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Supershipの名畑です。キンツアのおかげで世界が煌めきで満ちて見える昨今です。

はじめに

Claude Codeが過去なかなか類を見ないほどの盛り上がりです。

ターミナル内で動作し、コードベースを理解し、自然言語コマンドを通じてより高速なコーディングを支援するエージェンティックなコーディングツールであるClaude Codeについて学びます。
開発環境と直接統合することで、Claude Codeは追加のサーバーや複雑なセットアップを必要とせずにワークフローを合理化します。

参考:Claude Code概要 - Anthropic

すでに情報が溢れかえっている現在ではありますが、私が自環境で導入した記録を本記事に残しておきます。

今回はClaudeのAPIを直で呼び出すのではなく、Amazon Bedrock経由で呼び出す形をとります。私の環境はMacBook(M2)です。

基本的な流れは公式の「Amazon BedrockでのClaude Code - Anthropic」の通りとなります。

Claudeとは

Claudeは、Anthropicによって構築された高性能かつインテリジェントなAIモデルのファミリーです。Claudeは強力で拡張性がありますが、同時に最も信頼性が高く安定したAIでもあります。重要なプロトコルに従い、ミスが少なく、ジェイルブレイクに対する耐性があるため、企業のお客様は大規模で最も安全なAI駆動アプリケーションを構築できます。

参考:Claudeの紹介 - Anthropic

Bedrockとは

Amazon Bedrock は、単一の API を通じて AI21 Labs、Anthropic、Cohere、DeepSeek、Luma、Meta、Mistral AI、poolside (近日リリース予定)、Stability AI、TwelveLabs (近日リリース予定)、Writer および Amazon などの先駆的な AI 企業からの高性能な基盤モデル (FM) の幅広い選択肢を提供するフルマネージドサービスであり、セキュリティ、プライバシー、責任ある AI を備えた生成 AI アプリケーションを構築するために必要な一連の幅広い機能を提供します。

参考:基盤モデルによる生成 AI アプリケーションの構築 - Amazon Bedrock - AWS

価格

AWSのため、当然ながら従量課金で料金が発生するのですが、コーディングエージェントは大量のトークンを使うことが多いため、必ず価格表を見た上で注意して扱いましょう。

現在Claude 4の価格は日本語ページにないようなので英語ページで確認ください。

モデルのアクセスリクエスト

今回はせっかくなので最新の Claude Opus 4Claude Sonne 4 を使ってみたいと思います。

Anthropic は 5 月 22 日、次世代の Claude モデルである Opus 4 と Sonnet 4 をリリースしました。コーディング、高度な推論、次世代の有能な自律型 AI エージェントのサポートを目的として設計されたモデルです。どちらのモデルも Amazon Bedrock で一般提供を開始しました。開発者はモデルの高度な推論機能とエージェント機能の両方にすぐにアクセスできるようになりました。

Claude Opus 4 は、北米の米国東部 (オハイオ、バージニア北部) と米国西部 (オレゴン) の AWS リージョンでご利用いただけます。

参考:Anthropic のコーディング向けの最もパワフルなモデル、Claude 4 が Amazon Bedrock に登場 | Amazon Web Services ブログ

とのことですので、まずリージョンua-east-1 米国東部 (バージニア北部) としました。

Bedrock上でAnthropicのモデルを使用するには許可を得る必要があります。その手順を進めます。

Bedrockのサイドメニューからモデルアクセスのページを開きます。

Anthropicのモデルの使用が初だと「ユースケースの詳細を送信」が求められ、遷移先の画面で会社名などの項目の入力が求められます。
しかし今回は過去記事ですでに完了しているため、省きます。

bedrock_claude_code_1.png

Claude Opus 4Claude Sonnet 4 のモデルアクセスをリクエストします。

遷移を進め、確認ページで「送信」を押すと、モデルのステイタスが「進行中」になります。

しばらく待つと

bedrock_claude_code_2.png

アクセスが付与されました」となりますので、これで使用可能です。

IAMで権限の付与

AWSのユーザー設定についてここで詳しくは触れませんが、Bedrockを扱うための適切なポリシー(AmazonBedrockFullAccessなど)が付与された状態としておいてください。

AWS CLIのインストールと設定

ローカル環境からBedrockへのアクセスのためにAWS CLI(AWS コマンドラインインターフェイス)が必要ですので、リンク先からインストールしておいてください。

私のバージョンは以下です。

 $ aws --version
aws-cli/2.27.45 Python/3.13.4 Darwin/23.3.0 exe/x86_64

リージョンをモデルアクセスが付与された ua-east-1 にしておくことを忘れないようにしてください。

$ aws configure get region
ua-east-1

AWS CLIについて詳しくは下記あたりをご覧ください。

接続されていることも確認しておきましょう。

$ aws sts get-caller-identity --output yaml
Account: 'hoge'
Arn: arn:aws:iam::hoge:user/hoge
UserId: hogehoge

Claude Codeのインストール

Claude Codeのセットアップ - Anthropicに従います。

Node.jsのインストールが必須ですので、しておきましょう。

バージョン確認をしておきます。

$ node --version
v22.17.0

Claude Codeをインストールします。

$ npm install -g @anthropic-ai/claude-code

バージョンを確認してみます。

$ claude --version
1.0.35 (Claude Code)

環境変数の設定

Bedrockとの接続のために環境変数を設定します。

私の環境での設定ファイルはzshrcです。

$ open ~/.zshrc

以下を設定します。モデルをClaude 4 Opusとしています。

export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1. # Bedrock統合を有効化
export AWS_REGION=us-east-1  # 地域
export ANTHROPIC_MODEL='us.anthropic.claude-opus-4-20250514-v1:0'  # モデル

Claude Codeの起動

まず作業ディレクトリに移動します。好きなディレクトリを用意しておいてください。

$ cd your-project-directory 

claudeコマンドでClaude Codeを起動します。

$ claude 

bedrock_claude_code_3.png

無事に起動されました。

スタイルを選んでEnterを押して進めます
途中の注意事項はきちんと読みましょう。

進めていくと、以下のように自由入力ができるようになります。

bedrock_claude_code_7.png

設定がきちんと反映されているかを確認するためにstatusコマンドを呼び出してみます。

> /status

bedrock_claude_code_4.png

以下の内容が表示されたので、Bedrockを呼び出す設定に正しくなっていそうです。

 API Configuration 
  L API Provider: AWS Bedrock
  L AWS Region: us-east-1

 Model • /model
  L us.anthropic.claude-opus-4-20250514-v1:0

status以外にも、Claude Codeには様々なコマンドが用意されています。

たとえば設定ファイルであるCLAUDE.mdを自動生成するinitコマンドなど。

コマンドの一覧は公式の「CLIの使用法とコントロール - Anthropic」にありますのでよければどうぞ。
CLAUDE.mdについては「Claudeのメモリを管理する - Anthropic」に詳細があります。

Claude Codeの呼び出し

ここで何かしらの問いかけを行なって無事完了すると記事としてはきれいに締まったのですが、実際には問いかけると

API Error (429 Too many tokens, please wait before trying again.)

のエラーが出てしまいました。

設定が悪いのか、一時的なものかはまだ調べきれていないのですが。

ということでいったんClaude Sonnet 4に切り替えました。

export ANTHROPIC_MODEL='us.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0'

そして「こんにちは」と送信してみました。

bedrock_claude_code_5.png

以下の通り、無事に返答が返ってきました。

bedrock_claude_code_6.png

最後に

私の用途だとコスト感的にBedrockの従量課金は厳しいのですが、選択肢が多いのは喜ばしいです。

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