こんにちは!
KDDIアイレットの取り組みとして6月22日〜7月3日の期間で開催中の「Google Cloud Next '26 / Google I/O やってみた系ブログリレー」、最終日の投稿です。
今回は「Google スプレッドシートの Sheet Canvas」を対象に、実際に検証してみた様子をお届けします!
前回の記事はこちらです。
はじめに
スプレッドシートに溜めたデータの見える化、いつも「グラフ化」「別ツールに移す」と一手間かけていませんか。
関数やピボット、Google サイト埋め込み、GASを使ったダッシュボードの実装など手はありますが、どれも手間がかかります。
今回検証する Sheet Canvas は、シートのデータをそのまま のインタラクティブなミニアプリ に変換してくれる機能です。
Sheet Canvas とは
Sheet Canvasは、Gemini in Google Sheets の新機能で、1つのシートタブのデータを インタラクティブなミニアプリに変換する機能です。
Google Cloud Next '26で発表された追加アップデートの1つです。
Google Helpおよび Google 公式ブログでは作れるものの例として以下のようなUIが挙げられていました。
- ダッシュボード
- カンバンボード
- ギャラリービュー
- カレンダー
- ヒートマップ
これまでも静的なグラフ画像などは生成できていましたが、今回のポイントはインタラクティブなデータを操作できるアプリをシート上で簡単に作成できるという点です。
編集した内容はリアルタイムでシートのデータに同期されるようなっています。
2026年7月3日現在、Gemini Alpha版での限定提供となっています。日本語設定では提供されていないため言語設定を一度英語に変更する必要があります。
事前準備
事前準備は2つです。
検証用のスプレッドシートを用意する、UI 言語を英語にする。
1. 検証用のスプレッドシートを用意する
今回は架空のプロジェクトタスク管理データをスプレッドシートで用意して検証してみます。
2. Google アカウントの言語を English(United States)に変更する
Sheet Canvas の新規作成は英語 UI 環境でのみ行えます。日本語 UI のままだと、後述するボトムバーの Canvas アイコン(=新規作成の導線)が出てきませんでした。
手順は、myaccount.google.com →「個人情報(Personal info)」→「言語(Language)」で優先言語を English(United States) に設定し、スプレッドシートを再読み込みして UI が英語に切り替わったことを確認するだけです。
優先言語が English に切り替わったことを確認する
使い方(Canvas 作成の基本手順)
英語 UI に切り替えると、スプレッドシート下部に Canvas の導線が現れます。
下部の Canvas メニューにある Create a canvasを押下する。
Create a canvas を選ぶと、Gemini のパネルが開き、dashboard / gallery / kanban など作れるビューの候補が提示されます。
導線としては画面右上のGeminiアイコンを押下して、チャット欄のCanvasツールを選択することでも利用可能でした。
実際に作ってみた
今回は ダッシュボード と カンバン の2つを作成しました。
ダッシュボード(Dashboard)
まずは定番のダッシュボードから作ってみます。
サイドパネルを閉じた時の全体像です。
なお一部英語UIラベル で生成されていますが、ダッシュボードの見出し・ラベルは元データが日本語のため日本語で生成されました。
英語なのはタイトルロゴやメニューバー等のシートに存在しない情報です。
プロンプトで詳細に指示をすると、UI設定も細かく指定できると思います。
プロンプトは Create a dashboard の一行だけなのに、KPI カード・進捗バー・分布・明細テーブルまで一通り揃ったダッシュボードが出てきたのは素直に驚きでした。
しかもUI操作できるうえ、その場で検索やチームフィルタを使えるため便利でした。
カンバンボード(Kanban board)
続いてカンバンボードを作ってみます。
ステータス(未着手/進行中/レビュー中/完了)でカラム分けされ、各カードには 優先度バッジ・カテゴリ・担当者・進捗バーが表示されました。
上部には 『+ CREATE TASK』 ボタンがあり、パネルの表示どおりリアルタイム同期の作りになっています。
いくつかUI機能を試してみました。
ステータスごとに整列したカードを眺めるだけで、どのタスクがどの段階にあるかが直感的に掴めますし、ドラッグ&ドロップで操作もできたためデータ管理が楽になりますね。
なお、作成したキャンバスは下部の Canvas メニューに一覧として並びます。
ダッシュボードとカンバンの両方が登録され、また追加で Create a canvas で新規作成も続けられます。
リアルタイムでデータは同期されていたものの、新規作成したタスクのIDが付与されていなかったり、データが複製されている不整合が一部みられました。
今回はプロンプト1行で作成したUIのため、こちらは指示出しと作り込み次第で解消できる範囲だとは思います。
他にも作れる UI
今回実際に生成したのはダッシュボードとカンバンの2つですが、公式ヘルプ・公式ブログでは他にも作れる UI が挙げられています。
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ギャラリービュー
- 各データをカード形式で一覧し、ソート/フィルタで絞り込む(公式ヘルプに
You can sort and filter the data as needed.の記載あり)。
- 各データをカード形式で一覧し、ソート/フィルタで絞り込む(公式ヘルプに
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カレンダー
- 日付列を軸にプロットし、日付編集や新規イベント作成ができる(
Edit dates and create new events directly within the interface.)。
- 日付列を軸にプロットし、日付編集や新規イベント作成ができる(
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ヒートマップ
- 値の濃淡でマトリクスを可視化。公式で作成可能な例として挙げられています。
ダッシュボードとカンバンの手応えから察するに、これらもプロンプト一行から生成できそうですが、実際の見た目や挙動は生成してみるまで断定できません。
機会があれば別途検証したいところです。
キャンバスの実態と言語の挙動
「作ったキャンバスはどこにあるのか」「言語を戻したら使えなくなるのか」を確認しました。
保存先
- 作成したアプリは スプレッドシートのファイル内に保存され、別の Drive ファイルにはなりませんでした(この保存単位は公式ヘルプに明文がなかったため、あくまで確認できた範囲での見解です)
- 作成済みキャンバスは、下部の 『キャンバス メニュー』 に一覧として並び、そこから切り替えられます
- 右上の 『View data / データを表示』 ボタンで、参照元スプレッドシートのデータを確認できます
言語の挙動
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新規作成は英語 UI のみということで、実際に日本語 UI のままでは、下部に Canvas アイコン(新規作成の導線)が出ていませんでした。
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一度英語で作ったキャンバスは、日本語 UI に戻しても正常に表示・利用できることを確認しました
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キャンバスが存在する場合、日本語 UI でも下部の『キャンバス メニュー』自体は残り、作成済みキャンバス(Dashboard / Kanban)にアクセスできました。ただし、メニュー内の『Create a canvas(新規作成)』の項目は日本語 UI では消えていました。
本機能はアルファ/実験段階の色合いが強く、UI や挙動は今後変わり得ます。
社内の機微なデータを扱う際は取り扱いに注意し、まずは公開可能なサンプルで挙動を確かめるのが安全です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
記事の通り、既存のスプレッドシートのデータを、コードを書かずに“見せ方を”アプリ化できる点が魅力だと感じました。
Google Apps Scriptなどで実装を書く前の軽い一歩として相性がよく、「一度きりの共有ビュー」「触って傾向を掴む」ようなライト用途に向いていそうでした。
まずはサンプルや失っても困らない台帳シートで、英語 UI に切り替えて Create a dashboard や Create a kanban board の一行から試してみてください。想像以上にそれっぽいものが返ってきて、ちょっと楽しくなるはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。











