Express のルート定義順序でハマった話

はじめに

Node.js の Express を使った API 開発中、エンドポイント /api/jobs/count にアクセスした際にjobsのカウント数ではなく "Job not found" というエラーメッセージが返ってくる問題に直面しました。
他のエンドポイント（/api/jobs, /api/jobs/search など）は正しく動作している中、なぜか /count だけが動作しないという状態でした。

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問題の状況

1. ルート定義

以下のようなルートを jobRoutes.js に定義していました。

router.get('/', jobController.getAllJobs);
router.get('/search', jobController.searchJobs);
router.get('/:id', jobController.getJobById);
router.post('/', jobController.createJob);
router.get('/count', jobController.getJobCount); // ここが動かない

2. 動作確認

以下のエンドポイントにアクセスした結果:

• http://localhost:3000/api/jobs → 正常に動作
• http://localhost:3000/api/jobs/search → 正常に動作
• http://localhost:3000/api/jobs/count → "Job not found"

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原因

ルート定義の順序

Express では、ルートは上から順番に評価されるのが原因でした。
/:id ルートが /count よりも先に定義されていたため、/count が /:id にマッチしてしまい、getJobById コントローラーが実行されていたようです。
全然原因に気づかず1時間くらい時間を溶かしてしまいました・・・

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解決方法

1. ルートの順序を修正

/count のルートを /:id よりも先に定義するように変更しました。

router.get('/count', jobController.getJobCount); // 先に定義
router.get('/', jobController.getAllJobs);
router.get('/search', jobController.searchJobs);
router.get('/:id', jobController.getJobById); // 後に定義
router.post('/', jobController.createJob);

2. コントローラーを確認

getJobCount コントローラーも確認しましたが、特に問題はありませんでした。

exports.getJobCount = async (req, res) => {
  try {
    const [rows] = await pool.query('SELECT COUNT(*) AS count FROM jobs');
    const jobCount = rows[0]?.count || 0;
    res.json({ count: jobCount });
  } catch (error) {
    console.error('Error fetching job count:', error);
    res.status(500).json({ message: 'サーバーエラーが発生しました', error });
  }
};

学んだこと

Express のルート定義は順序が重要

• 具体的なパス（例: /count）をワイルドカード（例: /:id）よりも先に定義する必要がある。
• 順序を誤ると、意図しないルートにマッチしてしまう。

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まとめ

Node.js と Express を使った開発では、ルートの定義順序が非常に重要になるということがわかりました。特に、具体的なルートとワイルドカードルートが混在する場合、具体的なルートを先に定義することで意図しない動作を防ぐことができます。