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PrismaのSchemaの@idと@@idの違い

Last updated at Posted at 2023-09-29

TL;DR

@idは一つのフィールドの値をそのまま主キーにしたいときに使う属性です。
@@idは、複数のフィールドの値を組み合わせた値を主キーにしたいときに使う属性です。

@idを使ったサンプルコード

schema.prisma
model User {
  id   String @id
  name String
}
const newUser = await prisma.user.create({
  data: {
    id: 1,
    name: 'Alice',
  },
})

上記のコードでnewUserを作成した場合、このnewUserの主キーidは1になります。

そのため、以下のコードで一意のuserを探すことができます。

const user = await prisma.user.findUnique({
  where: {
    id: 1,
})

@@idを使ったサンプルコード

schema.prisma
model User {
  id   String
  name String
  @@id([id, name])
}
const newUser = await prisma.user.create({
  data: {
    id: 1,
    name: 'Alice',
  },
})

上記のコードでnewUserを作成した場合、newUserの主キーid_nameは、1_Aliceになります。

そのため、以下のコードで一意のuserを探すことができます。

const user = await prisma.user.findUnique({
  where: {
    id_name: {
      id: 1,
      name: 'Alice',
    },
  },
})

そもそも@と@@の違い

属性は、フィールドやブロックの動きを編集するのですが、データモデルに属性を追加するのには2つの方法があります。

フィールドに対して属性を追加するなら、属性の頭に@をつけます。
ブロックに対して属性を追加するなら、属性の頭に@@をつけます。

@id@@idの他に、@map@@mapのような属性も存在します。


ここから下は意見です。

複合主キーのデメリット

主キーとして用いているフィールドの値に修正が入った場合に、修正コストが高いです。
例えば、Aliceさんが名前を、Bobさんに変更した場合は1_Alice1_Bobに変更になります。
外部テーブルからこのレコードが参照されている場合、そちらも変更する必要があります。

@id@@idのどちらを使うべき?

複合主キーのフィールドの値が二度と変更されない場合は、複合主キーを使っても良いです。
例えば、下記のような中間テーブルでは、postIdとuserIdは変更される可能性が低いので使うことができます。

model Like {
  postId String
  userId String
  @@id([postId, userId])
}

しかし、基本的には、サロゲートキーを使うべきです。

参考文献

https://www.prisma.io/docs/reference/api-reference/prisma-schema-reference#remarks-5
https://scrapbox.io/mrsekut-p/サロゲートキー_v.s._複合主キーでは、前者を選ぶ
https://zenn.dev/kaz_z/articles/prisma-unique-key
https://scrapbox.io/mrsekut-p/ナチュラルキーがある時はサロゲートキーは不要

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