はじめに
SSHなどを使ってLAN内の端末へ接続しようとしたとき、IPアドレスが変わっていると、接続先のIPアドレスを調べるところから始めなければならず面倒ですよね。
今回は、バッファロー製Wi-Fiルーター「WSR-3000AX4P」のDHCP手動割当機能を利用し、Raspberrypi へ現在割り当てられているIPアドレスが、今後も継続して割り当てられるように設定します。
※記事内に記載している
192.168.11.10は設定例です。ご自身の端末へ現在割り当てられているIPアドレスに読み替えてください。
なお、バッファロー公式サイトにも、DHCPサーバー機能を利用して特定の端末へ常に同じIPアドレスを割り当てる手順が掲載されています。
機種やファームウェアによって設定画面が異なる場合があるため、あわせて確認してください。
DHCPサーバー機能を使用し、特定の端末に常に同じIPアドレスを割り当てる方法(バッファロー公式サイト)
前提環境
本記事の前提環境は下記の通りです。
| 項目 | 使用環境 |
|---|---|
| ルーター | BUFFALO WSR-3000AX4P |
| 端末 | Raspberrypi 5 4GB |
| 端末のOS | Ubuntu 24.04.4 LTS |
| 端末の接続方法 | 無線LAN |
| 端末の現在のIPアドレス | 192.168.11.10 |
| ルーターのIPアドレス | 192.168.11.1 |
| 管理用パソコン | 端末と同じLANに接続済み |
今回設定する内容
バッファロー製ルーター内部のDHCP手動割当機能を設定し、Raspberrypi の無線LAN側MACアドレスに対して、現在使用している192.168.11.10を継続して割り当てるようにします。
1. 端末のMACアドレス、または現在のIPアドレスを確認する
バッファロー製ルーターのDHCP手動割当では、接続端末をMACアドレスで識別します。
そのため、最初に端末の無線LAN側MACアドレスを確認します。
MACアドレスが分からない場合でも、現在端末へ割り当てられているIPアドレスが分かれば、ルーターのDHCPリース一覧から対象端末を探せます。
MACアドレスを確認する
Raspberrypi の有線LANと無線LANには、それぞれ異なるMACアドレスが割り当てられています。
今回は無線LANで接続しているため、無線LANインターフェースであるwlan0のMACアドレスを確認します。
Raspberrypi 上で、次のコマンドを実行します。
cat /sys/class/net/wlan0/address
出力例:
1c:1c:1c:1c:1c:1c
表示された値が、端末の無線LAN側MACアドレスです。
後ほどルーターの設定画面で端末を探す際に使用するため、控えておきます。
MACアドレスが分からない場合は現在のIPアドレスを確認する
MACアドレスが分からない場合でも、現在端末へ割り当てられているIPアドレスが分かれば、ルーターのDHCPリース一覧から対象端末を探せます。
今回は無線LANで接続しているため、wlan0に割り当てられたIPv4アドレスを確認します。
ip -4 address show wlan0
出力例:
3: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 state UP
inet 192.168.11.10/24 brd 192.168.11.255 scope global dynamic wlan0
inetの後ろに表示されている192.168.11.10が、現在端末へ割り当てられているIPアドレスです。
このIPアドレスを控えておき、バッファロー製ルーターのDHCPリース一覧から同じIPアドレスの端末を探します。
2. バッファロー製ルーターの設定画面を開く
端末と同じLANに接続されているパソコンで、Webブラウザを開きます。
ブラウザのアドレス欄に、バッファロー製ルーターのIPアドレスを入力します。
http://192.168.11.1/
バッファロー製ルーターのIPアドレスは、初期設定の場合192.168.11.1です。
ブラウザの検索欄ではなく、画面上部のアドレス欄へ入力してください。
3. ルーターの設定画面へログインする
ログイン画面が表示されたら、ルーターの管理ユーザー名と管理パスワードを入力し、ログインします。
管理情報は、ルーター購入時に付属しているセットアップカードや、ルーター本体のラベルなどで確認できます。
管理画面へログインするためのパスワードは、パソコンやスマートフォンをWi-Fiへ接続するときに使用する暗号化キーとは異なります。
4. 「詳細設定」を開く
ルーターの設定画面が表示されたら、画面内にある[詳細設定]をクリックします。
5. 対象端末を手動割当に変更する
詳細設定画面のメニューから、[LAN]>[DHCPリース]の順に選択します。
DHCPリースの一覧には、現在ルーターからIPアドレスを割り当てられている端末一覧が表示されるため、手順1で確認した端末のMACアドレス、または現在のIPアドレスと一致する行を探します。
今回の例では、次のいずれかと一致する行を探します。
MACアドレス:1c:1c:1c:1c:1c:1c
IPアドレス:192.168.11.10
対象の行が見つかったら、[手動割当に変更]をクリックします。
[手動割当に変更]の表示が[修正]と[削除]に変われば、手動割当への変更は完了です。
この操作によって、現在端末へ割り当てられている192.168.11.10が、今後も同じMACアドレスの端末へ割り当てられるようになります。
以下の画像は、[手動割当に変更]をクリックした後の状態です。
6. 端末を再起動する
設定後も同じIPアドレスが割り当てられることを確認するため、端末を再起動します。
端末へSSH接続している場合は、次のコマンドを実行します。
sudo reboot
再起動すると、SSH接続はいったん切断されます。
7. 同じIPアドレスへSSH接続する
端末が起動したら、手順1で確認したIPアドレスを使って、もう一度SSH接続します。
ssh ユーザー名@192.168.11.10
接続できれば、DHCP手動割当が反映されています。
補足:別のIPアドレスへ変更したい場合
現在とは異なるIPアドレスへ変更したい場合は、手動割当後に表示される[修正]をクリックします。
例えば、現在のIPアドレスが192.168.11.10で、今後は192.168.11.20を使用したい場合は、[修正]画面でIPアドレスを192.168.11.20へ変更します。
同じIPアドレスが複数の端末に割り当てられた場合、対象端末へ接続できなくなったりする可能性があるため、他の端末で使用されていないIPアドレスを指定してください。
設定変更後は端末を再起動し、新しく指定したIPアドレスでSSH接続できることを確認します。
まとめ
今回は、バッファロー製ルーターのDHCP手動割当機能を使い、端末へ現在割り当てられているIPアドレスを、固定にする方法について説明しました。
この設定によって、端末を再起動した後も、同じIPアドレスを使ってSSH接続できるようになります。
こんな感じのちょっと便利になる系の設定とかコマンドとかすごく好きなんだよなぁ



