38
34

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(2019年2月更新版)受験レポート

Posted at

はじめに

AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルの再認定のため、2019年6月14日に受験し、何とか合格できました。
プロフェッショナル認定は2019年2月に試験内容が更新されており、前回バージョン受験時(2017年6月)から大分内容が変わっていました。
新バージョンでの受験を予定されている方向けに、受験レポートをまとめたいと思います。

経歴

AWS認定11冠制覇したのでオススメの勉強法などをまとめてみる - Qiita の筆者です。
AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルを2017年6月に取得、有効期限が2020年6月までと残り1年を切っていました。
期限ギリギリで受験して不合格だと精神衛生上よくないため、ある程度余裕を持って再認定の受験をすることにしました。

学習方法

AWS認定11冠制覇したのでオススメの勉強法などをまとめてみる - Qiita の記事に書いた通り、

  • 模擬試験を受験
  • 模擬試験の不明点を徹底的に見直す

という戦略で臨みました。
こちらに加えて、AWS Summit Tokyo 2019に3日間フル参加し、最新のAWSの知識の収集に努めました。

もっとこうすれば良かったという反省点は本記事の後半に記載しています。

模擬試験(1回目)

何はともあれ模擬試験を受けてみました。全20問&1時間の時間制限、総合スコアは**60%**でした。
合格基準が1000点中750点のため、かなり厳しい結果です。
以下はトピック別のスコアですが、コスト管理に至っては0点というひどい結果でした。

総合スコア: 60%
トピックレベルスコア:
1.0  Design for Organizational Complexity: 50%
2.0  Design for New Solutions: 60%
3.0  Migration Planning: 75%
4.0  Cost Control: 0%
5.0  Continuous Improvement for Existing Solutions: 71%

これはまずいということで、1問ずつ振り返り、AWS クラウドサービス活用資料集を中心に理解が曖昧な点を潰していきました。

振り返りにはDropbox Paperを使いました。模擬試験の問題をキャプチャし、選択肢1つずつに正誤とその理由を記載していきました。問題集の解説を自分で作っていくような感じです。

以下は振り返りノートのキャプチャです(模擬試験の問題文はNDAの関係上載せていません)。

image.png
image.png

模擬試験(2回目)

1回目の模擬試験の振り返りを一通り完了させた後、違う問題が出ることを期待しつつ、2回目の模擬試験を受験してみました。

1回目と2回目で問題の順番は違いましたが、問題の内容自体は同じでした。
振り返りを終えていたので、自信を持って答えたつもりだったのですが、総合スコアは**65%**でした。
1回目から5%しか上がらず、かなり不安な状況の中、本試験を迎えることになりました。

総合スコア: 65%
トピックレベルスコア:
1.0  Design for Organizational Complexity: 50%
2.0  Design for New Solutions: 60%
3.0  Migration Planning: 100%
4.0  Cost Control: 0%
5.0  Continuous Improvement for Existing Solutions: 71%

本試験

2019年6月14日、銀座CBTS歌舞伎座テストセンターにて受験しました。

  • カメラを用いた遠隔監視なし
  • 防音用のイヤーマフなし
  • ボールペン1本とA4用紙1枚が与えられる

という状況で、比較的ストレスなく受験することができました。
3時間で75問、つまり2〜3分で1問というペースで解く必要があり、かなりタフな試験でした。
75問目を解き終えたのが試験終了1分前とかなりギリギリな感じでしたが、無事合格することができました。

スコアはすぐには表示されず、5営業日以内にAWS認定アカウントに掲載&メール通知が届くと画面に表示されていましたが、試験翌日にはメール通知が届いていました。
AWS認定アカウントにログインして見てみると、スコアは793点、セクション別のスコアは以下の通りでした。

image.png

感想と反省

本試験を受けてみての感想や反省です。

難易度について

ソリューションアーキテクトの名を冠しているだけあって、すべてのAWS認定の中で最も難しい試験だと思います。
旧バージョンの試験も難しかったですが、新バージョンの試験も同等かそれ以上に難しく感じました。
AWSがプロフェッショナルなソリューションアーキテクトに求めているレベルの高さがよく分かる試験でした。

模擬試験と本試験で難易度に大幅な差はなかったと思います。
模擬試験にはいわゆるサービス問題がまったく含まれていませんでしたが、本試験には数問そういった類の問題があったため、本試験の方がスコアが良かったのかな、と思います。

出題範囲について

EC2やS3などのベーシックなサービスはもちろんのこと、Amazon InspectorやRekognitionなど割と新しめのものまで、かなり多くのサービスがカバーされていました。

それだけならまだ良いのですが、問われるユースケースがかなり幅広かったのが印象的でした。
オンプレミスからAWSへの移行やハイブリッドクラウドなどの伝統的なエンタープライズ向けのものから、マイクロサービスや機械学習を用いた動画解析など、幅広く出題されていました。

試験対策について

主に模擬試験とAWS クラウドサービス活用資料集を用いて対策しました。
実際、他のAWS認定試験はこの方法で通用したのですが、「ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル」はプラスアルファの対策をした方が良かったと感じています。

いくつかアプローチがあるとは思いますが、例えば、試験ガイドの「試験準備」セクションに記載されているホワイトペーパーに目を通しておけば、もう少しスコアを伸ばせたと思います。

ホワイトペーパーの多くは英語&長文&PDFのため読むのが億劫なのですが、Google翻訳などを活用するとPDFファイルも翻訳することができます。

image.png

ペース配分に注意

3時間で75問、つまり平均2〜3分で1問というペースで解く必要があります。
しかも設問は2〜7行とかなり長いものも含まれます。
自分は一つ一つの問題に時間を掛けすぎて見直しの時間が全く取れませんでした。
以下のように進められると理想的だったと反省しています。

  • 1問当たり1分、長くても2分程度のペースで解く
  • ちょっと怪しいなという問題には時間を掛けすぎずフラグを付けて最後まで進める
  • 見直しに45〜60分程度残す

上記はあくまで理想です。
最も大事なのは、試験開始前に十分な糖分とカフェインを取って、お手洗いを済ませておくことかもしれません。

受験は午前中の方がベター

テクニックというよりも体力面・集中力の話になりますが、3時間も長文の問題を解き続けるのはかなり大変です。
仕事後の疲れた頭で臨むよりも、午前中に頭がフレッシュな状態で受験した方が集中力は持続すると思います。

不自然な日本語訳に注意

翻訳精度は完璧ではないものの、ほとんどの問題については正しく意味が取れる精度だったと思います。
しかし、日本語訳では正しい回答が導けない問題が1問ありました。

  • 日本語訳では「移行された」と過去形
  • 英語では「will be migrated」と未来形

また、以下の単語は致命的ではないものの不自然な和訳になっていたものです。
あと1つぐらいあったと思いますが、忘れてしまいました。。。

日本語訳 英語
EC2作業者 EC2 Worker
空文キュー Dead Letter Queue
AWS資格情報 AWS Credentials

これ以外に、日本語訳ではECS、英語ではEC2というパターンの誤訳もありました。
とにかく、何か変だなと思ったら一度英語に切り替えてみると良いかもしれません。

現場からは以上です。

38
34
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
38
34

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?