ある日、Microsoft Office が使えなくなった
環境
- Windows10 Pro
- Microsoft Office 2019 Professional 永続ライセンス版
以下は、正常な状態。ユーザ情報とライセンス認証の所有者が別のアカウントで設定していた。
これが、何故か以下のように変化した。
- ユーザ情報とライセンス認証の所有者が同じアカウントになっていた
- 製品情報が Microsoft Office Home and Business 2019 から Microsoft 365 Apps for enterprise になっていた
- 製品の機能のほとんどが使えなくなった。
- 「アカウント」に以下の情報が出るようになった。
WindowsUpdateに伴った Microsoft 365 への誘導で起こった可能性が濃厚。
インストール状況を確認
まず、中に入っているライセンスを調べる。正常。しかしながら Microsoft 365 のライセンス情報は何も出てこない。
C:\Program Files\Microsoft Office\Office16>cscript OSPP.VBS /dstatus
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.812
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.
---Processing--------------------------
---------------------------------------
PRODUCT ID: 01234-56789-ABCDE-FGHIJ
SKU ID: ********-****-****-****-************
LICENSE NAME: Office 19, Office19HomeBusiness2019R_Retail edition
LICENSE DESCRIPTION: Office 19, RETAIL channel
BETA EXPIRATION: 1601/01/01
LICENSE STATUS: ---LICENSED---
Last 5 characters of installed product key: 01234
---------------------------------------
---------------------------------------
---Exiting-----------------------------
Microsoft 365 をアンインストール?
「設定」で見ると、Office2019 はインストールされている。
「コントロールパネル」で見ても、Office2019はインストールされている。
しかしながら、両方とも Microsoft 365 はインストールされていない。
メニューからアンインストールしようとしても何も反応しない。
<<これはひどい>>
マイクロソフトアカウントにログオン
Webブラウザから office.com/myaccount にログオンしてみても、何も情報が出てこない。
アカウントを切り替えて解決
Excel の 「アカウント」画面から、「サインアウト」を選ぶ
「サインアウト」ではダメで、「ライセンスの変更」でないとうまくいきませんでした。
改めて、もともとライセンス認証を行ったアカウントでログイン。
あるべき製品を選んで「次へ」を押すと、無事 Office 2019 に変化しました。
そのままだと「アカウント」の「ユーザー情報」がライセンス認証を行ったアカウントのままになってしまうので、
「アカウントの切り替え」を押してユーザのアカウントに変更します。
考察
Microsoft Office Home and Business 2019 の永続版を使っていても、ライセンス認証のユーザアカウントを変化させれば Microsoft 365 として振る舞うようです。なので Microsoft 365 のアンインストールなどが機能しなかったのですね。
また、こうなった原因は Windows Update に伴う Microsoft 365 利用へのサジェスチョンで発生したのではないかと推測しています。