at 2022-12-03

はじめに

はじめまして、naritomoと申します。

本職はインフラエンジニアを行っています。
個人的にいじっているElixir系についてなにか投稿しようと
思って作成してみました。

初めての投稿なのでいろいろアドバイスいただけると嬉しいです。

立ち上げ概要

windows11を使用してwsl2+Ubuntu+vscode環境を作り、
docker-composeを使用して立ち上げるものになります。

必要なソースは以下にまとめてあります。

なぜ、あえてDockerなのか?

インフラエンジニアとしてDockerから触れたほうが扱いやすく、
以下の利点を感じられたため、開発環境構築ではDockerを使用することを
推しています。

  • OS問わず同じ開発環境での開発が可能
  • インフラ/アプリエンジニアでのコラボがしやすい。
      (具体的にはインフラ屋でOS/開発環境のベース環境を構築し、
      アプリエンジニアで本来行うべき開発業務に集中できる。)
  • 本番Web環境で多く使用されているAWS/AzureなどのIaaSサービス
     に対し、Docker資産を使用できる。

一応、本番環境展開にPaaSを使用する手はありますが、
AWS/Azureを絡めたほうが業務につながるとみています。

構築される環境

  • Phoenix1.5

    • Erlang/OTP 23
    • Elixir 1.11.3
    • Phoenix 1.5.7
  • Phoenix1.6

    • Erlang/OTP 24
    • Elixir 1.13.4
    • Phoenix 1.6.15
  • Phoenix1.7

    • Erlang/OTP 25
    • Elixir 1.14.3
    • Phoenix 1.7.1

必要なソフトウェア

  • Docker 20 以上
  • Docker Compose 1.27 以上

動作確認済みのOS

  • Windows11(wsl2上のUbuntuから稼働)

構築方法

windoows11上にwsl/Ubuntu22.04をインストールする。

参考>
Ubuntu 22.04でElixirの最短手順

作業実施後、以下のコマンドをwindowsコマンドプロンプトで実施する。

wsl --unregister Ubuntu
wsl --set-default Ubuntu-22.04
wsl --list --verbose

docker-desktopをインストールする。

従業員250人以上かつ年間売上高1000万ドル以上の企業利用の場合、
有料となるため注意

参考>
Docker Desktop インストール手順

Docker Desktopを使用しない(できない)場合、以下のサイトを参照

DockerDesktopからWSL2上のみで動くDockerに移行する

vscodeのインストールを行い、wsl2内のUbuntuコンソールを開く

以下のサイトを参考に、vscodeのインストール/Ubuntuコンソールを開く。

参考>
WSL2 + Ubuntu + VSCodeでの開発環境構築

dockerコンテナクローン、デプロイ、立ち上げ

*Phoenix1.5利用
git clone https://github.com/naritomo08/elixir-docker-db.git elixir-docker-db
*Phoenix1.6利用
git clone -b phx1.6 https://github.com/naritomo08/elixir-docker-db.git elixir-docker-db
*Phoenix1.7利用
git clone -b phx1.7 https://github.com/naritomo08/elixir-docker-db.git elixir-docker-db

*上記について、それぞれ別名フォルダで立ち上げればそれぞれの
 バージョン用として共存できます。

cd elixir-docker-db
sudo bin/setup.sh
sudo bin/start.sh
sudo bin/login.sh
→この時点でElixirプログラミング可能

後にファイル編集などをして、git通知が煩わしいときは
作成したフォルダで以下のコマンドを入れる。

 rm -rf .git

Webサイト作成

mix phx.new testsite --database postgres
→yを選択する。
cd testsite
vi config/dev.exs
"hostname: "postgres","にする。
*Phoenix1.6/1.7の場合
"http: [ip: {0, 0, 0, 0}, port: 4000],"にする。
vi config/test.exs
"hostname: "postgres","にする。

DB作成

mix ecto.create

サイト立ち上げ

mix phx.server

サイト参照

ブラウザで以下のURLを参照してサイト参照できることを確認する。

DB管理ツール(adminer)にも参照できることを確認する。

  • ログイン情報(postgresql)

    • データベース種類: Postgresql
    • サーバ: postgres
    • ユーザ名: postgres
    • パスワード:postgres
  • ログイン情報(mariadb)

    • データベース種類: mysql
    • サーバ: mariadb
    • ユーザ名: root
    • パスワード:root

サイト停止

Ctrl+c を2回押すことで停止可能

コンテナ停止

*コンテナに入っている場合
exit

sudo bin/stop.sh

コンテナ起動

sudo bin/start.sh

Elixirコンテナログイン

sudo bin/login.sh

コンテナ削除

docker-compose down

作成したソースを流用したい場合

サイト作成したあと、以下のフォルダ内をgithubなどに保管すれば、
他の開発/本番環境へソースを持っていって利用できます。

apps/testsite

本docker環境に持っていきたい場合、
"dockerコンテナクローン、デプロイ、立ち上げ"したあと、
別ターミナルで上記フォルダ(別名でも可)へ使用したいソースを入れて、
もとのターミナルでソースを入れたフォルダに移動して
"サイト立ち上げ"を実施すればひとまず立ち上がるはずです。

他環境で本ソースを使用した立ち上げ方は、
ここでは割愛いたします。

おわりに

合わせてDBなし版のコンテナも作っていますので、
参照いていただいて指摘をいただけると嬉しいです。

Phoenix1.6/1.7を使用したい際は、phx1.6/phx1.7ブランチに切り替え
参照してください。

Phoenixサイト作成アラカルトについて、
以下の場所にもまとめていますので、
是非参照ください。

本記事以外にもruby/phpについても同様のものを上げていますので、
参照していただいてこちらにも挑戦していただければと思います。

NeosとElixir/Phoenix連携も行ってみました。

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