はじめに
2024/10/12(土)に広島で開催されたJAWS FESTA2024に参加してきたので、参加記録を兼ねてブログを書いてみました。
JAWS-UGとは?
JAWS-UG(AWS User Group – Japan)とは、AWS (Amazon Web Services) が提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)です。
地域に基づく地域支部や、技術領域や参加者の属性に基づく専門支部から構成され(2024/10現在約60支部が活動中)、一人ではできない学びや交流を目的としてボランティアによる勉強会の開催や交流イベントなどが行われています(いずれも非営利目的で活動)。
私自身は専門支部の1つであるクラウド女子会の運営を担当しており、2~3か月間隔で、勉強会や交流イベントを開催しています。
JAWS FESTAとは?
一言でいうと、JAWS-UGによる全国規模の交流イベントです。
普段各支部の活動は独立して行われていますが、春のJAWS DAYS、秋のJAWS FESTAの2つについては全国規模のイベントとして開催されます。
JAWS DAYSは毎年東京で行われ、秋のJAWS FESTAは東京以外の地方で行われます。
過去に大阪(2013,2018)、宮城(2014)、福岡(2015,2023)、愛媛(2016)、愛知(2017)、北海道(2019)で開催されており、今年は広島との開催となりました。中国地方での開催は初とのことです。
参加したセッション
一部はボランティアスタッフとして司会を担当しながらですが、以下のセッションに参加しました。ちょっとした感想と共に。
キーノート:~AIで未来を切り開く~広島県におけるAI活用の取組
- 広島県の湯﨑知事が登壇され、広島県におけるAIへの取り組みについてお話いただきました。単に活用推進を謳うだけでなく、活用を推進するための組織作りや具体的な取り組みを行われていて、正直驚きました。また、NVIDIAの GPU H200に載るメモリが広島県産とは知らなかったです...。
今後も広島県のAI活用の取り組みについて注目していきたいです!
参考:
Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語 (C-1)
- なぜ支持された & 支持され続けているのかを踏まえたAmazon ECS & AWS Fargateのこれまでの歴史と、今後のAWSサービスとの付き合い方についてのお話でした。
- 歴史の話も面白かったですが(あのアップデート良かったなぁという思い出にも浸れ)、登壇者の新井さんが話されていた以下2つの今後のAWSサービスとの付き合い方に関する話がすごく心に響きました。
- アンテナの張り方を変える
- 今後の技術潮流のあり方を自分なりに考える
- 目まぐるしく変動する技術動向を継続してキャッチアップする持久力も必要
- 技術的な利用価値を表明し、フィードバックを伝える
- AWSはフィードバックを最も重視する会社(Customer Obsession)
- 必要なことをフィードバックする並走意識
- アンテナの張り方を変える
- AWSユーザとして、受動的ではない能動的な利用を心がけていきたいと強く思ったのでした。
AWS DDKを利用したDataOps事始め(D-2)
- 恥ずかしながらAWS DDK(Development AWS DataOps Kit)を初めて知ったのですが、本セッションではそもそもDataOpsとは何かからお話して下さっていたので理解しやすかったです。
- AWSでDataOps向けの環境を作りたい場合のハードルを下げてくれる(良しなにDataOpsに合った設定で各コンポーネントが構築される)ツールということで、機会があれば触ってみたいなと思いました。
XSS攻撃から考察するAWS設定不備の恐怖(C-3)
- 事例の原因から傾向を分析されていて興味深かったです。(OSS等の脆弱性起因のセキュリティインシデントが多い、など)
- 検出できないペイロードが含まれていたり検知できないパターンもあるのでWAFを過信してはいけないという話はAWS WAFだけでなくWAF全般に言える話なので、オンプレ時代からWAF導入に携わっていた私としては首がもげそうなレベルの頷きでした。(よくWAFを入れてるから大丈夫って言う人いるのですよね...)
- AWSのセキュリティサービスの利用やIMDS v2の件、Outbound通信の厳格化の件など、抜け落ちず考慮しなければと改めて心に誓いました。
- 個人的には一番実務に活かせそうなセッションでした。
多数のWebサービスをECS/Fargate構成で効率よく構築・運用するならcopilot-cli!(B-4)
- AWS copilot-cliのメリデメや使用事例についてご説明いただきました。
- AWS copilot-cliに触れたことはなかったのですが、手軽さ、自由度のバランスの良さそうなツールなので、今度対応構成の構築を担当する機会があれば利用対象として他ツールと比較検討してみたいなと思いました。
学生セッション〜AWS on studentを考える〜(B-6)
- AWSに携わる学生によるパネルディスカッションでした。
- 学生が社会人含むコミュニティ活動に関わるメリットや、AWSを利用するにあたる学生ならではの視点(クレカ決済はハードルが高い、など)の話をされており、ある意味すごく新鮮な内容でした。(自分が学生の時にこういった活動ができていたらなと思ったり...)
グローバルAWSユーザーコミュニティとJAWS-UG(B-7)
- いつもお世話になっているAWSでユーザーコミュニティプログラムを担当されている沼口さんより、AWSのコミュニティプログラムの内容と、JAWS-UGの概要についてご説明いただきました。
- 個人的にはCommunity Buildersを目指したいなと思っているので、改めて社内に閉じこもらないアウトプットを頑張りたいなと思いました。
Japan AWS Jr. Championsがお届けする、アウトプットのすすめ(B-8)
- Japan AWS Jr. Championsの矢島さんによる、アウトプット活動をどのように段階を踏んで進めていっていたかというお話でした。
- 社内から社外へ、SNSからブログ、そして登壇へなど、私自身も1~2年前ぐらいまではアウトプット含む社外向けの活動をほぼしていない中同じように段階を踏んで先に進んだ経験があり、共感する点の多いお話でした。
- 弊社にもJr. Championsを目指したいというメンバが出てきているので、週明け本セッションの内容を共有したいと思います!
その他
JAWS FESTA本編も非常に楽しかったのですが、今回は懇親会以外にも実行委員の方が前夜祭や翌日のおとなの遠足を企画して下さっていたり、同日に開催されていた西条の酒まつりに参加できたりと、Before、Afterの活動もかなり楽しませていただきました。
また、その中で多くの方々と交流させていただくこともできました。
以下課外活動(?)の写真たち
お好み焼きハンズオンで作り方を教えていただき自身でデプロイしたお好み焼き
(不器用なため若干失敗したものの味は美味しかった)
おわりに
今回、JAWS FESTAに参加させていただき、非常に刺激的な広島滞在3日間を過ごすことができました。
実行委員の皆様には本当に感謝しかありません。
今はまだ支部活動を中心に動いていますが、いずれは全国規模のイベントの運営側にも関わることができたらなと思いました。