こんにちは、のびすけです。
普段はプロトタイピングのスクールを運営しています。
こちらのスクールの問い合わせ対応周りでDifyを導入してみたときの話です。
簡易的な問い合わせフォームはDifyでもできそう？
元々、問い合わせ用のフォームにGoogleフォームを使ってみていますが
「GoogleフォームでできそうなことはDifyのワークフローを使って似たようなことができそうだしログも残りそうだよね？」
と思い、フローを作って数週間試してみました。
実際に問い合わせも発生していますが...... （オチは最後に）
とはいえ大きく変えるのは怖い
現状は
- 個人クラス
- 法人研修問い合わせ
- 資料請求
の3つの問い合わせタイプがあります。
この中で資料請求のフローのみを対象にして数週間運用してみました。
ちなみに、簡単なレスポンスだとAIモデルは使わずに出来るので、
今回はAIモデルを使わずにノーコードのフロー開発ツールとしてDifyを利用しています。
Googleフォームのような見た目と連携再現はできるか
元々しっかりとした問い合わせというよりも、資料請求なので簡易的なフォームにしていました。
1. 法人 / 個人なのか
2. 連絡先と名前
3. 送信
4. (内部的に) シート記録 & 社内チャットへ通知
これくらいだとDifyでも割と再現可能でした。
開始ノード
Googleフォームだと、1を選択したらAへ、2を選択したらBへなど条件によって移動先のセクションを変えることができます。
Difyのワークフローだと順次質問というのが出来ないので、一気に開始ノードで聞いてしまう形式にしてみました。チャットフローにするか悩みましたが、チャットさせるのも少し面倒な気がしたのでこの形へ。
実際のチャット画面はこんな感じです。
オープナー
また、プライバシーポリシーへのチェック兼法人 or 個人の選択をオープナーを使って設定してみました。
開始ノードで一気にやれなくもないので使ってみたかった感が強い。
IF/Elseでバリデーション
Googleフォームだと設問ごとにある程度のバリデーションすることができますが、DifyだとそのままIF/ELSEに条件式を書きます。
問い合わせ内容をスプレッドシートに書き込み
Googleフォームだとそのままスプレッドシートに連携されますが、ここは自前実装となりました。
こちらの記事などで書いている連携の仕組みがそのままです。
問い合わせがあったことの通知
最後はDiscordに通知しています。
こちらの記事にまとめたような内容で作っています。Discordはシンプル。
実際に運用してみて - よかったところ
数週間くらいの運用ですが...
フローの流れが分かりやすくなった
Difyでなくても作れますが、視覚的にどんなバリデーションや流れを組んでいるのか？シートや通知をどうしてるのかが視覚的に分かりやすくなりました。
この辺りで関わる人が3人くらいいるので、担当を変えても連携しやすそうではありますね。
ログが見られる
会話ログが見られるのはGoogleフォームでは見えにくいところです。
アナリティクスも見られますが、ここは詳細分析をするくらいにはデータがたまってないので割愛
実際に運用してみて - イマイチだった点
謎のフェイル発生とホスティング版問題
簡単なフォームだけどフォームを開いて離脱する、くらいのユーザーの離脱ポイントが分かるといいなーとも思ってましたが、実際にそんな雰囲気のログも見られました。
これはfailという表示になってもいたのでもしかしたら何かシステムエラーになっている可能性もあります
特定の時期にFAILが多かったので何かサーバー側のトラブルもあったのかも。こうなってくるとサーバー側のログをみないといけないのでここがちょっとしんどいですね。
専任でサーバーを見られる担当者がいない（僕が趣味的にみるくらい）のでここはボトルネックになりそうです。
こういうケースを踏まえるとクラウド版の安定感は優秀ですよね。
ユーザー設定によっては暗いフォームになる
Difyの設定やPCの設定でダークモードをオンにしていたり自動切り替えをしている場合、黒いフォームになる場合もあります。個人的にダークモードなフォームは不安感を与えそうなのでこれは固定でライトテーマにしたいですが、おそらくその設定は現状なさそうな気がしています。
ここらへんはエビデンスがないので感覚的なものですが気になりポイントでした。
まとめと反省など
ユーザーのログがGoogleフォームよりも取れそうな気もしたので少し運用してみましたが、 やってみてあまり機能していない なと感じました。
そもそも簡単なフローだと1ターンで終わらせたほうがユーザー的には良いですが、それだと会話ログは取りにくいです。
逆に複数ターンが必要なやり取りになるとユーザーは離脱してしまうので、離脱させたくない場合のフローには向いてない 気がしました。
やる前に分かっておけよって感じですが苦笑
今後は...
単一のフォームのような機能であればやはりGoogleフォームにしちゃうのがよいかなと思った次第です。
なのでたぶん近々 Googleフォームに戻します。
DifyではQ&Aで質問を受け付けるような問い合わせBOTを作っておき、役割を分けておくとログもしっかりと取れて良い動きをしてくれるような気もしています。
適材適所ですね。反省を生かしてまた検討してみます。
それでは！