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API Gatewayの実行ログ・アクセスログについて

Last updated at Posted at 2025-03-11

はじめに

API Gatewayの以下ログ種類について、ユースケースや設定についてメモレベルでまとめました。

  • 実行ログ
  • アクセスログ

目次

  1. 実行ログ
  2. アクセスログ
  3. 参考文献🌟

実行ログ

ログ詳細

  • API Gateway のリクエスト実行ログ(Execution Logs)を記録するために使用される。
  • 「APIが正しく動作していない」、「どこでエラーが発生しているかわからない」といった状況で役立つ。
1. リクエストの詳細
  クライアントが送信したリクエストデータ(HTTP メソッド、パス、クエリパラメータ、ヘッダーなど)

2. リクエスト処理の統合データ
  API Gateway がバックエンド(例: Lambda 関数)と統合する際の詳細(リクエスト変換、バックエンドのレスポンス、変換結果など)

3. レスポンスの詳細
  API Gateway がクライアントに返すレスポンスデータ(ステータスコード、ヘッダー、レスポンスボディなど)

4. パフォーマンスデータ
  API Gateway による処理時間、バックエンドの応答時間などのパフォーマンス情報

5. エラーに関する詳細
  API Gateway 内部エラー、統合エラー(バックエンドの失敗など)、認証エラー、アクセス拒否エラーなど

ログレベル

ログレベル 記録内容 1リクエストあたりのログサイズ
INFO エラー情報に加え、APIリクエストやレスポンスの詳細等、デバッグや分析に役立つ情報を記録 約数百バイト ~ 数キロバイト
ERROR エラーが発生した場合のみログを記録 約数十バイト ~ 数百バイト(エラー無しの場合は0)

ログサイズの削減

  • ログとトレースの設定でログレベルを「エラーのみ」に設定することで削減可能
  • ログレベル別の出力内容の違い:「出力内容」は上記のログ詳細(1〜5)を指します。
  • 出力ログレベルをERRORのみとすると、エラー時のデバッグに必要な情報のみ記録される一方、 以下の懸念 は挙げられる。
    • 正常処理時の詳細情報は記録されない。
    • ERRORのみに設定した環境で重要なAPIのリクエスト数や遅延をモニタリングしたい時にどう対処するか

スクリーンショット 2025-03-11 10.59.28.png

ログとトレースの設定 出力ログレベル 出力内容
エラーと情報ログ INFO・ERROR 1〜5を全て出力
エラーのみ ERROR 1・5のみ出力(エラーが発生したリクエストやエラー詳細のみ)

アクセスログ

ログ詳細

  • API Gatewayを介して行われた各リクエストのメタデータを記録するもので、使用状況の監視やセキュリティ分析に役立つ。
  • 「APIの利用状況をモニタリングしたい」、「セキュリティインシデントを検知したい」といった用途に適している。
1. クライアントのIPアドレス

2. リクエストのHTTPメソッドとエンドポイント

3. 応答ステータスコード

4. リクエストおよびレスポンスのサイズ

5. リクエストの処理時間

6. その他、定義したカスタムフィールド
  ・主にAPIの利用状況やトラフィックパターンを把握するために使用
  ・ログ形式(JSON、CLF、CSVなど)をカスタマイズ可能
  ・CloudWatch Logsに出力されるほか、ログ管理ツールへの転送も可能

ログ設定

スクリーンショット 2025-03-11 10.56.15.png

参考文献🌟

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