Windows PC のリモートサポートでは NTT 東日本 - IPA の「シン・テレワークシステム」を使っているのだが、 Linux をリモートサポートするには何がいいかな?
NAT越えができて、中継サーバなどを設置しなくても良いものとして、 rustdesk を試してみました。
環境
- 接続元 Ubuntu 22.04 LTS
- 接続先 openSUSE Tumbleweed KDE フレーバー
ダウンロード
https://rustdesk.com/ からダウンロードボタンを押す。
ここからダウンロードします。
インストール
接続元も、接続先も単一のアプリで動かします。
Ubuntu でのインストール
x86-64(64bit) の Ubuntu を押すと、deb ファイルがダウンロードされます。
$ sudo apt-get install curl libxdo3
$ sudo dpkg -i rustdesk-1.2.7-x86_64.deb
openSUSE
x86-64(64bit) の Flatpak をダウンロードしました。
openSUSE に flatpak をインストールしようとしたら既に入っていました。
> sudo zypper install flatpak
リポジトリのデータを読み込んでいます...
インストール済みのパッケージを読み込んでいます...
'flatpak' は既にインストール済みです。
'flatpak-1.15.8-3.1.x86_64' に対する更新候補はありません。既に最新のバージョンがインストールされています。
パッケージの依存関係を解決しています...
何もすることがありません。
flatpak からインストールします。
> sudo flatpak install rustdesk-1.2.7-x86_64.flatpak
実行
双方で rustdesk を起動して、接続先のID,パスワードを接続元から入力して接続します。
接続できました。
所感
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rustdesk で検索すると、中継サーバをインストールする記事が割と出てきて、中継サーバが必須かと思いましたがそんなことはありませんでした。
パフォーマンスは自分でサーバを建てるのが良さそうですね。
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また、 Wayland の警告が出てますが、サポート先ユーザがデスクトップからアプリを起動するやりかただと特に問題はありませんでした。
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日本語変換は問題なくできました。
以下は NTT 東日本 - IPA の「シン・テレワークシステム」と比べての感想です。
- リモートで表示する解像度は接続先物理ディスプレイのサイズとなります。
- 操作中の画面は接続先のローカルディスプレイでも同様に表示されます。
- 結構圧縮ノイズが入ります。
- Chat機能とかがあるので活用できそう。
- ユーザーに rustdesk アプリを起動してもらって、リモートから接続するという運用になりそう。