はじめに
こんにちは、ナミルです。
少し前(2026年2月)のことになりますが、新卒2年目で AWS Certified Solutions Architect - Professional (AWS SAP) に合格しました!🎉
AWS SAPはAWS認定資格の中でも最上位に位置し、非常に広範かつ深い知識が求められる難関資格です。
インフラ実務経験が全くない私にとって大きな挑戦でしたが、無事に合格を勝ち取ることができました。
この記事では、「実務未経験からどうやってSAPに合格したのか?」「どんな教材を使って、どう勉強したのか?」について、私のスペックやモチベーション、具体的な学習ステップを交えて詳細にまとめました。
これからAWS SAPの受験を検討されている方、特にインフラ未経験からクラウドのスペシャリストを目指す方の参考になれば幸いです!
筆者のスペック(受験前)
普段はSIerでシステムエンジニアとして、主に業務系アプリケーションの開発に携わっています。
- 社会人歴: 新卒2年目
- 実務経験: C# .NET、SQL(約2年弱)。インフラ構築・運用の実務経験はゼロ
- AWSの実務経験: 全くなし
-
保有資格:
- AWS SAA (Solutions Architect - Associate)
- データベーススペシャリスト (DB)
- 応用情報技術者 (AP)
- Java Silver
SAAは取得していたものの、実務でのAWS利用経験がないため、机上の知識が中心という状態からのスタートでした。
なぜAWS SAPを受験したのか?
一番の理由は、**「フルスタックな技術力を持つテックスペシャリストになるため」**です。
現在はC#やSQLを用いたWindows向けアプリケーション開発がメインですが、将来的にはWeb系エンジニアへのキャリアチェンジや、アーキテクチャ全体を見渡して高度な設計・構築ができるエンジニアを目指しています。
その目標を実現するためには、モダンなインフラ環境の知識が不可欠だと考えました。そこで、クラウドのデファクトスタンダードであるAWS、その中でも最上位資格であるSAPの取得をマイルストーンとして設定しました。
勉強期間とスケジュール
- 学習期間: 約4ヶ月
- 総学習時間: 約100時間
- 学習ペース: 平日・休日問わず、1日約1時間を継続
実務での疲労もある中、無理のない範囲で「毎日少しずつ、確実に進める」ことを意識しました。
活用した教材と具体的な勉強方法
限られた時間の中で効率よく学習するため、主に以下の3つの教材を活用しました。
1. 【書籍】AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
- 使い方: テキスト部分の読み込み + 付属の問題集を2周
- 所要時間: 約10時間
- 効果: SAAレベルの基礎知識を、SAPで問われる「組織間の移行(AWS Organizations等の活用)」や「複雑なネットワーク設計(Direct Connect, Transit Gateway等)」といった高度な知識へアップデートするのに最適でした。まずはこの本で全体像と主要サービスを俯瞰しました。
2. 【Udemy】Ultimate AWS Certified Solutions Architect Professional 2026
- 使い方: 動画コースを1周(英語音声+日本語字幕)
- 所要時間: 約30時間
-
効果: 私の英語力は「大学受験レベル+ITの技術ドキュメントをなんとか読める程度」です。そのため、英語音声と日本語字幕を照らし合わせながら視聴しました。
一見遠回りに見えますが、「英語の専門用語」と「日本語の概念」を紐付ける作業が、かえって記憶の定着に非常に効果的でした。
また、本番のAWS認定試験では、たまに機械翻訳のような不自然な日本語の問題文に遭遇します。その際、英語の原文に切り替えて意図を正確に読み取るスキルが身についたのは、大きなアドバンテージになりました。
3. 【動画】AWS Black Belt Online Seminar
- 使い方: YouTubeのBlack Belt動画を、通勤時間や趣味のスキーの移動中などに「聞き流し」
- 効果: AWS SAPでは、「この課題に対して、どのAWSサービスを、どう組み合わせて解決するか?」という実践的なアーキテクチャ設計能力が問われます。Black Beltでは各サービスの詳細なユースケースやベストプラクティスが解説されているため、サービス同士の「組み合わせの妙」を生きた知識としてインプットするのに非常に役立ちました。
【重要】実務未経験だからこその「学習の工夫」
実務経験がない分、以下のアプローチで「試験で求められるベストプラクティス」を効率的にインストールしました。
1. AWS Well-Architected Frameworkを軸にする
AWS SAPの問題は、大規模環境における「AWS Well-Architected Frameworkの6つの柱(運用上の優秀性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化、持続可能性)」のいずれかを優先したベストプラクティスを問うものがほとんどです。
つまり、**「各サービスやオプションが、どの柱の要件を満たすために存在しているのか」**を紐付けて記憶することが、合格への最短ルートです。
2. 「問題と正解だけ」を先にインプットする(ノイズの排除)
SAPの問題文と選択肢は非常に長文です。いきなり初見で問題を解こうとすると、間違った選択肢のアーキテクチャまで頭に入ってしまい、混乱の原因になります。
そこで、私は**「まずは問題文と『正解の選択肢』のみをセットで読み込む」**という手法を取りました。これにより、AWSが推奨する美しいアーキテクチャ(正解のパターン)だけを純粋に記憶させることができました。
3. 知識が定着してから通常演習へ
正解パターンを頭に叩き込んだ後で、改めて通常の形式(自力で選択肢を選ぶ)で問題演習に取り組みました。このステップを踏むことで、正答率が劇的に安定しました。
試験当日のリアルな感想と注意点
当日のハプニング:300kmの移動
実は試験当日、再受験無料キャンペーン期間内に予約可能な近隣のテストセンターがなく、さらに午前中に趣味の大会に出場していたため、自宅から300km離れたテストセンターへ移動して受験するというハードスケジュールでした(笑)。
試験の難易度とタイムマネジメント
- 難易度: 問題自体の難易度や傾向は、市販の問題集やUdemyの模試と大きくは変わりませんでした。しかし、本番の独特の緊張感と、長文を読み解き続ける作業で、予想以上に「脳の体力」を消費しました。
- 時間配分: ペース配分を意識した結果、30分ほど時間を残して全問解き終えることができました。ただ、上述の通り長距離移動の疲労もあり、フラグを立てた10問ほどを軽く見直しただけで早々に試験を終了しました。
これから受験する方へのアドバイス
他のIPA試験(データベーススペシャリスト等)を経験して長時間の試験には慣れているつもりでしたが、「75問連続、180分間」という長丁場は想像以上に過酷です。
知識のインプットだけでなく、「本番と同じ環境・同じ時間(180分)で通しで模試を解く」という『体力作り』がゼロ番目の試験対策だと痛感しました。ぜひ一度は本番形式での演習をおすすめします。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
実務未経験でも、正しい学習アプローチと継続力があれば、AWS SAPは十分に合格可能な試験です。この記事が、少しでもAWS SAPを目指す方の背中を押すことができれば幸いです。
今後は、この資格学習で得た広範な知識を活かし、個人開発のWebアプリのバックエンドにAWSを本格導入するなど、実務・個人の両面でクラウド技術をガンガン活用していきたいと考えています。
もしこの記事が参考になりましたら、ぜひ「いいね」やストックをお願いします!励みになります!