Supershipの名畑です。舞台「サイボーグ009」は原作を基盤としながらも2.5次元ならではの様々な要素を取り入れていて、現地で見ることができて良かったという思いです。配信でも繰り返し見させていただきました。
はじめに
先月、Adobeが生成AI周りの大幅なアップデートを発表しました。
・Adobe Photoshopの最も人気のある機能の一つ「生成塗りつぶし」が新しい機能「参照画像」によりさらに強力に。クリエイティブなインスピレーションを促進させ、誰でも高品質なクリエイティブ作成が可能に
・新しい「画像を生成」機能をAdobe Photoshopのワークフロー内で直接使用することで、アイデア出しとクリエイティブプロセスがこれまで以上にシームレスに連携し、ゼロからのハイクオリティなコンテンツ作成が可能に
・新しいAdobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)がAdobe Photoshopで利用可能になり、クリエイティブ品質とクリエイティブコントロールが大幅に向上参考:高度に進化した「生成塗りつぶし」機能と新機能「画像を生成」を備えた新しいAdobe Photoshopで、 すべての人に「つくる力」を | アドビ株式会社のプレスリリース
アップデート内容は複数あるのですが、そのうちの一つとして、「画像生成時に別画像の内容を反映する機能」である参照画像が追加されました。今回はそれを用いて「複数画像での服の着せ替え」を行っていきます。
Photoshopのベータ版を用います。
手順は非常に簡単です。
基本画像
こちらの画像を基本とします。
今回はこちらの女性の服を別の女性の服と次々交換させていきます。
余談ですが今回の記事に登場する画像はすべてAIにて生成されたものとなります。
とてつもない時代になりましたね。
手順
範囲選択
まずオブジェクト選択ツールの長方形ツールで元となる画像の服装あたりを四角く囲むと、自動で服と手だけが選ばれます。
Photoshopは本当に賢い。
範囲拡張
そしてコンテキストタスクバーの「生成範囲を拡張」を選んで、20pxとします。「Adobe Firefly徹底攻略!Photoshopの新機能で生成結果をイメージに近づけよう | Adobe Firefly Camp」という動画で紹介されていたテクニックです。
画像選択
生成塗りつぶしにて参照画像を選択します。
参照画像はその内容が生成結果に反映されます。
あとは生成を押して待つだけです。
Photoshopの生成塗りつぶしは一度に3枚の画像が生成され、また、追加生成もボタン一つで行えます。
今回は複数生成されたうちの1枚だけを取り上げていきます。
その1
参照画像
まず最初は以下の画像を参照画像としました。
生成画像
元となる基本画像に適用して生成された画像は以下です。
まったく同じ服とはいかないものの、参照画像にかなり近くはなっています。
次に、元画像と参照画像を入れ替えて生成した結果は以下です。
並べてみます。
元画像 | 参照画像 | 生成画像 | |
---|---|---|---|
1 | |||
2 |
すごいですね。
その2
参照画像
今度は以下の画像を参照画像としてみました。元画像と似ています。髪の向きは違いますが。
生成画像
元となる基本画像に参照画像を適用した上で生成された画像は以下です。
ボタンやら布質やら諸々と気にはなるものの、参照画像がかなり活かされてはいます。
元画像と参照画像を入れ替えると以下です。
全画像を並べてみると以下です。
元画像 | 参照画像 | 生成画像 | |
---|---|---|---|
1 | |||
2 |
間違い探しみたい。
その3
参照画像
趣向を変えてスーツにしてみました。
生成画像
参照画像を元となる基本画像に反映して生成された画像は以下です。
似たタイプのスーツにはなっていますね。
ポーズも反映されていますね。
元画像と参照画像を入れ替えると以下です。
全画像を並べてみると以下です。
元画像 | 参照画像 | 生成画像 | |
---|---|---|---|
1 | |||
2 |
スーツかそうじゃないかによって、本当に印象がガラリと変わる。
その4
参照画像
最後に、もう少し特徴的な柄のある服で試してみます。
生成画像
生成された画像は以下です。
正直、同じ服とはまったく言えないですが、色をはじめとして全体的な印象としては近いです。
生成する数を増やせばもっと近いものも生成されるかもしれません。
元画像と参照画像を入れ替えると以下です。
ちゃんと服が変わっています。ポケットではないところに指が突っ込まれてはおりますが。
全画像を並べてみると以下です。
元画像 | 参照画像 | 生成画像 | |
---|---|---|---|
1 | |||
2 |
ぽんぽんと画像加工ができて本当に面白い。
最後に
今回はかなり雑な範囲選択で試しましたが、これだけの簡易な手順でこれだけ強く参照画像を活かせるのは素晴らしいと思います。
正確性を問わなければ、かなり使い所は多そうです。
今回紹介した参照画像の機能は当然、服以外でも使うことが可能です。
他の活かし方も取り上げていきたい。
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