LoginSignup
3
3

More than 3 years have passed since last update.

PCBを3日間で作ろう!テキスト

Last updated at Posted at 2018-12-07

https://atnd.org/events/102234/
のテキストです。

やること

  • KiCAD で設計
    • インストール
    • 回路図設計
    • アートワーク
    • ガーバー出力
  • 工場発注
  • BOM(部品一覧表)作成
  • 配置図作成
    • 深センのお店のガイダンス
    • PCBを依頼するところ
    • Arduinoだとかを売っているところ
    • 抵抗やコンデンサなどの1000個単位のもの
    • コネクタ類
  • 部品を調達する
    • お店を回って自分で買う
    • お店に依頼して集めてもらう
  • 部品を工場に引き渡し
  • PCBA完了品を受け取り
  • 動作チェック、仕上げ

スケジュール

日付 時間 内容 説明
1日目(金) 09:30 会場オープン
10:00 オープニング プログラム説明、自己紹介、インストール
11:00 KiCADトレーニング KiCADの操作に慣れます
12:00 回路図作成 KiCAD EESCHEMAを使って回路図を設計します
13:00 昼食etc 昼食および協力会社紹介 
14:00 パーツ選定etc アノテーション、ERC、CvPCBなどのツールを使っていきます。
15:00 アートワーク作成 KiCAD pcbnew を使って基板をデザインします
16:00 ガーバー作成 基板のパターンデーターを工場に提出します
17:00 工場オーダー ガーバーを持っていって評価してもらいます
18:00 ガーバー修正、補講
19:30 終了 夕食 、懇親会
2日目(土)
10:00 BOM作成 使用するパーツ一覧リストを作成します
11:00 BOM送信 BOMをメールで送信します
12:00 電子パーツ説明、買出し説明etc パーツ購入計画を立てます。また11/7に提出分のエラー修正
13:00 電気街ツアー 華強北電気街でパーツを買い集める 16:00までのPCBA用の部品を提出
15:00 (オプション) (深センツアー)
16:00 ソフトウェア説明 (希望者)作成した回路を活かすソフトウェアの準備を行います
3日目(土)
11:00 PCB注文分、基板受け取り
15:00 はんだづけ 動作確認
16:00 PCBA注文分、基板受取 仕上がった基板を受取、チェック、組立て遊びましょう
19:00 解散

作るもの

基板10枚をまとめてつくります。
10枚を作る理由

  • 1枚でも10枚でもほとんど変わりません。
  • 製造に不良品が混じるので、それをあらかじめ考慮します。
  • 動作確認のためには複数での比較が必要になることが多いです。
  • 設計ミスのリカバリーのためのカット&トライで何枚か必要となります。

用意するもの

PC Linux/Mac/Windows いずれもOKです。
マウス 必須です! マウス無いと時間内に終わりません!

インストールするもの

回路CAD,基板CAD,ライブラリエディタ、フットプリントエディタ、ガーバービューアなどが一体となっています。

  • LibreOffice https://www.libreoffice.org/ からダウンロードします。 ワープロソフト、表計算ソフト、ドローソフト、プレゼンソフトなどが一体となっています。 BOMを作るのに .xls ファイルを扱える表計算ソフト、配置図を作るのに .svg ファイルを扱えるドローソフトが必要です。 ExcelやInkscapeなどの使い慣れたソフトがある場合はLibreOfficeではなくそれを使っても構いません。

KiCADに慣れてみる

まずは、
「KiCad テキスト はじめて編」
https://qiita.com/nanbuwks/private/38e313614c537e9c04a0

を駆け足でやってみましょう。1時間ぐらいで最も簡単なものを作ってみます。

自分の作りたいものを決める

既に作りたいものが決まっている人はそれを、それでなければ以下のものなどを活用します。

  • Arduino互換機
    LIBLO AVR
    image.png
    image.png

  • BluePill アドオン
    STM32マイコンボードを利用したゲームボーイライクな基板です
    image.png

IMG_20171117_220158.jpg

  • アオノドン アドオン
    Bluetoothトレーニングボードアオノドンを利用した、ウェアラブル基板です
    image.png
    image.png

  • ESP32 基板
    WiFiとBluetoothが使える基板です
    image.png

上記のものを元に、回路にアレンジを加えたり、サインを付け足したり、上記の基板などに追加するアドオン基板を作ったりします。

モジュールを使う

深センでは、いろんなモジュールが基板として売られています。
また、FABLIBでも、オープンソースのハードウェアとしてモジュールを公開してます。

これは、bluetooth基板のアオノドン、USBシリアル基板、加速度センサモジュール基板。

IMG_20181207_083342.jpg

そういったモジュールを搭載して、新しい基板を作ると簡単に基板が設計できます。

IMG_20181206_173744.jpg

センサモジュールやジョイスティックのモジュールなど集めたキット

IMG_20181207_082812.jpg

これは、そういったモジュールを使ってウェアラブルにするための基板です。
IMG_20181207_082846.jpg

組み立てたもの。
image.png

KiCAD で設計

image.png

パーツの選定

image.png

あまり細かいものは避ける必要があります。

KiCAD でアートワーク

image.png

ガーバーデータを出力して、工場へ持っていきます。

image.png

PCBの色、厚さ、接点の表面仕上げを指定します。

色は緑のみです(特急で作成するため)
厚さは1.6mmが標準です。
接点の表面仕上げは無鉛はんだ

BOM作成

image.png

部品リストを作成します。これを元に部品を調達します。

KiCad -> Pcbnew -> File -> Fablication Outputs -> BOM file...
でCSVファイルを出力し、それを加工してください。

上の図には入ってませんが、一番左に1,2,3....と通し番号をつけておいてください。

配置データ作成

原点を基板の角に設定します。画面が小さいとツールボタンが表示されていないので注意!

image.png

座標ファイル作成

部品をどこに配置するかの座標データを作成します。
image.png

Pcbnewから、File-Fablication Outputs-Footprint Position (.pos) File...を選び、csvファイルを出力します。

csvファイルを表計算ソフトで読み込み、xls形式で出力します。

座標出力されないパーツの対処

フットプリントのプロパティで、Placement File をチェック。
image.png

レイアウト図作成

人間が見てわかるデータも作成します。
まず、グラフィックソフト用に変換した時に Edge.Cuts が黄色だと視認性が悪いので、一時的に青などに変更します。

image.png

Pcbnewから、File-Export-SVG...で出力します。
image.png

出力オプションは

  • F.SilkS
  • F.Mask
  • Edge.Cuts
  • F.Fab

を選択し、「All layers in a single file」
を選択します。

上記は表面実装のみのデータなので、裏面実装もする場合は

  • B.SilkS
  • B.Mask
  • Edge.Cuts
  • B.Fab

のデータを選択してもう1つ出力します。

出力した SVG ファイルを、Inkscapeで読み込み加工します。

image.png

加工したら、pdf で保存します。

BOMデータなどを送信

メールで工場に送信します。

電気街買出し

image.png

部品を集めます。
image.png

一括で部品を購入してもらえるお店もあります。
image.png

部品を工場に受け渡します。

BOMで使った通し番号、

表面実装部品のテープなどには通し番号を丸付きで記入、説明 (「R4 330Ω」というような)と共にマジックで書き入れます。「④ R4 330Ω」というように記入します。
部品を通し番号別にビニール袋に入れて、丸付き数字をビニール袋に書き込みます。

3日目

受け取り、動作チェック、仕上げ
image.png

image.png

ピンや、配線などは自分ではんだづけしていきます。工場で全部やってもらうと値段や時間がかかってしまうためです。

image.png

動作確認していきます。

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3