EC-CUBE コミュニティマネージャーの梶原です。
EC-CUBE Advent Calendar 2023 ラスト(25日目)は、毎年恒例となりました、今年2023年の振り返りをしたいと思います。
コロナも第5類に分類され、かなり日常を取り戻した感のある1年でしたね。
私個人としても、今年はリアルイベントにも複数参加、登壇もさせていただき、リアルで多くの人と会える喜びを大いに感じることができた1年でした。今年の漢字が「税」ということで、なかなか厳しい1年でもあったと思いますが、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。
まあ、そういうことで、ここからEC-CUBEの1年を振り返りをしていきますので、皆様もご一緒にこの1年を是非振り返ってみてくださいませ。
EC-CUBE4.2
2022年にバグバウンティを行い、セキュアでクオリティの高いEC-CUBEということでVer4.2がリリースされました。今年は、そのVer4.2を更にセキュアでクオリティの高いバージョンにしていくために、3回もバージョンアップしました。EC-CUBEが年に3回バージョンアップすることもなかなかない(緊急の不具合があって急にバージョンアップすることはありましたが。。。)わけですが、安定してバージョンアップされていますね。
2023年2月リリース「EC-CUBE4.2.1」
【EC-CUBE4.2.1で実装されたセキュリティ強化機能】
より安心してEC-CUBEをご利用いただくため、セキュリティ機能を大幅に強化しました
● フロント画面へのIPアクセス制限
● スロットリング機能
● ファイルアップロードの制限
● 仮会員処理のセキュリティ強化
そして、公式プラグイン本人認証プラグインもリリース
2023年6月リリース「EC-CUBE4.2.2」
【EC-CUBE4.2.2で実装されたセキュリティ強化機能】
● 会員情報編集時、お届け先情報の登録・編集・削除時にメールで通知する機能
● 会員情報編集時、お届け先情報の登録・編集・削除時でのスロットリング機能(一定時間内のリクエスト数を制限する機能)
2023年11月リリース「EC-CUBE4.2.3」
【EC-CUBE4.2.3で実装されたセキュリティ強化機能】
● 新規会員登録画面へのスロットリング機能を追加
● 管理画面の2要素認証におけるブルートフォース対策
より、セキュアになり、安心してご利用いただけるようになっていますので、是非Ver4.2をご利用ください。ちなみに、12月にデモサイトが復活し、最新版EC-CUBE4.2.3の動作がいつでも確認できるようにもなりました。
デモサイトはこちら(https://www.ec-cube.net/product/demo.php)です。
さて、今年3回バージョンアップしてきたわけですが、これほど順調にアップデートできたのも、開発手法が整ってきたからではないかと感じています。
セキュリティ試験の自動化ということも行っており、DevSecOps(スピードを落とすことなく安全性の高いソフトウェアを開発できる開発手法)な開発ができているということだと思います。EC-CUBEで行っているセキュリティ対策は以下のサイトよりご確認いただけますので、是非ご確認くださいませ。
EC-CUBE公式決済
EC-CUBEの公式決済でもいくつか動きがあった年になりました。
2023年4月 Amazon Pay プラグインがEC-CUBE公式決済プラグインに
アイピーロジック社が運営していたEC-CUBE用Amazon Payプラグイン開発・サポート事業をイーシーキューブが譲り受け、EC-CUBE用Amazon PayプラグインがEC-CUBE公式決済サービスになりました。
そして、11月には以下のようなリリースもあり、アマゾンジャパンと更なる協業体制を構築しながら事業を進めていっています。
2023年12月 EC-CUBE Paymentが刷新。「EC-CUBE Payment Plus」がリリース
そして、EC-CUBE公式決済として、長きにわたり存在していた2つの決済「EC-CUBE Payment」と「EC-CUBE Payment Lite」が統合され、より多くの店舗にとって使いやすくなった「EC-CUBE Payment Plus」がリリースされました。
今回はEC-CUBE公式決済の変革をお伝えしましたが、引き続き、公式決済による充実したサービスはもとより、様々な決済事業者様と協業を深めながらEC-CUBEユーザーにとって、よりセキュアで利便性の高い決済サービスを提供してまいります。
大規模EC店舗への対応
ECのその先へ
無限のカスタマイズ性と自社独自のデータ資産を活用し、ECサイト構築にとどまらない事業変革の実現を。
EC-CUBEではここ最近、大規模EC構築で使われることが多くなってきています。
どこまでも自由なカスタマイズ性と、自社独自のデータ資産活用により、ITを活用した事業変革(DX)の文脈で使われています。
そういった流れもあり、2023年にEC-CUBEオフィシャルサイトをリニューアルし、中小企業だけではなく、より大規模ECでもご利用いただけることをサイト内の説明を記載しています。
また、その土台にあるのが、やはり安全・安心にお使いいただけることでもあるので、これまで培ってきたEC-CUBEの三位一体のセキュリティ支援もサイト内に記載しています。
EC-CUBEのオフィシャルサイトを活用して、EC構築受託の営業にもご活用いただければと思います。
オフィシャルサイトはこちら(https://www.ec-cube.net/)
さて、株式会社EC-CUBE Innovations(旧ボクブロック株式会社)が株式会社イーシーキューブの子会社になり、株式会社イーシーキューブでもEC構築案件を請け負うようになりました。
特に、需要がある大型EC構築をEC-CUBEでもっともっと立ち上げられるよう、イーシーキューブ社では特に、大型ECを作り、運用も行っていく予定で、以下のようなプレスリリースも発信しています。
2023年10月、11月リリース
今後、沢山の大型EC構築を行い、そのノウハウをOSSやパートナーのビジネスにも還元できればと思います。
最後に
2023年、EC-CUBEの1年間の振り返ってみました。
昨年は、セキュリティに始まりセキュリティに終わる、といった年でしたが、今年はEC-CUBEの本体も安定し、新しい打ち出し、新しいチャレンジができた年だったと思います。
さらに、来年2024年はEC-CUBE、もしくはイーシーキューブ社にとっても大きな変革の年になると思います。来年も、皆様と共に、成長できる年になることを願い、今回のアドベントカレンダーを締めたいと思います。
それでは、また来年の12月25日に!