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mkusb を使って ワークショップ用USB起動システムを作る

Last updated at Posted at 2021-02-06

「永続的パーティーションを持った USBメモリ起動の Ubuntu のつくりかた」
https://qiita.com/nanbuwks/items/c6c00f97a53a6b3c43cd

において、persistent-filesystem を持った USBメモリによる起動システムをいろいろ試してみました。その時の結論として、mkusb の選択となりました。

今回は、 mkusb を使って具体的なシステム構築作業をします。

環境

母艦

  • Ubuntu-ja 20.04
  • Lenovo ThinkPad X230 ほか

(2023/05/24追記:Ubuntu-ja 22.04 でも確認しました。)

ターゲット

  • ubuntu-ja-20.04.1-desktop-amd64.iso
  • Sandisk Ultra Fit USB3.0 64GBytes および Ultra Fit USB3.1 16GBytes
    (2023/05/24追記:ubuntu-ja-22.04-desktop-amd64.iso でも確認しました。)

mkusb インストール


$ sudo add-apt-repository universe
$ sudo add-apt-repository ppa:mkusb/ppa
$ sudo apt update
$ sudo apt install mkusb usb-pack-efi

ここで、 universe レポジトリを追加していますが
https://help.ubuntu.com/community/Repositories/Ubuntu
によると

Universe - Community-maintained free and open-source software.

だそうです。

起動

mkusb とタイプすると、mkusb-plug と mkusb の2つが出てきた。

image.png

https://ubuntuforums.org/showthread.php?t=1958073
によると mkusb-plug はについて以下のように書かれています。

When you intend to create a USB boot drive, you should use a tool that is as reliable as possible. It should help you identify the target drive (avoid overwriting data in another drive) and it should create a working bootable drive.

より安全な mkusb-plug を使うことにしました。

sudo つけずに実行。

image.png

起動するとソースファイルを聞いてくるので iso ファイルを選びます。

image.png

pを選びます

image.png

do you expect the drive to contain filesystems other than VFAT and ISO9660?

よくわからないながら y とします。EXT3/4で persistant-filesystem パーティーションを作るかどうかということかな?

(2023/05/24追記:)
ここで No としたら、

image.png

do you expect the drive to contain an ISO9660 filesystem?

よくわからないながら y とします。ベースシステムをISO丸々コピーしたパーティーションにするということかな?

image.png

この時点でUSBメモリが刺さっていたら一旦抜いて「OK」を押します。

image.png

USBメモリをプラグインして「OK」を押します

image.png

書き込まれる内容を確認してOKを押します・・・が、表示がヘン。sdbとsdb1がiso9660??

また、Ubuntu22.04 で試したときは以下のようになってました。
image.png

最後終わって調べてみたらこのようになっていました。
(Ubuntu20.04 の場合)


$ sudo fdisk /dev/sdc -l
ディスク /dev/sdc: 57.86 GiB, 62109253632 バイト, 121307136 セクタ
Disk model: Ultra Fit       
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: dos
ディスク識別子: 0x1db5d405

デバイス   起動 開始位置  最後から    セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sdc1  *           0   5478143   5478144   2.6G  0 空
/dev/sdc2           8252     16187      7936   3.9M ef EFI (FAT-12/16/32)
/dev/sdc3        5480448 121307135 115826688  55.2G 83 Linux

多分、表示がバグっているのだと思います。
(Ubuntu22.04 の場合)

ディスク /dev/sdb: 14.32 GiB, 15376318464 バイト, 30031872 セクタ
Disk model: Ultra Fit       
単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト)
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト
ディスクラベルのタイプ: gpt
ディスク識別子: F43A0113-8286-422A-A3F8-75BC5E55BD02

デバイス   開始位置 最後から  セクタ サイズ タイプ
/dev/sdb1        64  6685767 6685704   3.2G Microsoft 基本データ
/dev/sdb2   6685768  6694263    8496   4.1M EFI システム
/dev/sdb3   6694264  6694863     600   300K Microsoft 基本データ

このあと、USBメモリから起動したらこうなりました。

デバイス   開始位置 最後から   セクタ サイズ タイプ
/dev/sdb1        64  6685767  6685704   3.2G Microsoft 基本データ
/dev/sdb2   6685768  6694263     8496   4.1M EFI システム
/dev/sdb3   6694264  6694863      600   300K Microsoft 基本データ
/dev/sdb4   6696960 30031808 23334849  11.1G Linux ファイルシステム

Persistence ファイルシステムは最初の起動時に作られるようです。
さて、操作に戻って

image.png

間違いなければ「Go」

完成

これで作った USB メモリを使って PC を起動すると以下のようになりました。

「インストールせずにUbuntuを使ってみる」を押すと、一旦画面が消えて操作できる画面になります。

image.png

ワークショップ用に設定

更に、設定してきます。
まずアップデート

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

基本的な設定

タイムゾーンを設定

ディレクトリ名を英語に変更 †


LANG=en_US.utf8 xdg-user-dirs-gtk-update

サスペンド、ログオン関係

  • 電源の設定でスクリーンセーバーを切る
  • サスペンドロックを以下のようにして解除

$ gsettings set org.gnome.desktop.screensaver ubuntu-lock-on-suspend false

システムモニター

Gnome-Panel に秒を表示(固まっているかどうかの判定)


$ gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-seconds true

$ sudo apt install gnome-shell-extension-system-monitor
$ sudo apt install gnome-shell-extension-prefs

として、以下のようにして設定

「システムモニターアプレットを Ubuntu 20.04 タスクバーに表示する」
https://qiita.com/nanbuwks/items/3bccce7f608c9c9091db

追加アプリケーション

標準レポジトリからインストール

  • vim
  • gimp
  • python3

PPAやオリジナルdevファイルなどからのインストール

  • google chrome
  • zoom
  • kicad
  • Arduino

Chrome のログインキーリングの要求を表示させないようにする

(2023/12/11 追記)
こちらのページを見て、設定します。
https://help.media.hiroshima-u.ac.jp/index.php?action=faq&cat=18&id=40&artlang=ja

バックアップ

作った USB メモリ中のファイルシステムは以下のようになっています。


$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
.
.
.
/dev/sdb1       2.7G  2.7G     0 100% /media/nanbuwks/Ubuntu 20.04.1 ja amd64
/dev/sdb3        55G  9.5G   42G  19% /media/nanbuwks/writable
/dev/sdc1       2.7G  2.7G     0 100% 

となった。

/dev/sdb3 が一通りインストールしたもの、で 9.5 G使用。

この 9.5G をバックアップすればいいのだけれど、ちょっと大きいかな?

システムの複製

16G の USB メモリを使って、mkusb で ubuntu-ja-20.04.1-desktop-amd64.iso を新しくインストールした。


$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
.
.
.
/dev/sdb1       2.7G  2.7G     0 100% /media/nanbuwks/Ubuntu 20.04.1 ja amd64
/dev/sdb3        55G  9.5G   42G  19% /media/nanbuwks/writable
/dev/sdc1       2.7G  2.7G     0 100% /media/nanbuwks/Ubuntu 20.04.1 ja amd641
/dev/sdc3        12G  114M   11G   2% /media/nanbuwks/writable1

この /dev/sdc1 と /dev/sdc3 が 新しくインストールした 16G のもの。

/dev/sdb1 と /dev/sdb3 が、既にインストールしていろいろ設定したもの。


$ sudo cp -a /media/nanbuwks/writable/* /media/nanbuwks/writable1

として、既にインストールした writable ボリュームの内容を 新しいUSBメモリの writable ボリュームにコピーすることで、システムの複製ができる。

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