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デフエンジニアの会Advent Calendar 2022

Day 7

ろう者のエンジニアとして働くということ②

Last updated at Posted at 2022-12-06

現在

そしてWEB業界に就職して、WEBエンジニアとして働くことになりましたが、ここでもまた色々な困ったことが起こりました。

その頃はチャットがメインになりつつあったので、聴覚障害者として働く上で困ったことはあまりありませんでした。
でも、周りの人たちの考え方で色々と変なことがあって、それに困りました。

例えば、

1:聴こえない人に仕事を任せて大丈夫なのか?と言われる

2:お客さんとのやり取りでも、「この人は聴こえないから私が代わりに話を聞きます」と言われて割り込まれる

3:仕事を横取りされ、私自身が作ったものを「私がやりました」と嘘をつかれる

4:何かを作っても、「聴こえないのにこんなのできるわけがない、他の人に手伝ってもらったのだろう」と言われる

など、色々なことがありました。
そのたびに色々と困って、でも、何も言えませんでした。

でも、友達に相談したら、「それはあなたも悪い。あなたがはっきりと、自分で堂々としてそれはおかしいです、それは違います!と言わないから、みんなもなめてしまうんじゃないか」と言われました。

その時は、相談したのになんでそんなこと言うの?と思って、悔しかったのですが、でも、そういえば私はいつもいつも聴こえる人からそういうことをされても、「私が聞こえないから仕方がないのかな」と思って黙って我慢してきていたな、と思いました。

そして、そこから、私は聴こえなくても、恥ずかしくない!と思うようになりました。

そして、周りの人たちから変なことをされたら、「やめてください!」とはっきり言うように頑張りました。

その結果、周りの人も最初はビックリしたり笑ったりしていたのですが、私がずっとはっきりと「やめてください」と言うようになったら、だんだんやめてくれました。

そして、私は、聴こえない自分に自信を持っていれば大丈夫なんだ、と気づきました。

今は、周りの人たちに、自分は聴こえないということ、聴こえなくて困ることや助けてほしいことは何かをはっきりと言うようにしています。
そして助けてもらいながら仕事をしています。

ろう者としての目覚め

これは、人によっていろいろな考え方があると思いますが、私の場合、周りにいるろう者は常に自分をきちんと持っていて、聞こえないということをはっきりと示すことができる人が多いです。
それまで、私は難聴として生きてきたのですが、難聴者だと、なんだかずっと聴こえに縛られているような気がしたのと、もう一つ、自分が聴こえないことを恥ずかしいと思う気持ちがある気がしたので、これからは私は聞こえない人として強く生きていこう!と思うようになりました。
それで、自分のことをろう者と名乗っています。

思ったこと

聴こえないと、バカにされたり、何もできないと思われたりして、色々と問題が起こります。
でもそれは、私が聞こえないからではない。
周りの人が勝手に思い込んだり、誤解したりしているだけ。

そして、私自身も、聴こえる人に対しておどおどしていたから、なめられていたんだと思います。

聴こえないと、それだけで、聴こえない人は仕事ができないと思われたり、お客さんと話すことを任せて何かあったらどうしようと思われたり、信頼してもらうのが難しいです。
でもそれだと、エンジニアとして勉強もできないし、成長することもできません。

周りから信用してもらうためには、自分が、聞こえなくても堂々として、自分に自信を持つことが大事だと思います。
そして、間違っていることに対しては、はっきりとやめてくださいと言ったり、私は聴こえないので、困った時は助けてくださいと言ったりすることも大事だと思います。

聴こえる人たちへ言いたいこと

聴こえないエンジニアもたくさんいます。
デフエンジニアの会は、50人ぐらいいます。
皆、聴こえなくても頑張っています。なので、聴こえないだけでバカにしたりするのはやめてください。
それよりも、聴こえないということを理解して、一緒に働くことを大事にしてほしいと思います。
よろしくお願いいたします。

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