この記事から発展した、実際の資格認証の設定をしてみた記事はこちら
「マイナンバーカードでの資格認証にチャレンジ!」
https://qiita.com/nanbuwks/items/e100ea418d58697aa881
マイナンバーカードを健康保険証に
制度としては「オンライン資格確認」というらしい。
令和5年4月からオンライン資格確認が原則義務化!・・・とのことだったが、各所でとてもとても対応できない感じで令和5年9月末までになった。大変だなー。
オンライン資格確認とは
「資格」情報とは、被保険者証の情報らしい。
マイナンバーカードの情報を使い、支払基金・国保中央会にオンラインでアクセスして資格情報を取得するらしい。
オンライン資格確認に関連して「オンライン請求」もあるけれども、今回はオンライン資格確認のみ。
何が違うの?
病院側での処理
今まで
- 受付で紙の保険証を預かる
- 新規患者の場合は病院の患者管理システムに入力
- 既存患者の場合は病院の患者管理システムから患者情報を検索して特定
- 紙の保険証を返却
オンライン資格確認を使った場合
- 受付でカードリーダーに患者自身がマイナンバーカードをセット
- 患者情報を取得
- 病院の患者管理システムに伝達、患者情報を連携
患者情報とは、
- 資格情報
- 診療・薬剤情報・特定検診情報(本人同意)
- 限度額・特定疾病情報(本人同意)
- 処方箋情報(薬局のみ)
- その他個人情報
認証処理
専用カードリーダーにマイナンバーカードを置いて、暗証番号または顔認証する。
顔認証とは
このようなカメラ・スキャナー付きカードリーダを使用して、以下を照合するらしい。
- 撮影した顔
- カード格納された顔写真
- カードの券面をスキャン
このカードの券面のスキャンというのは、生年月日6桁、有効期限の西暦4桁、セキュリティコード4桁のスキャンらしい。
マイナンバーカードの規格
- 接触・非接触両用カード
- 接触通信規格は ISO/IEC 7816
- 非接触の通信規格は ISO/IEC 14443 TypeB
- ちなみに FeliCa は ISO/IEC 18092
回線
オンライン資格確認等システムのサーバーとつなぐための回線。
使用できる回線はかなり限定されている。
ここに乗っているものだけ。
ISDNや、地域限定を除外すると、IP-VPN を使って閉域接続するか、IPsec + IKE サービスを使ってインターネット経由で接続するかになる。
IP-VPN方式
- NTT東日本・西日本のフレッツ接続
光ネクスト、フレッツ 光クロスなど。条件がかなり狭いので要確認
IPsec + IKE サービス方式
インターネット経由できるけれども、以下のサービスの契約が必要。
- 株式会社NTTPCコミュニケーションズ IP-Members
- 株式会社NTTデータ中国 @OnDemand接続サービス
- 富士通株式会社 FENICSⅡ ユニバーサルコネクトアドバンス メディカルVPN接続サービス
- 三菱電機インフォメーション セキュアネットワークサービスSecureMinder オンライン資格確認
参考資料
「オンライン資格確認について」
https://honesty-inc.co.jp/image/online/orca/3_20200914.pdf
「顔認証付きカードリーダーの概要」
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/application/docs/3e5b26881c8e298cddf083ec047b9625_2.pdf
「資格確認端末において満たすべき要件」
https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000623527.pdf
医療機関等向けポータルサイト ホームページ
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/
医療機関などons
https://vendorons.service-now.com/
医療機関・薬局で端末の設定をするには(セットアップ手順書)
https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/download/post-12.html#sousa_01
オンライン請求及びオンライン資格確認等システム接続可能回線・事業者一覧表
https://www.ssk.or.jp/seikyushiharai/online/online_04.files/claimsys35.pdf