さくらのクラウドで普通のWebサーバ(nginx)のロードバランシングをやってみます。

こちらの記事で大変わかりやすくまとめられているので、さくらのクラウドのコントロールパネル上の操作はこちらを参照ください。

さくらのクラウドでロードバランサを使ってみる(1)
さくらのクラウドでロードバランサを使ってみる(2)

CentOS7 でのループバックアドレスの設定がサポート情報になかったのでその辺含めてまとめ。
ロードバランサ – さくらのサポート情報

結果、こちらの記事を参考に動きました。
CentOS7系のWebサーバでLVSのDSRに対応する設定

目標

スイッチのIPアドレスの割り当て

IPアドレス	割り当て
163.43.26.164	ロードバランサ IP
163.43.26.165	ロードバランサ VIP
163.43.26.166	webserver01
163.43.26.167	webserver02
163.43.26.168	以下、とりあえず使わない

マップはこうなる想定

ロードバランサ

挙動

http://163.43.26.165 ロードバランサへのアクセスが

ある時は WebServer1へ

時々は WebServer2へ

1台目のサーバを作ってロードバランサへつなぐ

サーバの追加

"スイッチに接続" で "IPアドレス"を 163.43.26.166 で設定

ロードバランサへ登録

追加より

163.43.26.166 で。

webサーバ(nginx)のインストール

こちらを参考に
CentOS 7 (5, 6) で "安定版 (最新版)" のNginxをインストールする方法

# ログイン
ssh 〇〇〇@163.43.26.166

# スーパユーザになる
su 

# nginx インストール
vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo

--
[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/centos/7/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1
--

yum -y --enablerepo=nginx install nginx

nginx -v
> nginx version: nginx/1.12.0

systemctl enable nginx
systemctl start nginx

http(80)ポートを開ける

firewall-cmd --permanent --add-service=http
firewall-cmd --reload

ここまでで 163.43.26.166 でアクセスするとnginx が反応してくれる
Welcome to nginx!

ループバックの設定(これ)

参考サイトより
CentOS7系のWebサーバでLVSのDSRに対応する設定

vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

--
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
ONBOOT=yes
GATEWAY=163.43.26.161
PREFIX=28
DNS2=210.188.224.11
IPADDR=163.43.26.166
DNS1=210.188.224.10
ZONE=public

#以下を追記 IPADDR1 は ロードバランサのVIP
IPADDR1=163.43.26.165
PREFIX1=32

--

#リロード
systemctl restart network

ここまでで、ロードバランサ 163.43.26.165 にアクセスすると実サーバ
163.43.26.166 に流れる。

デフォルトのhtmlをちょっと変えとく

わかりやすいように。

vi /usr/share/nginx/html/index.html

--
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Welcome to nginx!</title>
<style>
    body {
        width: 35em;
        margin: 0 auto;
        font-family: Tahoma, Verdana, Arial, sans-serif;
    }
</style>
</head>
<body>
<h1>Welcome WebServer 01!</h1> <!-- ← これ -->
--

1台目クローンして 2台目を作ってロードバランサに追加

1台目をクローン

ディスクの修正をする にチェック
IP アドレス に163.43.26.167を入力

わかりやすいように表示するページを変えておく。

ssh 〇〇〇@163.43.26.166

vi /usr/share/nginx/html/index.html

---
<h1>Welcome WebServer 02!</h1> <!-- ← これ -->
---

ロードバランサに追加

1台目と同じように。

確認

有効がはいでステータスが UP になっている

どっちかのサーバに入ってwebサーバを止めて見る
systemctl stop nginx

生きている方が表示されるはず。
終わり。

費用

webサーバ2台で一番小さい構成

1,728 円 server プラン/1Core-1GB * 2
756円 Disk SSD/20GB * 2
2,160円 Switch
2,160円ルータ
3,456円追加IPアドレス/28

合計 : 12,744円

さくらのクラウドでロードバランサ CentOS7

目標