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Route 53 アウトバウンドエンドポイント使用時の送信元IPについて

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Last updated at Posted at 2026-01-16

概要

Route 53 Resolverのアウトバウンドエンドポイントを利用してオンプレミスの名前解決を行う際、疎通がうまくいかないケースに遭遇しました。

発生した事象

AWS上のEC2(Windows Server)から、オンプレミス側のドメインを名前解決しようとしたところ、応答が返ってこない事象が発生しました。

  • Route 53 Resolverのアウトバウンドエンドポイントは作成済み。
  • 対象ドメインの転送ルールを作成し、VPCに関連付け済み。

簡易構成図
outbound.drawio.png

原因:送信元IPアドレスの仕様

原因は、オンプレミス側に到達するDNSクエリの送信元IPアドレスにありました。

EC2から名前解決を試行した場合でも、Route53転送ルールなどでアウトバウンドエンドポイントを使用する場合、オンプレミス側に届くパケットの送信元は**「EC2のIP」ではなく「アウトバウンドエンドポイント(ENI)のIP」**となります。


ログで確認してみた

実際にどのような挙動になっているか、2つのポイントで確認を行いました。

1. AWS側:VPCフローログの確認

EC2だけでなく、アウトバウンドエンドポイントに関連付けられたENIのフローログを確認します。

VPCを押下→フローログタブを押下→ログを確認(自環境だとS3だった)

  • 送信元 (srcaddr): アウトバウンドエンドポイントのIP
  • 送信先 (dstaddr): オンプレミスDNSサーバーのIP

2. オンプレミス側:FW/DNSサーバーのログ確認

AWSから射出されたパケットが、境界デバイス(ファイアウォール/ルーター)およびターゲットのDNSサーバーに到達しているかを確認します。

ログの検証結果: アウトバウンドエンドポイントのIPを送信元とするリクエストの到達を確認。

補足: 確認コマンドやログの確認場所は、利用しているネットワーク機器(Cisco, Palo Alto, Fortinet等)やOSの仕様に準じます。


確認・修正したポイント

検証結果に基づき、以下の3点においてアウトバウンドエンドポイントのIPを許可するよう見直しを行いました。

① アウトバウンドエンドポイントのセキュリティグループ

エンドポイント自体に適用されているセキュリティグループのアウトバウンドルールで、オンプレミスDNSサーバーへの53番ポート通信を許可されていることを確認。

② VPCのルートテーブル

アウトバウンドエンドポイントが配置されているサブネットのルートテーブルで、オンプレミス側ネットワーク宛のターゲットに向いていることを確認。

③ オンプレミス側のネットワーク機器・サーバー

  • ファイアウォール/ルーター: アウトバウンドエンドポイントのIPからの通信を許可。
  • DNSサーバー(ACL): サーバー側で、アウトバウンドエンドポイントのIPからのクエリを許可するよう修正。
    初期調査ではオンプレミス側でアウトバウンドエンドポイントのIPが拒否対象となっていたため、ここを修正したことで名前解決が正常化しました

まとめ

ハイブリッド環境におけるDNSの疎通確認では、パケットの送信元IPも意識することが必要ですね。

確認対象 必要な設定 確認ログ
AWS側 SG オンプレDNSへの53番通信許可 エンドポイントENIのフローログ
AWS側 ルート オンプレ宛のルート存在 -
オンプレ側 FW/DNS アウトバウンドエンドポイントIPの許可 FWログ / DNSクエリログ

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