はじめに
前回の資格取得(詳細は こちらの記事 をご参照ください)に引き続き、今回はPMP(Project Management Professional)を受験し、無事に合格することができました。
結果はすべての領域で Above Target(目標以上) でした。
本記事では、多忙な中で効率よく合格ラインに達するためのステップや、申請・試験当日のリアルな注意点をまとめます。
受験のきっかけ
継続的に資格取得を進めている中で、「次に挑戦すべき資格」を模索していました。
ちょうど転職活動を行った時期だったのですが、PMやITコンサルタントの求人において「PMP保持者歓迎」という条件を目にすることが非常に多かったため、キャリアの幅を広げるために取得を決意しました。
申し込みまでの道のり(35時間研修・経歴登録・費用)
PMPの受験申し込みは、いくつかのハードルがあります。知っておくとスムーズなポイントをまとめます。
1. 35時間研修(公式研修)
PMPの申請には35時間の公式研修の修了証明が必要です。
- 教材: PMP Exam Prep Course 35 PDUs/Hours Updated for the 2026 Exam
Udemyのセール時に1,800円で購入したこちらの講座を使用しました。
全編英語ですが、日本語字幕があります。 - スケジュール: だらだらと進めてしまい、修了までに約2ヶ月かかりました。「修了していないと受験申し込みすらできない」 ことを知らなかったため、もっと計画的に進めればよかったと反省しています。
2. 英語での業務経歴登録
申請時に「プロジェクトマネジメントの経歴」を英語で登録する必要があります。
- 英訳方法: 生成AI(Geminiなど)に日本語の経歴を渡し、PMPの基準に沿った英語表現に翻訳してもらいました。
- プロジェクト規模: 私の場合は「2〜3人規模」の小さなプロジェクトの経験も書きましたが、問題なく承認されました。小規模であってもマネジメントの役割を担っていれば問題ないため、過度に身構える必要はありません。
- 結果: 監査(Audit)に引っかかることもなく、スムーズに承認されました。
3. 費用と試験会場の予約
- 費用: 申し込み費用として$567.40かかりました(日本円で約10万円)(円安の影響もあり非常に高額に感じました)。
- 会場(CBT): 東京の場合、テストセンターは「西新宿」か「千葉」の実質2択でした。土日はかなり先まで予約が埋まっているため、平日での受験(有給休暇の取得)を視野に入れておくと良いです。
- タイミング: PMBOKの改定(第7版から第8版への移行期)が迫っていたため、旧バージョンでの合格を目指して4月に申し込み、7月上旬に受験しました。
使用した教材と学習方法
結論から言うと、「合格するだけであれば、PMBOKガイドなどの分厚いテキストを読み込む必要性は低い」 と感じました。試験の性質上、暗記よりも「考え方の理解」が求められます。
1. 使用した教材
PM教科書 PMP完全攻略テキスト(通称:黒本)
受験を決めてから、一通り全体像を把握するために1周読みました(問題演習はせず)。
全体像の把握には役立ちますが、試験対策としてはこれだけで合格するのは難しく、個人的には読まなくても合格自体は可能だったと感じます。
PMI Study Hall(最重要)
PMI公式の問題集。
Essentialsを選択しました。
3か月のサブスクで、$53.90(日本円で約9,000円)でした。
本番の試験形式や難易度に最も近いため、必須です。
2. Study Hallを活用した学習法
ひたすらStudy Hallの問題を解き、「PMIが求めるマインドセット(PMIイズム)」 を身につけることに特化しました。
- 学習の進め方:
日本語の問題のみに絞り、2周実施。正答率80%を目指しました。 - AIの活用:
解説の日本語が分かりにくい場合や、納得がいかない問題は、AI(ChatGPTやGemini)に質問して補足説明を求めました。AIに聞いても回答がブレるような超難問は、本番でも捨てる問題と割り切って深追いしませんでした。 - 暗記ではなく「行動指針」を学ぶ:
「問題が発生したら、まずは 分析(状況把握) を行う」
「メンバー間で対立(コンフリクト)が生じたら、まずは 当事者双方から話を聞く」
このような「PMとしてどう動くのが正解か」という一貫した行動原理を体に染み込ませていきました。
試験当日の様子とタイムマネジメント
1. 試験の構成とペース
試験は全180問で、制限時間は240分。
60問解くごとに、最大10分間の休憩を2回挟むことができます。
- 私のペース: 60問を約1時間(60分)で解くペースを維持しました。周りの受験者も同じような進捗状況でした。
2. 当日の工夫
各セクション(60問)が終わるごとに、毎回5分程度の休憩を挟み、お手洗いに行ってリフレッシュしました。
終了ボタンを押すと、その場(受付)で結果が書かれた用紙が手渡しされます。
PMP試験を終えての気づき
実際に合格してみて感じたのは、「PMBOKの知識を暗記していること」と「PMP試験に受かること」は少し毛色が異なるということです。
PMP試験で問われるのは、知識の暗記ではなく、「さまざまなトラブルに直面した際、PMとしてどのようなリーダーシップを発揮し、どう行動するのが正解か」 というシナリオベースの判断力です。この考え方を身につけるプロセス自体が、実務においても非常に役立つと感じています。
おわりに
高額な受験料でしたが、合格後に会社から資格手当・報奨金などの支給を受けることができ、モチベーション的にも非常に報われました。
PMPは取得して終わりではなく、3年ごとに更新が必要な資格(PDUの取得が必要)です。今後は日々の業務やインプットを通じてPDUをコツコツとためつつ、得られた知見を実務に還元していきたいと思います。