はじめに
Machine Learning, Deep Learning でいろんなことができそう!と思っても、
初めから自分のやりたいことが実現できるようなネットワークモデルや
アプリケーションを開発するというのは難しそうです。
実際、何から手を付けてよいのかよくわかりません。
そこで、Amazon Rekognitionを使って、その難しそうなハードルを
少しでも下げて、自分のやりたいことを実現してみます。
目的
今回のやりたいことは、「動画中の顔・ナンバープレートにモザイクをかける」です。
ドライブレコーダーで撮影した動画を使って、交通状況把握・運転支援・自動運転などに
役立てようと思ったときに、個人情報となる人の顔やナンバープレートは除去する必要があるからです。
動画中の顔・ナンバープレートにモザイクをかけるには、以下の処理が必要です。
- 動画を静止画に分解する
- 静止画中に含まれる人間の顔・ナンバープレートを検出する
- 静止画中に含まれる人間の顔・ナンバープレートにモザイクをかける
- 静止画を動画に戻す
上記処理において、顔検出は、Amazon Rekognition Imageで実現できます。
Amazon S3に静止画を置いて、Amazon Rekognition Imageに
DetectFacesオペレーションをリクエストすることで、静止画内の顔を検出できます。
ただし、ナンバープレートは、Amazon Rekognition Imageでは検出できません。
そのようなオペレーションは用意されていないからです。
そこで、ナンバープレートを検出するために、Amazon Rekognition Custom Labelsを使います。
Amazon Rekognition Custom Labelsは、その名前の通り、使う人専用(Custom)のモデルを
専門知識なしに構築することができます。
しないといけないことは、検知したい内容に合わせたトレーニング画像セットを
アップロードすることだけです。
全体像
今回の全体像を示します。
次回から以下を1つ1つ説明する予定です。