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2026年の今、2000年に比べ1万倍の環境になったのか

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Last updated at Posted at 2026-03-25

こんにちは
ALJの江口と申します。

ムーアの法則をご存じでしょうか。
インテル創業者のゴードン・ムーアが1965年に提唱した「約2年で性能(トランジスタ数)が2倍になる」という将来予測です。

2年で2倍と仮定した場合、1万倍になるまでにかかる年数を計算すると、

$n \cdot \log_{10}(2) = \log_{10}(10,000)$
$n \cdot 0.3010 \approx 4$
$n \approx 13.28$

$13.28 \times 2 \text{年} = 26.56 \text{年}$$

1万倍にかかる年数はおよそ26年と計算できます。

今年は2026年なので、26年前はちょうど2000年になります。
切りがよさそうなので、2000年当時のPCと2026年現在のPCを比較して、果たしてどのくらい変化があったか見てみようと思います。

2000年のPCのスペック

2000年と言えば、2000年問題が騒がれていた時期で、2000年の年越しをサーバー室もしくは自宅待機で過ごした方もおられるのではないでしょうか。

2000年頃のPC環境を Intel の CPU で見ると以下のような雰囲気だったと思います。
単純に比較はできませんが、2026年のミドルレンジも併記してみます。

項目 当時のスペック 現在
CPU Intel Pentium III(Katmai / Coppermine)
クロック:500MHz〜800MHz
Intel Core Ultra 7 265
クロック:5GHz前後
メモリ 64MB〜128MB SDRAM 16GB DDR5
ストレージ HDD 10GB〜20GB(IDE) 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)
モニタ CRTモニター(15〜17インチ)1024×768 24インチ 液晶
OS Windows 98 or 2000 Windows11

パソコンのスペックだけで見ると、さすがに1万倍にはなっていないような気がします。

  • CPUのクロック数10倍、コア数16倍
  • メモリ速度100倍
  • ストレージ速度100倍

総合性能で見ても、1000倍前後というイメージだと思います。
ただ、1000倍というのはすごい数字だと思いますが。

実は伸び率がバグってる分野があった

PCの性能は1万倍に達していないようですが、飛躍的に速度向上した分野があります。

通信速度

2000年当時は、電話回線もしくはISDNによるインターネット利用が主流で、今のような常時接続回線はありませんでした。電話回線は、56kbpsという速度でした。ISDNであれば、64kbps、電話料金を倍払えば128kbpsという速度でした。

2000年当時 2026年 速度差
電話回線56kbps 光 1Gbps〜10Gbps 約2万倍~20万倍

通信速度に関しては1万倍を超える速度向上があったといえます。
電話回線の時に、1MBの画像をダウンロードするのに、3分ほどかかりましたが、今なら0.01秒という驚愕の速さです。
画像ですら遅いので、動画をYoutubeで見るなんて、遠い未来の話に思える時代でした。

GPUの速度

GPUも飛躍的に性能が向上した分野だと思います。
今ではGPUは非常に重要なパーツですが、2000年頃は、一部のハイエンドユーザーが買う程度のもので、一般的にはあまり普及していない、もしくは、安価なGPUが利用されていたと思います。
2000年頃といえば、NVIDIAで見てみるとRIVA TNT2がハイエンドグラボとして流通しており、価格は2~3万円でした。3万円弱がハイエンドというのは、GPUが高騰している現在では考えにくいですが、当時は3万円のグラボは高価な部類でした。2026年のグラボとしては、価格差はありますが、 RTX 5090 と比較してみます。

2000年当時 2026年 速度差
RIVA TNT2 RTX 5090 FLOPSで見ると、
TNT2:数百 MFLOPS(0.1 GFLOPS未満)
RTX 5090:100 TFLOPS以上(推定)
 => 100万倍

なんと、性能差は100万倍にも達しているようです。

GPUの性能が飛躍的に向上した理由は、いくつか好条件があったように思います。

  • 2000年頃のGPUはPCの主力部品ではなかった
  • CUDAの登場によりGPUは画像表示以外の演算装置としての地位を獲得した
  • スケールメリットを出しやすい分野だった
  • 拡張機器の形状のため電源を別にでき、性能向上に必要な電力が確保できた

結局1万倍になったのか

PCの性能を単体で見た場合は、数百~1000倍という見方が妥当だと思いますが、通信回線やグラボの性能向上など総合的にみて、1万倍に達するかはわかりませんが、数千倍の快適性は得られたという気がします。

当時のPCのスペックをあらためて見てみると、Rasberry pi ZEROより性能が低いと感じました。今なら1000円程度で買えるスペックのPCで毎日作業していたと思うと、感慨深いものがあります。

今では当たり前のYoutube動画を見ることや、AIで会話するというようなことは、2000年当時のPCでは到底無理だったことを考えると、時代の進化を改めて感じます。

今から26年後、果たしてPC環境は今から1万倍になるのでしょうか。
たまにはそんなことを考えて仕事をするのもいい気がします。

以上です。

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