事件は唐突に発生した
AzureStorageのFileサービスを利用して、VMからはcifs
マウントすることでVM間のファイルを共有をしています。
検証用環境としてゆる~く使っており、ファイル操作はAzure Portal画面から気軽に行っていたのですが
突然ファイルがアップロード出来なくなる現象に遭遇しました。
何が起きた?
アップロードボタンを押すと即座にエラーメッセージが表示されるようになってしまいました。
メッセージには下記の通りに書かれています。
Azure FileService ファイルの作成 が失敗しました。 詳細: BLOB ストアのSAS URI が有効であり、アクセス許可が期限切れになっていないことを確認してください。また、BLOB ストアの CORS ポリシーが正しく設定されていることを確認してください。StatusCode = 0、StatusText = undefined。
心当たりが無いメッセージにやっぱり焦ります
ただ、エラーメッセージにはBLOBストアに関連した確認事項だけがヒントとして書かれていて
Fileサービスのみを利用している今回の事象とは無関係そうです。
試してみたこと
-
削除の操作
Azure Portalからはファイルの削除もできます。
試したところ、既に置いてあるファイルの削除はできました。 -
フォルダの作成
新規フォルダの作成オプションもあるので、作成したところできてしまいました。
ファイルと同様、削除もできました。 -
ファイルの上書き
既存ファイルに同名のファイルをアップロードしようとしましたが、
ファイルは消えるだけでアップロードは失敗しました。
削除 → 追加、をもって上書きとしてるんでしょう。
やっぱり追加段階でエラーになったんでしょうね。 -
ストレージ自体の空き容量を増やした
そもそも容量が足りないのでは?
確認したところ5GiBだけ割り当てていて4GiB以上は埋まっているので
ディスクフルなんでしょう、と思いましたがだめでした。
要らないファイルを消してもアップロードは出来ませんでした。
最後の手段だ!
別のストレージを作成して載せ替えちゃいましょう。
こういうことがサクッとクラウドの良いところですね。
やっぱりだめだった
同じ現象が発生しました
分からん、もう。
サポートに連絡
結局はマイクロソフトのAzureサポートに依頼しました。
応急処置
回答によると現象自体の根本解消はできていないものの、応急処置として
Azure Portal画面の基本言語を英語に変更することでアップロードはできるようになると。
提示された手順
半信半疑で英語に設定変更します。下記で変更できました。
- Azure Portal (https://portal.azure.com) にアクセスします。
- 画面右上にある [歯車のマーク] をクリックします。
- [言語 (更新が必要)] のドロップダウン メニューより [English] を選択します。
- 最下部の [更新] をクリックします。
- 自動的に画面全体が更新され、ポータルの言語が英語になったことを確認いたします。
治った
確かに、英語表記にしただけであっさり治ってアップロードできました。
まあ、根治していませんが。
今回学んだこと
Azure Portalで意味不明なエラーに遭遇した場合は、一旦英語表記に設定変更するだけで解消するかも知れません。
根治についてはMS様から続報があれば記載しようと思います。
【追記】Microsoft様からの回答
何度かMS様のAzureサポートから調査が難航している旨のメールを受信した後に、下記のご連絡をいただきました。
本日、確認いたしました状況によりますと、弊社データセンター側の事象発生
対象の環境に対し、すべての修正対応が完了した旨の報告を獲得しましたので
取り急ぎその旨をご報告いたします。
現時点におきまして Azure ポータル画面よりファイルのアップロードが正常に
行えていることを改めて確認いたしております。
詳細に書かれていませんが、修正したそうです。よかった。