本稿は、ZOZO Advent Calendar 2024 シリーズ 6 の13日目の記事です。
はじめに
AWS re:Invent 2024に行ってきました!参加した技術セッションの詳細については、ZOZO TECH BLOGにて順次公開予定ですので、ぜひご覧ください。
本記事では、技術セッション以外の場面での魅力についてご紹介します。グローバルなイベントらしく、世界中から集まる参加者同士の交流や、一日を通して楽しめるさまざまなアクティビティについて、自身の体験を交えながらお届けします。
さらに、ラスベガスならではのファッションやエンターテインメント、そして現地で役立つ情報もあわせてお伝えします。AWS re:Inventのもう一つの楽しみ方を感じていただければ幸いです。ぜひ最後までお楽しみください!
re:Inventとは
AWS re:InventはAWSが主催するクラウドコンピューティングに関連するカンファレンスです。2012年から毎年ラスベガスで開催されており、今年で13回目を迎えます。
First day in Las Vegas
イベント前日の現地時間12月1日にラスベガスへ到着しました。この日は、翌日から始まるハードスケジュールに備えて準備を整えたり、ラスベガスの雰囲気に慣れるための時間として過ごしました。
チェックインと物資の調達
ストリップ通りのホテルに滞在しました。チェックイン後、冷蔵庫やアメニティを確認。事前に「冷蔵庫や棚に用意された水やスナックは有料で高額」と聞いていましたが、実際には冷蔵庫は空で、有料の飲み物やスナックは用意されていませんでした。
食料品や不足しているアメニティを揃えるため、徒歩圏内のWalgreensというスーパーマーケットに行きました。500mlの水は1.5ドル、24本まとめ買いすると8ドルというお得な価格で、チームメンバーと分けて滞在中の水を安く確保できました。
事前準備
イベント初日からスムーズにセッションに参加することができように、ハリー・リード国際空港の荷物受け取り場で事前にカンファレンスパスを交換しておきました。また、準備の一環として、ベネチアンやシーザーズフォーラム周辺を散策し、会場の位置関係やアクセス方法を事前に確認しておきました。
ベネチアンホテル名物の運河やゴンドラ、渡り廊下から見えるSphereなど、ラスベガスならではの光景に触れ、その独特な雰囲気に感動しました。このエリアはメイン会場への道のりとなるため、参加者たちは毎日行き来することになります。さらに、運河沿いの案内板に「re:Invent」のロゴが表示されており、街全体がカンファレンスの一部となっているようなスケール感に驚かされました。
セッション以外のイベントや交流
SWAG(ノベルティ)
AWS re:Inventの大きな魅力のひとつが、会場で配布される豊富なSWAG(ノベルティ)です。EXPOでは、各ブースが独自のSWAGを提供しており、Tシャツ、キャップ、ソックス、ステッカー、バッグ、ガジェットなど、参加者にとって貴重なお土産となる品々が揃っています。人気のSWAGは早めに訪れることで手に入れる確率が高まりますが、配布アイテムは日ごとに異なる場合もあり、ゲリラ的なサプライズ要素が非常に魅力的でした。
SWAG専用のエリアでは、参加者全員にフーディーが配布され、希望者はその場でオリジナルプリントを施してもらうこともできました。また、別の日にはMA-1ジャケットが配布され、長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。
私が予約していたWorkshopのセッションでは、突然SWAGが配布される「ゲリラ配布」が行われ、レアなSWAGを手に入れることができました。
さらに、メイン会場以外の小規模ブースでも、アンケートに答えるとTシャツがもらえたり、スタンプラリーを制覇することでバッグがもらえるなど、多彩な仕掛けが用意されていました。中には巡り合えなかったSWAGも多く、探索する楽しさも大きな魅力の一部です。
ZOZOの参加者間では、情報を共有し合い、SWAGの収集を楽しむことができました。
re:Invent関係者との交流
セッション間の移動やEXPO、並び待ちの時間中に、日本人以外のre:Invent関係者から話しかけられることが多くありました。「そのスウェットのデザインいいね!どこで買ったの?」「そのトートバッグ、SWAGなの?」(実際は私物ですと返答)、「そのブレスレット、クールだね」「Vans履いてるんだね!僕はNIKE派だよ」といった会話が多く、アメリカでは服装を話題にコミュニケーションを取る文化が根付いているのかなと感じました。私の英語力では技術的な話題に発展させることはできませんでしたが、こうした交流を通じて海外での新たな経験を得ることができました。
また、日本人以外の参加者を観察すると、ジャケットをビシッと着こなすジョージ・クルーニーのような人や、アン・ハサウェイのようなキャリアウーマン風の参加者など、ファッションを楽しむ人がたくさんいました。1週間という滞在期間を考えると、服装がどうしても機能性重視になりがちですが、その中でもアクセサリーや小物、お気に入りデザインのアイテムを取り入れることで、自分のアイデンティティを表現し、交流の幅を広げるきっかけになるのではと感じました。ぜひ、ZOZOTOWNを活用しておしゃれを楽しみつつ、イベントに参加するのも良いのではないでしょうか。
さらに、DatadogのTシャツを着たクルーからインタビューを受けました。英語が得意ではないため受け答えに苦戦しましたが、リハーサルを挟んで何とか無事に撮影を終えることができました。一瞬断ろうかとも思いましたが、チャレンジしてみることで新たな経験を得られたと思います。実際にどこで使われるインタビューかは聞き取れず曖昧なままですが、このような体験もまた、re:Inventの魅力の一部だと感じました。
Sports Forum
AWSの技術はスポーツ分野でも活用されており、それを体験できるエリアが Sports Forum です。ここでは、ゴルフ、サッカー、バスケ、アメフト、F1カーのタイヤ交換、カーレースなど、さまざまなスポーツやゲームを体験できます。
私も実際にサッカーに挑戦してみました。ドリブルからシュートまでのタイムやシュートスピードなどが記録され、分析される仕組みで、そのシステムの裏側にはAWSの技術が活用されているとのことでした。1人で参加しましたが、数名でスコアを競ったり、分析結果を見ながら盛り上がれるエリアだと思いました。
夜間のアクティビティ
APJ Kick Off Party
初日の夜は、re:Invent関連のイベントである「APJ Kick Off Party」に参加しました。
弊社を担当してくださっているAWSの方からご案内いただいたものの、当初は詳しい情報が無く、どのような内容なのか全く分からない状況でした。しかし、イベントの詳細が徐々に明らかになる中、「Anderson .Paakがゲスト!?」という情報を知り、衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。期待感が一気に爆上がりしました。
Anderson .Paakといえば、グラミー賞受賞歴のあるアーティストで、日本最大の音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」にもメインステージの夜の時間帯で出演したことがあるほどの実力派。そんな彼が、このイベントでパフォーマンスを披露してくれるとは想像もしていませんでした。
イベントは、ストリップ通り沿いに位置する「Drai's Beachclub & Nightclub」で開催されました。この会場はルーフトップにプールを備え、フードやドリンクを楽しみながらラスベガスならではの非日常的な雰囲気を満喫できる空間で、訪れた瞬間から圧倒されました。
ゲストのAnderson .PaakはDJセットでパフォーマンスを披露し、彼ならではのセンスとエネルギーで会場全体を盛り上げていました。
さらに、事前勉強会で知り合った参加者との再会や、新たに出会ったre:Invent参加者と交流を深めることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
re:Play
re:Inventのフィナーレを飾るのは、ビッグイベント「re:Play」です。会場となるのはラスベガスの大規模会場 LAS VEGAS FESTIVAL GROUNDS。ガチのフェススタイルで行われるこのイベントは、毎年多くの参加者が楽しみにしています。
2023年のre:Playでは、A-Trackの出演に加え、ヘッドライナーにはMajor Lazerが登場し、大きな盛り上がりを見せました。この豪華なラインナップを受け、2024年のre:Playへの期待値も自然と高まるばかり。開催直前の12月1日、Xの公式アカウントで待望の発表があり、今年のヘッドライナーはなんとZeddでした。
Zeddは世界的に有名なDJでありプロデューサー、グラミー賞を受賞した実績を持つトップアーティスト。日本でも多くのEDMフェスでヘッドライナーを務め、その名前を知らない人はいないほどの存在です。
re:Playではフードやドリンクも充実しており、食事をしながらZeddの登場を待つ時間もまた楽しみの一つ。そして、彼のステージが始まると、激アツのヒットチューンの連続で会場は瞬く間に熱狂の渦へ。観客は曲に合わせて飛び跳ね、大歓声が響き渡りました。私もあまりの盛り上がりに全力で踊りすぎて、翌日はしっかり筋肉痛になりました。
re:Playは、re:Inventの締めくくりにふさわしい、最高のパーティでした。
Last day in Las Vegas
帰国前の自由時間には観光を楽しみました。最終日は、re:Inventで提供されていたシャトルバスやモノレールの無料サービスが終了するため、移動手段はUBERや徒歩が中心になりますが、ストリップ通りを走る2階建てバスDEUCEを利用するのも1つの移動手段として挙げられます。
DEUCEの最大のメリットは、24時間8ドルで乗り放題な点です。これを活用すれば、ストリップ通りを観光しながら乗車と下車を気にすることなく繰り返すことができます。
注意点として、一部のバス停ではチケット販売機が設置されていないため、rideRTCという公式アプリをインストールし、そこでチケットを購入しておくとスムーズです。
DEUCEで行ける観光地まとめ
実際に訪れた観光地や時間の都合で行けなかったものの事前にチェックしていた場所を以下にまとめました。
フリーモントストリート・エクスペリエンス
ラスベガスのダウンタウンに位置する歴史ある観光地です。巨大なLEDスクリーンに覆われたアーケード型の通りが特徴で、昼夜を問わずストリートパフォーマンスやエンターテイメントが楽しめます。
Arts District
ラスベガスのダウンタウンに位置するトレンディでクリエイティブなエリアです。この地区は地元アーティストやデザイナーの活動拠点であり、ギャラリー、ビンテージショップ、ユニークなカフェやバーが点在しています。
Arts Districtの古着屋をいくつか巡り、Tシャツを掘りました。90'sのMade in USAアイテムが豊富に揃っていて、時間が全く足りないほど楽しめました。
最終的に見つけたのは、「CarToon's PUB」とプリントされたLOONEY TUNESの90's前半のTシャツと、映画「Scarface」の90's後半~00's初頭のUniversal StudiosのプロモーションTシャツ。
どのお店のスタッフもフレンドリーで、気さくに話しかけてくれたおかげで、1人でも買い物を楽しむことができました。
Welcome to Fabulous Las Vegas Sign
ラスベガス・サインのシンボル的なフォトスポット。DEUCEの停留所から徒歩でアクセス可能で、記念写真を撮るのに最適です。マンダレイベイから、約1.5キロの場所にあります。
In-N-Out Burger
西海岸に行ったら必ず立ち寄りたいアメリカの人気ハンバーガーチェーンがです。このお店は、リーズナブルな価格で楽しめるハンバーガーとして広く知られており、日本未上陸ということもあり、日本人にも人気の観光スポットです。
さらに注目すべきは、In-N-Out Burgerが展開するマーチャンダイズ。日本でも人気があり、一部セレクトショップでも取り扱いがあります。マーチャンダイズを扱う店舗はアメリカ国内でもわずか3店舗しかなく、そのうち1店舗がベネチアンから徒歩圏内にあります。
Tシャツの価格は10~20ドルほどで、デザインも西海岸の匂いがするアートワークのものが多いです。お土産にして持ち帰れば、きっと喜ばれること間違いありません!
さいごに
ラスベガスでの貴重な経験を支えてくださった会社や所属チームのメンバーに、心から感謝いたします。海外の大規模カンファレンスという特別な機会を通じて、貴重な経験を得ることができました。
イベント期間中には、今回ご紹介したもの以外にも、多種多様な交流会やアクティビティが用意されています。AWS re:Inventにおいて、セッション外での交流や体験は、参加者にとって非常に思い出深いものになるはずです。ぜひ積極的に交流の場に足を運び、この特別な機会を最大限に楽しんでいただければと思います。
本記事が、読んでくださった皆さまの充実したre:Inventの一助となれば幸いです。