IBMCloud ROKS(Openshift) WorkerNode パッチ更新作業

概要

• IBMCloudのROKS環境（Redhat Openshift 4.13.41 on VPC)でバージョン確認方法および、パッチ更新作業の手順を説明します
  • 実環境で検証操作が簡単には行えない本番運用管理者の方に、操作時間のご参考情報となれば幸いです
  • テスト環境にて実施したもので、環境に応じて作業時間の変わる点はご承知おきください

現在のWorkerNodeバージョンの確認

WorkerNodeが最新パッチが適用されているか確認する

1-1. WorkerNodeバージョン(patch)を確認する

以下の例(24/5/25時点)では、

• "4.13.41_1571"が最新パッチバージョンで公開されており、自分の環境では"4.13.38_1567"で古いことがわかる

• 最新パッチ情報は以下のIBMCloudDocsを確認してください。

  • 使用可能な Red Hat OpenShift バージョン

[実行ログ]

%  ibmcloud oc worker ls --cluster cocgdb2t0t02hicxxxxx
OK
ID                                                       Primary IP     Flavor     State    Status   Zone       Version
kube-cocgdb2t0t02hicxxxxx-xxxpaasoccl-lowspec-000001f3   10.244.64.9    bx2.4x16   normal   Ready    jp-tok-2   4.13.38_1567_openshift*
kube-cocgdb2t0t02hicxxxxx-xxxpaasoccl-lowspec-0000022b   10.244.128.8   bx2.4x16   normal   Ready    jp-tok-3   4.13.38_1567_openshift*

* To update to 4.13.41_1571_openshift version, run 'ibmcloud ks worker replace'. Review and make any required version changes before you update: 'https://ibm.biz/upworker'
%

(上記ログでの確認ポイントは以下画像を参照)

WorkerNodeへのパッチ適用作業

2-1. WorkerNodeバージョン(patch)の適用

• 今回はパッチバージョンのみ更新を行います。
  IBMCloudDocs VPC ワーカー・ノードの更新

• 方法はGUIでの操作もしくは"ibmcloud oc worker replace"コマンドのいずれかを利用します。
  (今回はGUIでの操作を実施します)

• IBMCloudポータルMenu -> Openshift -> クラスター を選択
  操作対象クラスターを選択し、ワーカー・ノードをクリック
  複数あるWorkerNodeのうち、バージョンアップしたいNodeを選択
  更新をクリック

• 更新画面に従い、ゾーン名を入力し更新ボタンを選択
  

• 以下に作業時のタイムスタンプを記載します。
  （本ケースではおよそ12分程度で完了）

xx:00 操作開始 ワーカーを削除中

xx:05 プロビジョニング中

xx:06 デプロイ中

xx:09 不明/重大（２−３分程度ですが、不明/重大というステータスが表示されるのでご注意ください。）

xx:12 通常（更新完了)

WorkerNodeのパッチ適用前後でIPアドレスは変更されます。
以下は本事例での変更前後のIPアドレスです。
" 10.244.64.9 -> 10.244.64.7 "

2-2. バージョンアップ後の確認

• GUIでの確認
  IBMCloud Portalにてワーカー・ノードのバージョンが更新されていることを確認
  

• CUIでの確認

[実行ログ]

%  ibmcloud oc worker ls --cluster cocgdb2t0t02hicxxxxx
OK
ID                                                       Primary IP     Flavor     State    Status   Zone       Version
kube-cocgdb2t0t02hicxxxxx-xxxpaasoccl-lowspec-0000022b   10.244.128.8   bx2.4x16   normal   Ready    jp-tok-3   4.13.38_1567_openshift*
kube-cocgdb2t0t02hicxxxxx-xxxpaasoccl-lowspec-0000031c   10.244.64.7    bx2.4x16   normal   Ready    jp-tok-2   4.13.41_1571_openshift

* To update to 4.13.41_1571_openshift version, run 'ibmcloud ks worker replace'. Review and make any required version changes before you update: 'https://ibm.biz/upworker'
%

以上でパッチレベルのバージョンアップは完了となります。
Clusterに複数Nodeがあるため、残りのNodeも同一手順で対応してください。