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【11-1】Next.js app routerのチュートリアルやってみる(URLパラメーターを利用した検索機能)

Last updated at Posted at 2024-02-07

はじめに

Next.js app routerのチュートリアルの第11-1章のアウトプットをします。

前の記事

【01】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/af58da3d20cbc790e767

【02】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/edf450b3ee135e83d1e8

【03】Next.js app routerのチュートリアルやってみる
https://qiita.com/naoyuki2/items/612221eac233aa9cbb74

【04】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/62f9beccbfe36eaf7f90

【05】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/8b71b1d1df7c9435a9c9

【06】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/58130c3cfbaf8a573de2

【07】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/2c2da0f8071e60454679

【08】Next.js app routerのチュートリアルやってみる

https://qiita.com/naoyuki2/items/45f45fcb9cc14506f79f

【09】Next.js app routerのチュートリアルやってみる(loading.tsxとSuspenseでストリーミング)

https://qiita.com/naoyuki2/items/717694288ec6017a3af2

【10】Next.js app routerのチュートリアルやってみる(部分的な事前レンダリング)

https://qiita.com/naoyuki2/items/8062f755b0679fe925b1

第11-1章 URLパラメーターを利用した検索機能

この章では下記を学習しました。

  • URL検索パラメータを使用して、検索機能とページネーション機能を実装
  • searchParams,usePathname,useRouterの使い方
  • デバウンスの実装

検索機能が結構重たかったので二つに分けることにしました。

今回は検索機能のみ取り扱います。

今回作業する場所

.
└── invoices/
    └── page.tsx/
        ├── <Search />
        ├── <Pagenation />
        └── <Table />

/dashboard/invoices/page.tsxとその中にimportしている3つのコンポーネントをいじります。

  • <Search /> --- いわゆる検索バーがあるコンポーネント
  • <pagenation /> --- ページネーションを実装するコンポーネント
  • <Table /> --- 検索結果を表示するコンポーネント

検索機能

今回の検索機能はURLパラメーターを使用して実装します。

URLパラメーターを使う利点

検索機能にURLパラメーターを使うことによって以下のような利点があります。

  • ブックマークが可能になる
  • URLを共有できる
  • URLパラメーターはサーバー側でも利用可能なため、初期ロード時間を短縮できる
    (再読み込みしたときにサーバー側に検索キーワードがあるから?)
  • ユーザーがどの検索条件をよく使うかなどの分析がしやすくなる
    (Google Analyticsなどを使用するとユーザーが訪れたURLとパラメータを追跡できるため)

使用するフック

--- usePathname ---
現在アクセスしているパスを取得することができます
例:localhost:3000/dashboard/invoices --> /dashboard/invoicesを返す

--- useSearchParams ---
現在のURLのパラメーターにアクセスできます
例:/dashboard/invoices?page=1&query=pending --> {page: '1', query: 'pending'}を返す

--- useRouter ---
クライアントコンポーネント内でルーティングに関する機能を使用できます
今回はその中でもreplaceというメソッドを使用します

実装手順

  1. ユーザーが入力した検索キーワードを取得する
  2. 検索キーワードを使用して、URLを更新する
  3. URLと入力フィールドを同期させる
  4. 取得したデータを表示する

1. ユーザーが入力した検索キーワードを取得する

検索キーワードを入力する<search />コンポーネントを編集していきましょう。

/app/ui/search.tsx
+'use client';
 
import { MagnifyingGlassIcon } from '@heroicons/react/24/outline';
 
export default function Search({ placeholder }: { placeholder: string }) {
+ function handleSearch(term: string) {
+   console.log(term);
+ }
 
  return (
    <div className="relative flex flex-1 flex-shrink-0">
      <label htmlFor="search" className="sr-only">
        Search
      </label>
      <input
        className="peer block w-full rounded-md border border-gray-200 py-[9px] pl-10 text-sm outline-2 placeholder:text-gray-500"
        placeholder={placeholder}
+       onChange={(e) => {
+         handleSearch(e.target.value);
+       }}
      />
      <MagnifyingGlassIcon className="absolute left-3 top-1/2 h-[18px] w-[18px] -translate-y-1/2 text-gray-500 peer-focus:text-gray-900" />
    </div>
  );
}

ユーザーの入力内容を取得するには、inputタグにonChangeイベントを付けましょう。

そして、それによって発火するhandleSearch関数を書きましょう。

onChangeイベントはクライアントコンポーネントでしか使えないので、use clientを忘れないようにしましょう。

これでinputタグに入力した内容がコンソールに出力されるようになりました。

2. 検索キーワードを使用して、URLを更新する

続いて、URLを更新しましょう。

/app/ui/search.tsx
'use client';
 
import { MagnifyingGlassIcon } from '@heroicons/react/24/outline';
+import { useSearchParams } from 'next/navigation';
 
export default function Search() {
+ const searchParams = useSearchParams();
 
  function handleSearch(term: string) {
+   const params = new URLSearchParams(searchParams);
+   if (term) {
+     params.set('query', term);
+   } else {
+     params.delete('query');
+   }
  }
  // ...
}

useSearchParamsnext\navigationからimportしましょう。

そして、searchParamsという定数に現在のURLパラメーターを代入しましょう。

現在のURLは/dashboard/invoicesなので、{}が代入されます。

URLSearchParamsは、URLパラメーターの整形を楽にするためのWebAPIです。(これだけではURLの更新をすることはできません。詳しく)

これに現在のURLパラメーターであるsearchParamsを渡してインスタンスを作成しましょう。

ユーザーの検索キーワードはtermという名前で受け取っています。

termに検索キーワードが入っていたら、params.set('query, trem')によって、名前がqueryで、値がtremである、URLパラメーターを作成することができます。

例:testが入力された --> /dashborad/invoices?query=testとなる

そして、もしtermが空だったらparams.delele('query')によって、名前がqueryであるURLパラメーターを削除します。

これによって、paramsにURLパラメーターが代入されたので、それによって下のコードでURLを更新しましょう。

/app/ui/search.tsx
'use client';
 
import { MagnifyingGlassIcon } from '@heroicons/react/24/outline';
+import { useSearchParams, usePathname, useRouter } from 'next/navigation';
 
export default function Search() {
  const searchParams = useSearchParams();
+ const pathname = usePathname();
+ const { replace } = useRouter();
 
  function handleSearch(term: string) {
    const params = new URLSearchParams(searchParams);
    if (term) {
      params.set('query', term);
    } else {
      params.delete('query');
    }
+   replace(`${pathname}?${params.toString()}`);
  }
}

next/navigationから追加でusePathnameuseRouterimportしましょう。

usePathnameをつかって、現在のURLをpathnameに代入しましょう。

useRouterの中のreplaceというメソッドを使用するので分割代入しておきましょう。

replaceメソッドはURLを更新することができるメソッドです。

そして、pathnaemparams.toString()を結合して、新たなURLとして更新しています。

--- 例 ---
pathname = /dashboard/invoices
params = {'query','test'}
replace = /dashboard/invoices?query=test

3. URLと入力フィールドを同期させる

キーワードを検索したあとにページを再読み込みしたり、リンクからアクセスしたり、した場合にはinputタグの中身が空になってしまいます。

そのため下記のようにしてinputタグにデフォルトの値として現在の検索キーワードであるqueryの値を入れておきましょう。

/app/ui/search.tsx
<input
  className="..."
  placeholder={placeholder}
  onChange={(e) => {
    handleSearch(e.target.value);
  }}
+ defaultValue={searchParams.get('query')?.toString()}
/>

defaultValueではなく、valueとしてしまうと、下のようなエラーが出てしまうので注意しましょう。

Warning: A component is changing an uncontrolled input to be controlled. This is likely caused by the value changing from undefined to a defined value, which should not happen. Decide between using a controlled or uncontrolled input element for the lifetime of the component.

defaultValueとvalue 制御されたものと制御されていないもの

stateを使用して入力の値を管理している場合は、value属性を使用してそれを制御コンポーネントにします。これは、React がinputstateを管理することを意味します。

ただし、stateを使用していないため、defaultValueを使用できます。これは、ネイティブinputが独自のstateを管理することを意味します。検索クエリをstateではなく URL に保存しているため、これは問題ありません。

4. 取得したデータを表示する

最後にデータを検索し、表示しましょう。

データを表示する<Table />コンポーネントに検索キーワードであるqueryと次回扱うpageを渡しています。

/app/dashboard/invoices/page.tsx
import Pagination from '@/app/ui/invoices/pagination';
import Search from '@/app/ui/search';
import Table from '@/app/ui/invoices/table';
import { CreateInvoice } from '@/app/ui/invoices/buttons';
import { lusitana } from '@/app/ui/fonts';
import { Suspense } from 'react';
import { InvoicesTableSkeleton } from '@/app/ui/skeletons';
 
+export default async function Page({
+  searchParams,
+}: {
+  searchParams?: {
+    query?: string;
+    page?: string;
+  };
+}) {
+ const query = searchParams?.query || '';
+ const currentPage = Number(searchParams?.page) || 1;
 
  return (
    <div className="w-full">
      <div className="flex w-full items-center justify-between">
        <h1 className={`${lusitana.className} text-2xl`}>Invoices</h1>
      </div>
      <div className="mt-4 flex items-center justify-between gap-2 md:mt-8">
        <Search placeholder="Search invoices..." />
        <CreateInvoice />
      </div>
+     <Suspense key={query + currentPage} fallback={<InvoicesTableSkeleton />}>
+       <Table query={query} currentPage={currentPage} />
+     </Suspense>
      <div className="mt-5 flex w-full justify-center">
        {/* <Pagination totalPages={totalPages} /> */}
      </div>
    </div>
  );
}

Next.jsでは、page.tsxsearchParamsというPropsを受け取ることができます。

その中には以下のようにURLパラメーターが入っています。

image.png

普通、Propsはコンポーネントを呼び出す際に指定するものですが、これは例外のようですね。

そして、<Table />コンポーネント内でqueryを元にデータフェッチをしています。

/app/ui/invoices/table.tsx
// ...
export default async function InvoicesTable({
  query,
  currentPage,
}: {
  query: string;
  currentPage: number;
}) {
  const invoices = await fetchFilteredInvoices(query, currentPage);
  // ...
}

useSearchParamはクライアントコンポーネントでしか使用できないため、サーバーコンポーネントである、table.tsxにはPropsを通して、URLパラメーターを渡しています。

おまけ デバウンス

これでいったん検索機能は完成です。

ですが、今のままではキーストローク(キーボードを押すこと)ごとにデータフェッチが行われてしまいます。

Emilと検索しようとしても、計4回データフェッチをしてしまいます。

image.png

そこでデバウンスという技術を使用します。

デバウンスとは、関数が起動できる速度を制限するプログラミング手法です。

この例では、ユーザーが入力をやめたときにのみデータベースにクエリを実行する必要があります。

image.png

これを実装するためにuse-debounceというライブラリを利用します。

ターミナル
npm i use-debounce

<Search />コンポーネントにuseDebouncedCallbackという関数をimportします。

/app/ui/search.tsx
// ...
+import { useDebouncedCallback } from 'use-debounce';
 
// Inside the Search Component...
+const handleSearch = useDebouncedCallback((term) => {
  console.log(`Searching... ${term}`);
 
  const params = new URLSearchParams(searchParams);
  if (term) {
    params.set('query', term);
  } else {
    params.delete('query');
  }
  replace(`${pathname}?${params.toString()}`);
+}, 300);

デバウンスを実装したい関数(handleSearch)をuseDebounceCallbackでラップします。

そして、ユーザーが入力をやめてから300ミリ秒が経過した後にこのコードを実行します。

おわりに

11章の検索機能は結構重たかったので、2個に分けました。

大変だけど、力にはなってるはず。

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