土壌物理学入門編
要約:土壌物理学は土壌中の物質・エネルギーの流れを研究する学問
0. はじめに
背景:農業農村工学の中で、土壌物理学の人気が低い(気がする)
<この記事の筆者>農業農村工学会大会講演会にこれまで5回参加した人
<この記事の対象>農業農村工学を学ぶ人、興味関心がある人
ちょっとね、NN学会の中でも土壌物理学のセッションは怖いよね…
(高校で生物選択だと式変形に慣れない、先生が怖い、etc.)
でも「基本と応用がつながっているんだ」と分かると楽しい学問だと思います。
ミクロ(微視的)とマクロ(巨視的)、両方の視点で土を見てみると面白いですよ。
目的:土壌物理学の敷居を下げたい!
「土壌物理学は面白いし役に立つ学問だ」とお伝えしたい!
農業や環境に興味があるなら、土壌について理解しよう!!
土はいいぞ!!!
なんで「土が好きなんて変わってるね」って言われるんや
宝石が好き→女の子らしい
鉱物、土壌が好き→女の子らしくない
同じ岩石由来やないですか!!解せぬ…
1. 土壌とは何か?
岩石が風化して、有機物(植物遺体など)が混ざったもの。
2. 土壌物理学の意義
土壌物理学を学ぶと何がいいか?
2-1. 土壌の物理性を理解できる
土壌の物理性:構造、保水性、透水性、物質動態、熱エネルギー
2-2. 農業
土=ブラックボックス、ではなくなる
土壌診断(土壌の物理性、化学性、栄養状態を把握する)→農業に役立つ
土づくり、水管理、施肥の判断材料になる
例:土壌中の窒素が足りないから肥料を増やそう
2-3. 環境
富栄養化、温室効果ガスの放出、土壌侵食、生態系の破壊、砂漠化など
様々な環境問題に寄与できる
SDGs(持続可能な開発目標)の達成には、土壌物理学の知識が不可欠
3. 土壌と人間生活の関わり
土壌の役割
- 植物生育の場
- 環境保全
- 建造物の材料、基盤
土壌なくしては、人間生活はありえない
食べ物を作るにも、水を作るにも、土壌が必要
4. 関連するトピック
- 土壌学
- 土壌化学
- 土壌微生物学
- 土壌肥料学
- 土壌分類学
- 土壌鉱物学
- 地質学
- 陸上生態学
- 水文学(農業水文学、森林水文学、都市水文学)
- 微気象学
- 堆積学
- 植物学
- 農学
- 土質力学
5. おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
1人でも多くの人に興味を持っていただけるよう、
これからも記事を書いていきます。土はいいぞ!!
よければまた見てください。