SES企業が使ううたい文句と現実を見せてその乖離が起こるのはなぜかという現実を見せる。
SES企業のうたい文句
「誰でも未経験でテレワーク勤務をしつつ、エンジニアになれます。」
一見すると魅力的で、未経験者にとっては夢のような言葉。
しかし、現場の実態と照らし合わせると、この言葉には大きなギャップがある。
現実
よっぽど簡単な事務作業だけを繰り返す現場でしか役に立たない。
- テレワークで未経験者ができる仕事は、基本的に「誰でもできる作業」に限定される
- 技術力が身につくような開発案件は、未経験者をリモートで育てる余裕がない
結果として、スキルが蓄積しないまま時間だけが過ぎるケースが多い
なぜこういうことが発生するか
1.技術力が必要な案件は、未経験者を求めていない
本気で育てるなら 自社の新卒 を採用して育成する
- 外部の未経験者をリモートで育てるメリットが企業側にない
- 開発現場は「即戦力」を求める傾向が強い
→ 未経験者がテレワークで高度な開発に参加できる構造ではない
2.単純作業の現場は“切りやすい人材”を求めている
- 不況や案件終了時に調整しやすい人材が必要
- 単純作業は属人性が低く、誰でも代替可能
- こうした現場は「テレワークでも回せる」ため、未経験者が回されやすい
→ テレワーク可能=高度な仕事ではなく、むしろ“単純作業の温床”になりやすい
3.SES企業のビジネスモデル上、未経験者を採用したい理由がある
- 未経験者は給与が低く、利益率が高い
- 「テレワークOK」「未経験OK」は採用の間口を広げるための宣伝文句
- 実際の配属先は企業側の都合で決まるため、本人の希望とは一致しない
→ 企業の採用戦略と現場の実態がそもそも噛み合っていない
こういった現場に出くわさない為には
1.どれだけ自信があっても、まずは“出社ありき”の現場を選ぶ
- 隣で先輩が何をしているか観察できる
- 質問しやすく、成長スピードが段違い
- 現場の空気感や技術レベルを肌で感じられる
- テレワークでは得られない「暗黙知」が吸収できる
→ 未経験者にとって出社は“最強の学習環境”
2.テレワーク前提の案件は、ある程度の技術力がついてから狙う
- Git、Linux、SQL、Web基礎などの土台が必要
- 自走力が求められるため、未経験者には負荷が高い
- まずは現場で経験を積み、テレワークに移行する方が現実的
3.SES企業の“案件の質”を見抜く
- 「自社内開発があるか」
- 「教育体制があるか」
- 「アサインの透明性があるか」
- 「テレワーク案件の内容を具体的に説明できるか」
曖昧な回答しか返ってこない企業は、ほぼ確実に単純作業案件が中心。
結論
未経験 × テレワーク × エンジニア
この組み合わせは、現実的にはほとんど成立しない。
SES企業のうたい文句と現実の乖離は、
- 企業の採用戦略
- 現場の即戦力需要
- 単純作業案件の構造
これらが複雑に絡み合って生まれている。
だからこそ、未経験者はまず“出社できる環境”で技術力をつけることが最も確実なキャリア戦略。
余談
筆者の場合には2年目でコロナを迎え、否応なしにテレワーク移行していた。技術力は高く別に問題視されたことはない。