概要
以前、RasPi Zero/ZeroW対応3色電子ペーパーモジュールinky pHATが販売再開で英国Pimoroni社のe-Paperユニット inky pHAT / wHATについて書いたが、その後約1年が経過し製品が増えてきたので覚書を兼ねて記録しておく。
- 製品リンク
- 日本からの入手方法
- インストール時の注意点
- 搭載パネル、データシート
- 他のRaspi用e-paperユニット
製品リンク
この1年間の間に以下の展開があった。
- inky pHATシリーズ(212x104 pixels 2.13型)の配色バリエーションが3種に増加(従来の白黒赤の3色に加え、2色:白黒、3色:白黒黄)
- inky wHATシリーズ(400x300 pixels 4.2型)追加。色のバリエーションは2種(3色:白黒赤、2色:白黒)
Pimoroni社の製品リンクは以下。
- inky pHAT (https://shop.pimoroni.com/products/inky-what)
- inky wHAT (https://shop.pimoroni.com/products/inky-phat)
日本からの入手方法
- 私はPimoron社の通販サイトから直接購入しています。送料をケチると時間がかかってしまう。
- pHATは国内でも通販しているところがる。(価格は全て税込)
- Amazonは5800円とか高いところが多いので避けた方が良いと思われる。
- せんごくネット通販 3500円 : 白黒、白黒黄の取り扱いもあり。
- ロボショップ株式会社 3708円
- マルツオンライン 3416円
ドライバインストール
- バリエーションの増加と共に、ドライバが大幅に書き直された。また、pHATの初期型のサポートが打ち切られた。(旧版のライブラリは現在も使用可能) ((https://learn.pimoroni.com/tutorial/sandyj/getting-started-with-inky-phat) 参照)
- Raspbian Stretchにインストールしましたが、以下を実施しないとうまくインストールできまない。
- 一部のパッケージを事前に手動でインストール
sudo apt-get install libxml2-dev libxslt1-dev python-dev
- wikiquotesのインストール時にcc1が動き続けて終了しない → スワップを増加して対応 (wikiquotes側で対応されて不要になっている様な気もする)
- 幾つかのフォントのインストールに失敗するが、
各チュートリアルは
inky pHAT (https://learn.pimoroni.com/tutorial/sandyj/getting-started-with-inky-phat)
inky wHAT (https://learn.pimoroni.com/tutorial/sandyj/getting-started-with-inky-what)
特にinky wHATは簡単に画像ファイルを2色ディザ変換後表示できるdither-image-what.pyがとても簡単で使いやすい。(トップに貼った写真もこれを使ったサクッと出したもの。)
搭載パネル、データシート
現物のFFCへの印字やドライバ、写真などから各e-Paperモジュールのものと思われるデータシートが特定できた(Red/Black/Whiteのみ)ので以下に各リンクを示す。
なお、旧版ライブラリの_v2_initには”Sent by dev board but undocumented in datasheet”等というコメントが入っていて、興味深い。
- inky pHAT V1 (R/B/W) WAVESHARE社 (https://www.waveshare.com/w/upload/5/5b/2.13inch_e-Paper_(D)_Datasheet.pdf)
- inky pHAT V2 (R/B/W) MIDAS DISPLAY (http://www.farnell.com/datasheets/2693679.pdf)
- inky wHAT (R/B/W) MIDAS DISPLAY (http://www.farnell.com/datasheets/2693681.pdf)
他のRasPi用e-Paperユニット
- 212x104 ピクセル 2.13型のRaspi用のe-paperモジュールはWAVESHARE社のものも出回っている。サイズのバリエーションもある。
- 使っているモジュールはinky pHATのV1と同じだが、Raspiとのインタフェースのピンの割り当てが異なる。そのため、ドライバは少し書き換えれば相互に流用可能になると思われる。(未確認)