自己紹介
初めまして!私は某企業でエンジニアをしています。
聴覚障がいは医学的に言うと難聴で、90dbの難聴です。
分かりやすく言うと、電話は難しいけど、話せるという微妙なラインの障がいです。
そして私は、自分のことを難聴ではなくろう者だと思っています。
これは、色々と話すと難しくなるので、単純に「この人はろう者なんだな」と思ってほしいです。
WEBアプリとは?
私は今、エンジニアとして働いています。
内容はITで、主にWEBアプリを作っています。
例えば、一般的な例だと「食べログ」「note」なども一種のWEBアプリです。
そして、サイトの中に色々な機能が詰まっています。例えばユーザーの選択結果を表出する、コメントを書くなど。
それらをすべて含めてWEBアプリといいます。
私の簡単な生い立ち
そして、本題に入ります。
私は5歳から耳が聴こえなくなったので、ある意味では、中途失聴者でもあります。
そのため話せるというのもあるかもしれません。
そして5歳までは通常の保育園に通い、聴覚障害が発覚してからはしばらく入院し聴力検査などをしていました。
その時に、他の病気も見つかったため、2年ほど病院の中で過ごしていました。
その時に、聴能訓練といい、補聴器を付けて聴く訓練をずっとしていました。
その間に入る予定だった小学校の入学式が終わり、新しい先生が病院にやってきて「よろしくね」と言ってくれた時を覚えています。
その時は、私がまだ軽い難聴だったということで、聾学校ではなくそのまま地域の小学校に入ったのですが、来てくれた先生がちょっと戸惑っていたのを見て、不安を感じました。
院内学級で出会ったパソコン
その当時、私は小学校に入学してからは院内学級という、病院の中の学校みたいなところで日中を過ごしていました。
しかし、私はその頃は聴能訓練を優先しないといけないと言われ、勉強ではなく、聴能訓練ばかりさせられたので
院内学級で勉強した記憶はあまりないです。
ですが、時々、院内学級で他の子どもたちと遊ぶ時があり、その時に遊んでいたら、何かわけわからないものが置いてあるのを見つけました。
これは何かと親に聞くと、パソコンというものだよと教えてくれました。
それで、触りたいというと、親は先生に言って触らせてくれました。
先生は「このパソコンというもので、ゲームを作ったりするんだよ」と教えてくれました。
私は、このパソコンからそんなことができるの?とびっくりしました。
簡単なゲームを作ってみた
そして、先生は簡単なゲームの作り方を教えてくれました。
すごく簡単なゲームで、多分マルバツゲームのようなものだったかなと思っています。
とても簡単で、まだ小学校1年の私でもすぐに作れたので感動してしまいました。
そして、他にも何かないかと先生に聞きました。
すると先生は、他にも「インターネットというものができるよ」と教えてくれました。
インターネットで自分でゲームの作り方を色々と勉強して、自分で作ることもできると言われました。
しかし、もうすぐ退院ということもあり、その時はあまり時間がなく、色々とすることはなかったのですが、
その当時のことははっきりと覚えています。
悩み
退院し、小学校に通い始めました。
しかし、軽い難聴でも、先生の言っていることがほとんど分からず、また、病院でも軽い難聴だから大丈夫と言われ、勉強よりも聴能訓練を優先した方がいいと言われ、勉強をほとんどしてこなかったので授業についていけませんでした。
軽い難聴でも、聞き逃しや聞き返しはとても多いし、それに、自分が聞いた言葉が本当は違う言葉だったりすることもあるので、自分で自分が聴こえたことにも不安を感じてしまう毎日でした。
それで、もう一度病院に戻りたい、と毎日泣いて親を困らせていました。
でも親は、「あなたは軽い難聴だし、他にはもっと重い難聴もいるんだから、あなたは良い方なのよ。だからもっと頑張りなさい」と言ってきました。
でもそれは、なんか違うと思っていました。
でも、うまく言えませんでした。
そして、小学校では図書室に入り浸る毎日でした。
転機
そして中学生になった私は、あるクラブに興味を持ちました。
それはパソコン研究会(仮称。身バレを防ぐため名前をぼかしています)というもので、パソコンを触ったりプログラミングをしたりすることができる部でした。
それを見た時、院内学級でのパソコンを思い出し、すぐに入会しました。
そして、そこで私はチャットの存在を知りました。
そして、その会のメンバーたちでチャットをしたときに、私はびっくりしたのです。
皆の話がリアルタイムで見えること、私も、聞き返すことのなく、リラックスして会話ができるので、びっくりしました。
他のメンバーも、「これだったら、君と会話できるね」と言ってくれました。
今まで、聞き返したり聞き間違えたり聞き逃したりして、他のメンバーにもストレスをかけてしまっていたのですが、
チャットのおかげでそれが楽になってすごくうれしかったです。
そして、その時からパソコンにはまり、色々と勉強するようになりました。
高校生で初めて作ったアプリ
高校では本当は専門学校に行ってプログラミングの勉強をしたかったのですが、親の反対があり、やむなく高校に進みました。
その代わり、パソコンを買ってもらったので、毎日夜になると自分の部屋にこもってパソコンを触っていました。
そして、ネットで色々と調べて、自分でアプリを作れることを知りました。
そしてそこから時々簡単なゲームアプリやチャットアプリなどを作っていました。
現在
長くなりましたが、これが今までの私の生い立ちです。
続きは、次の日に書きます。