1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

オンプレミスエージェント (OPA) の更新を検知して Teams に通知する

Last updated at Posted at 2024-06-06

はじめに

Workatoでは、オンプレミスのシステムとクラウドをシームレスに接続するためのオンプレミスエージェント(On-Prem Agent (OPA)) というコンポーネントがあります。機能追加や不具合対応のために、On-Prem Agent (OPA) は更新される場合があります。更新の有無をいち早く知りたい場合、にどのようにすればよいのでしょうか?

RSS Feed Reader 2.0 コネクターを使えば Workato の製品更新情報を取得できます

Workato の製品更新情報は、公式サイト で発信されており、OPAに関する更新情報も含まれます。そして、この情報は RSS (Really Simple Syndication) としても公開されています。

そこで、Workato の RSS Feed Reader 2.0 コネクターを使用してRSSを読み込み、OPAに関する更新があった場合に、TeamsやSlack、あるいは、メールなどで通知を行うレシピを作ることができます。

RSS を監視して OPA の更新を通知するレシピの作成

作成するレシピの概要

今回作成するレシピは、Workatoの製品更新情報のRSSを監視し、OPAに関する情報の場合、更新情報を Google Translate で翻訳を行い、Workbot を使って Microsoft Teams のチャネルに記事を投稿するものです。

image.png

RSS Feed Reader 2.0 コネクターのインストール

RSS Feed Reader 2.0 コネクターは、標準コネクターではなくコミュニティコネクターとして公開されています。そのため、まず初めにコネクターのインストールが必要です。

[Community library] を開き、[Custom connectors] から RSS を入力すると、すぐに見つけることができます。
image.png

コネクターを選び、右上の [Install] ボタンを押すことで、自分のワークスペースに取り込むことが可能です。

image.png

ちなみに、コミュニティコネクターではありますが、作成者が「Workato Customer Success」となっておりますので、通常のコネクター同様のサポートを受けることができます。

トリガーの作成

先ほどインストールした RSS Feed reader 2.0 コネクターを選択します。
[Feed URL] には、「https://www.workato.com/product-hub/changelog/feed/」を入力します。

image.png

カスタムスキーマを使う

トリガーのみ作成したら、右上の[Test recipe] からレシピをテスト実行してみます。
次のような、レシピの実行結果が表示されます。

image.png

Workatoが公開する RSSには RSSの標準的なフィールド(Title, Pub Dateなど) に加えて、「content_encoded」という属性(緑色で囲った部分)に記事のスニペットがHTML形式で入っています。この情報を、Teamsに通知したいので、トリガーの [Custom feed schema] を設定して、この情報を取得できるようにします。

右上の [Copy raw JSON] を押して、JSON形式でRSSのサンプルをコピーします。続いて、トリガーの [Custom feed schema] のサンプルデータとして、コピーした情報をペーストし、スキーマを作成します。

image.png

トリガーコンディションを設定

OPAのリリースは、「On-prem Agent (OPA) xx.x Release」というタイトルで記事が公開されます。
image.png

OPAに関する更新のみ通知するように、トリガーコンディションを設定します。
「Title」に「(OPA)」という文字が含まれ、末尾が「Release」で終わる条件を指定します。(念のため、releaseが小文字で来ても問題がないように、Formulaモードを使って小文字に変換してから比較しています。)
image.png

記事タイトルと記事のサマリーを翻訳

翻訳には、Google Translate コネクターを使用します。あらかじめ、Googleアカウントを用意しておいてください。(Google Translateには無料枠があるので、この程度の少量の翻訳であれば無料で利用できます。)

記事タイトルは、トリガーアウトプットの「Title」を選びます。
image.png

記事のサマリーは、トリガーアウトプットの「Content encoded」を選びます。
image.png

記事の投稿日を日本時間に変換

Teamsに投稿する際、日本時間で表示したいので、変数を用意してタイムゾーンの変換と書式設定(YYYY/MM/DD形式) を行います。
image.png

Teamsのチャネルに投稿

Teamsのチャネルに投稿するには、Workbot for Teams を使用します。
今回は、「Post simple message」アクションを使用して、HTML形式で表示を行います。

image.png

実行結果

実際にレシピを実行すると、OPAに関する記事がTeamsのチャネルに投稿されます。
image.png

トリガーコンディションをオフにすれば、他の製品更新情報を表示することも可能です。
image.png

まとめ

まとめると、以下のようになります。

  • OPAを含めた製品更新情報は RSS で公開されている
  • RSS Feed Reader 2.0 コネクターを使うことで RSS の監視が可能
  • RSS のカスタム属性を取得したい場合は、カスタムスキーマを使用する
  • Google Translate コネクターを使えば、記事の翻訳も可能

おわりに

いかがでしょうか? RSSとレシピを活用することで、OPAの更新情報を簡単に取得することが可能です。今回は、Teams を使いましたが、Slack や メールなど別な通知に切り替えることも簡単にできます。

弊社の内部でも近い仕組みを用いて、製品担当SEやサポートチームの間での情報共有を行っております。このような自動化も、レシピを用いることで簡単に行うことが可能です。

Workatoの導入・導入後の活用などでお困りの場合、Workatoリセラーにご相談する方法もございます。お困りごとがございましたら、認定リセラーの日立ソリューションズへ是非ご相談ください。

参考リンク

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?