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キッズがPCB作成にチャレンジ! 1日目 〜デザインと設計〜

Last updated at Posted at 2020-01-13

キッズ向けワークショップとして、PCBを作成するコンテンツを検討中です。LEDが光るガジェットを設計し、はんだづけして作成します。

IMG_20200113_110806.jpg

この記事は、前半の記事です。
後半はこちら
「キッズがPCB作成にチャレンジ! 2日目 〜はんだづけして完成、考察〜」
https://qiita.com/nanbuwks/items/8921c83ca4b800906118

以下はテスト的に KiCad の標準的な手法を使ってチャレンジした記録です。
今後更にうまくできるやりかたを工夫して、テキストを作成しようと思います。

つくるもの

光るバッジ(ストラップやバッジ、キーホルダーなど)

  • 自分で紙にデザインしたものをシルク印刷でPCB化します。
  • LEDを光らせます

スケジュール

  • 1日目 (前半) 約2時間
    • デザイン
    • GIMPで画像処理
    • KiCadで回路図作成
    • KiCadでパターン作成
    • 工場発注
  • 2日目(後半) 約1時間
    • はんだづけ
    • 完成!

工場発注してから日本に届くまで、しばらくかかるので前半と後半は1週間ぐらい間を空けます。

1日目 2020年1月13日

デザイン

A4の紙に、マジックでデザインを描いていきます。
実物は数センチですが、拡大していっぱいに描きます。。
IMG_20200112_173653.jpg

作成できたら写真を撮って、パソコンに保存します。

デザインその1. 炭治郎のイヤリングぽいもの。

IMG_20200112_202140.jpg

デザインその2. 刀。
IMG_20200112_202158.jpg

GIMPで編集

GIMPで取り込みました。
image.png

画面に収めるために、「表示」-「表示倍率」-「ウィンドウ内に全体を表示」としておきます。
次に、GIMPの操作を簡単にするために、「ウィンドウ」-「シングルウィンドウモード」にしておきます。
ツールバーが出現しない時は、「ウィンドウ」-「新しいツールボックス」にし、ツールボックの幅を4列〜5列に増やしておきます。

画像の回転

最初に、画像を正位置に回転します。
「画像」-「変形」-で回転を選びます。

90°回転ではなく、自由角度で回転する場合は
「ツール」-「変形ツール」-「回転」
で自由な角度に回転します。

トリミング

四角ツールで選択します。

image.png

余分なところを切り落とします。画面端の描ききれていないところも除けておきます。

「画像」-「キャンバスを選択範囲に合わせる」

image.png

二値化

「色」-「しきい値」できれいな画像にします

image.png

バッジのサイズに合わせる

「画像」-「画像の拡大・縮小」

ここで、作成するバッジの大きさを決めましょう。
この大きさを、わかりやすく100px/cmという解像度にして画像のサイズを決めます。

1cmのバッジを作る場合は100
5cmのバッジを作る場合は500

例えば、3cm x 5cm のバッジを作りたければ、長辺を500に合わせます。

png で保存

ファイル- 名前を付けてエクスポート

badge.pngという名前で保存します。

image.png

KiCad

KiCadを起動します。

image.png

「File」-「New」-「Project」で「badge」と入力して新しいプロジェクトを作ります

Compornent への変換

Aのマーク(Bitmap to Compornent Converter)を起動します

Load Bitmapを押して先程のbadge.pngを読み込みます。

DPIを250に、Board Layer for OutlineをFront silk screenにして、Export。
image.png

badgeという名前を付けて保存します。

Footprint Libraryへ登録

Footprint Editor 起動

「File」-「Import Footprint from KiCad File...」

image.png

File-New footprint Library で「 badge.pritty」と出ているのでそのまま保存

image.png

Projectを選んで保存します

回路図を作る

Schematcs Layout Editorを起動します

image.png

部品の配置

BATと入力してBattery_Cellを選びます
image.png

同じようにして
LED,SW_Push,Rを置きます

image.png

部品を配置します。白い矢印を押して部品の上でMを押すと移動、Rで回ります。
image.png

このような配置にします。

配線

緑の線を押して、配線していきます
image.png

パーツの割当

Assign PCB footprint to schematics symbols を押します
image.png

Annotateを押してこのように割り当てしていきます。

image.png

割当が終わったらApplyして閉じ、「Tools」-「Generate Netlist File...」で作成します。

無事終了したら画面を閉じます。

パターン作成

PCB Layout Editorを起動します。
「Plase」-「footprint」で「Badge」を選び、「Badge」を呼び出す
image.png

netファイルを読み込む
image.png

部品を配置し、配線をしていきます。
image.png

ストラップホールをつけます。
image.png

外形線をEdge.Cutsレイヤで描いていきます。

「Plase」-「footprint」で「MountingHole」を呼び出して3mm程度のものをつける
image.png

データの完成です。
image.png

工場製造ファイルの出力

File-Plotで、Badgeと入力し「Plot」および「Generate Drille Files...」-「Generate Drill File」とします。

image.png

画面を閉じます。

工場への注文

出力したファイルをZIPファイルに圧縮し、注文します。
image.png

2日目

「キッズがPCB作成にチャレンジ! 2日目 〜はんだづけして完成、考察〜」
https://qiita.com/nanbuwks/items/8921c83ca4b800906118
に続きます。

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