7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

株式会社ACCESSAdvent Calendar 2022

Day 1

ぼくたちのかんがえたさいきょうのプロジェクトスターターキット

Last updated at Posted at 2022-11-30

はじめに

ACCESS Advent Calendar 2022 の1日目です。
初めまして、今年一番嬉しかったことは HUNTER×HUNTER 連載再開の @naohikowatanabe です。


※社内勉強会のリライトです。お客さんの情報部分は削除しています。
※学生さん公開回だったので「仕事での開発未経験」の人向けの補足説明多めです。

それでは始めます!


image.png


自己紹介

image.png

  • 2007年新卒入社
    • 16年目(社会人人生早ぇぇ。。)
  • ブラウザ案件チーム課長
    • 案件経験数50?(≒3案件/年*15年)
  • 現趣味
    • 育児(長女小1、次女年中)
    • ウォーキング
      • 月1-2回秋葉原>自宅徒歩帰宅、ドラクエウォーク(コロナ。。)
  • 最近買ったもの
    • 角川まんが日本の歴史全巻
    • 各社出しており、元々角川製が良さそうと思いつつ春 slack 育児チャンネル #child_care でみんなに相談したら「角川は秋にニコカド祭りで半額になる」と教えてもらい無事購入
    • 全角川本50%還元なので欲しい本ある人はダッシュ!(10/13木迄)
  • 過去発表(↓)属性
    • ブラウザ、車載、PM(プロジェクトマネジメント)

過去発表

場所 分類 タイトル         
社外 技術 html5j 自動車部 #2 - 車載組込ブラウザの過去7年と今を40分でまとめてみる
社外 技術 html5j - HTML5 Night - Web x Embedded System
社外 技術 Yocto Project 勉強会 #3 - 初心者の初心者による初心者のための AGL on Yocto on R-Car M2
社内 技術 車載で技術的に苦労している点
社内 技術 ソシャゲの自動化したら 奥さんにキレられなくなって 幸せになった話
社内 技術 React未経験から運良く3案件連続で触れられたのでReact初心者あるある2018言いたい
社内 技術 中瀬くん結婚式余興を支える技術
社内 技術 絵で理解する ChromeExtensions / サボるをガチる
社内 技術 Qiita 1000 Contribution 達成したのでいいねもらうコツまとめる
社内 技術 HUNTER×HUNTER に見る お客さん対応のコツ
社内 PM WP事業部勉強会 - プロジェクトマネジメント基礎
社内 PM PM スペシャリスト ロマン・ソロバン会 #1 - XXXX案件
社内 技術 弊社デスマ経験活かしてIPAプロジェクトマネージャ試験合格したので論述原稿晒す
社内 技術 原価1[億円/年]規模案件のサポート費用請求システム / 怖くなかったピボットテーブル
社内 課長半年やって課長業完全に理解した() / 課長から「頼れる!」と思われるコツ

今日の動機・結論:「プロジェクト開始時」

グレード 案件並行数 案件状態 思考の変遷
B(新卒入社) 1-2 1案件こなすだけで精一杯(というか燃やしまくり) 職人(自分)が丹精込めて1プロジェクトずつゼロから手作り。兎に角大変。wiki, ファイル置き場、稟議コメント etc
C(主任) 1-3 1案件ギリ普通に回せる 徐々に慣れてきて、パターン化出来てくる
D(係長) 3-4 複数案件ギリ普通に回せる 担当案件が最適化されるように自分範囲でフォーマット化
E(課長) 5〜 メンバのみんなに案件回してもらわないといけない。 「XXファイルどこ?」、「XX情報どこ?」の日々。 →「これ wiki に書いておいてください!」の日々。が嫌になってくる →最適化しないといけない範囲が広がる(自分→自チーム&自部署) →課毎、部署毎にフォーマット用意したくなる
  • 当初「絶対やりたい!」と思ってた効率化の大物系がひとまず揃ったので今回一旦まとめる
  • 最初に感謝を
    • 改めて、対応いただいた皆様ありがとうございます!(名前後述してます)
  • 自動化出来るところは自動化し、僕らは本質的なところ時間を掛けるところに時間使っていきましょう!
    • 見積、調査、設計、実装、テスト等々

用語集

単語 意味
ACS ACCESS あるある「社内では ACCESS のことを ACS と略しがち」
ACSmine アクセスマイン ACCESS の標準トラッカー。Redmine ベースにカスタマイズ。別ツール使うチームもある(JIRA 等)
トラッカー 1タスク毎に1チケットを切り、記録を残すツール。10チケットとか同時進行するので話題1つずつ追える状態にしたい、他人のタスクをお互い見えるようにしたい)。別称:BTS(Bug Tracking System)。例:Redmine や JIRA 等
社外 Redmine お客さんと ACS 間で立てる Redmine。議論内容は仕様、カスタマイズ、質問、不具合、等々。お客さん製ツールや別ツール使う場合もある。昔は「エクセルをメール添付」でやってマージ地獄大変だったなぁ(遠い目)

Redmine.JP からスクショ拝借。
image.png


プロジェクト全体図

image.png

  • 今回やりたいこと
    • プロジェクト前半の立ち上げを可能な限り楽に早くやりたい
  • なぜ
    • 大抵案件開始時は時間が無い
    • そもそもお客さんは急いでるから得意/技術力あって早く対応できそうな ACS へ依頼している
    • 見積も契約書も揉めがち、そして元々の納品日はズラせない
    • #お客さんの製品スケジュールもあるので、、しゃーない
    • #可能な限り頑張る。。のが ACS の良いところと褒められ次案件に繋がりがち

PM 目線での開発ツール系まとめ:昔

image.png


PM 目線での開発ツール系まとめ:今

image.png


各自動化ツールの効果と作成者

ツール名 効果 作成者(メイン) 作成者(サブ,レビュー)
1. 開発 wiki テンプレート作成ツール Redmine の wiki のテンプレートを自動作成 XXXX(Qiita 上は略) XXXX
2. 案件フォルダ運用ルール google drive のフォルダ構成テンプレート作成 XXXX XXXX
3. Redmine2Acsmine_自動転記ツール 社外 Redmine のコメントを ACSmine へ自動転記ツール XXXX XXXX
4. 社外 Redmine 最短構築 & おすすめ設定 社外 Redmine の構築手順、チケットテンプレ導入手順 XXXX XXXX

改めてありがとうございます!
※他にも細かいのいっぱいあるけど、今回は「プロジェクト開始時」観点で4つ抜粋


個別紹介

  • この先のスライド構成
    • 昔 (対応前 / ダメな例  / 手動実施)
    • 今 (対応後 / イケてる例 / 自動化後)
  • 今日は学生さんいてイメージ湧きづらいと思うので、「対応前のダメな状態」もお見せします!

1. 開発wikiテンプレート作成ツール:昔

image.png

  • ダメな点
    • ちゃんと情報残すのは当然として、同じ人間(僕)が PM しててもこの統一性の無さ。。
    • 職人(僕)が丹精込めて書き上げた世界で一つだけのwiki(時間かかる)
  • 情報の探しやすさの重要性
    • 情報を探すときは大抵忙しい
    • 「久しぶりに急な問合せがあり自分でさえ忘れ去ってる」
    • 「燃えて人追加時」→情報探すだけで時間が消え、本来のヘルプに入れない
    • 引き継ぎ

1. 開発wikiテンプレート作成ツール:今

image.png

  • 項目作成時間がゼロに!(スクリプト叩くだけ!)
  • 全案件フォーマット揃って情報探しやすい!

2. 案件フォルダ:昔

image.png

  • 前述の開発 wiki と同様
    • 手動作成なので項目作成だけで時間必要
    • 人によってフォルダ構成も名前もバラバラで探す時間が無駄に発生
    • 親フォルダ置き場も人依存で、案件フォルダ自体を探しづらい

2. 案件フォルダ:今

image.png

  • 個別案件フォルダはフォーマットが揃った!
  • 案件フォルダリンク集フォルダを作成し、全案件の案件フォルダへ行きやすく!

3. Redmine2Acsmine_自動転記ツール:昔

image.png

  • 社外 Redmine の議論結果を ACSmine へ手動コピペ
  • このチケットは結局コメント数72なので単純計算で半分の36回コピペ発生...

3. Redmine2Acsmine_自動転記ツール:今

image.png

  • 社外 Redmine から ACSmine へ自動転記!(jenkins さんが頑張ってくれてる)
  • めっちゃ楽!

4. 社外Redmine最短構築&おすすめ設定:昔

image.png

  • 自分の個人ページにテキストで手順メモ
    • 自分は新規案件毎に最速対応出来るが、そうでない人はできない
    • 社外 Redmine 新規構築時、全項目手動作成 。。

4. 社外Redmine最短構築&おすすめ設定:今

image.png

  • 図多めで資料化
  • チケットテンプレプラグイン導入方法も明記
    • テンプレ無いとお客さんに「不具合報告時スクショ頂戴!それでこっちの解析時間数倍変わるから!」
    • と言う確率300%(1案件平均3回言う、の意...)

効率化は正義

image.png

  • 効率化を進めるコツ
    • 「これ何回もやってるな。。」と思ったら短縮出来ないか常に考え続ける
      • 1回5分でも、週1やってることなら年4.2時間(≒5分*50週)
    • 効率化案のチケット立てるだけ、メモだけ、しておく
      • 大抵案件優先でこういう効率化活動は優先度低になりがち。。
      • 運良く案件の谷間が有った瞬間に動けるようにする
  • 何で効率化するの?
    • 浮いた時間で更なる効率化をするため(無限ループ)
    • やることは無限に増えていく
      • 案件が燃える→お客さんから「何でリリース出来てないんだ!XX再発防止策追加!」
      • 案件安定運営→「あの案件もやって」、「XX事故が起きたからXX対策が今後は必須!」
    • 僕的仕事観:タスク全体について「勝手に増えてく」vs「効率化で減らしく」ゲー

例:最近やった効率化1(先週)

image.png

  • 購買稟議の予算残額更新自動化
    • 対象費目(これらの「予算額」「予算残額」を申請時に書く)
    • 「備品費」(モノ全般)
    • 「新聞図書費」(技術書等)
    • 経理予算スプシ→課wikiへ職人(僕)が丹精込めてコピペ(月イチ)
    • スプシでリアルタイム更新!メンテフリー!
  • 効率化量
    • 僕: 年1時間(=5分*12回)、30分で作ったので半年後からボロ儲け
    • メンバ: 「未更新やんけ、聞くのだるー」の年1時間(5分*12回)
  • 手順
    • 予算額表示用のスプシ1個自作
    • 自作スプシ上で、経理スプシから importrange 関数で値を持ってくる
      • =IMPORTRANGE("<スプシURL>")
    • Redmine 課 wiki に自作スプシを埋め込み表示
      • {{iframe(<スプシURL>?start=false&loop=false&delayms=3000, 800, 400, no)}}

例:最近やった効率化2(夏)

(Qiita 上は略)


まとめ

image.png

  • 自分が死んでも明日から誰かが引き継いで継続出来るのが良いプロジェクト
    • 必要十分な情報がある
    • 情報が探しやすい状態になっている
  • 逆にダメなプロジェクト
    • 「案件やばいからヘルプして」「案件引き継いで」と言われたけどビルド手順どこ!?開発環境どこ!?
    • お客さんから「XXリリース版で不具合発生したんだが?」と言われたが、リリースバイナリ自体や作り方が不明で再現確認すら出来ない(滝汗)
  • 仕事は無限の効率化ゲー
    • 自動化出来るところは自動化し僕らは本質的なところ時間掛けるところに時間使っていきましょう!
      • 見積、調査、設計、実装、テスト等々
    • 日々の仕事大量発生イべを乗り越え「最近落ち着いてきたわぁ」とレベル上限状態になると、レベル上限解放イベ発生(グレードが上がり、仕事の質と量が更に変わる)
  • 学生さん向け
    • いつかの春、一緒に働けるときに向けもっと効率化して入社をお待ちしてます!

おわりに

発表資料は前スライドで終わりです!
ACCESS Advent Calendar 2022 、明日の記事もお楽しみに!🎉

7
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?