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Zabbixのテンプレートを使ってProxmoxを監視してみた

Last updated at Posted at 2025-01-29

こんにちは。
ALJの江口と申します。

Proxmoxの監視メニューのMetric Serverには、GraphiteとInfluxDBがプルダウンで選択でき、これらは容易に連携できますが、既にZabbixがあるという環境や、Zabbixになじみがあるという方もいると思います。

Zabbixのページを見ると、ProxmoxのAPIを利用したProxmox VE by HTTPというテンプレートが用意されており、Zabbix AgentをインストールしなくてもCPUやメモリなどの監視であればすぐにZabbixでデータ収集することができます。このテンプレートは、Zabbix6.0以降に対応しています。

Zabbixのテンプレートの利用方法は公式ページに設定手順が記載されており、おおむね記載の通りで情報の取得ができますが、自分の環境(Zabbix6.0)では、少しだけ追加の設定が必用だったので、その点を含めて、設定の流れを説明したいと思います。

設定が完了すると以下のように各PVEと稼働しているVMのデータが可視化されます。
image.png

設定した環境は以下の通りです。
・Zabbix 6.0
・ProxmoxVE 8.3.2

設定の大まかな流れ

設定作業は以下を行います。

対象 作業内容
Proxmox ・ユーザー追加 [推奨]
・APIトークンの作成
・Permissionsの設定
Zabbix ・ホストの追加

実際の設定

ユーザー追加

ユーザーの追加は必須ではありませんが、セキュリティの観点からAPIアクセス用ユーザーの追加が推奨されています。
Server View - Datacenter - Permissions - Users の順に移動して、[Add] をクリックします。以下の例では、zabbixというユーザーを追加しています。

image.png

APIトークンの作成

Server View - Datacenter - Permissions - API Tokens の順に移動して、[Add] をクリックします。以下の例では、IDにzabbixという名前で登録しています。

image.png

Permissionsの設定

Server View - Datacenter - Permissions の順に移動して、[Add] をクリックします。

  • "/" に "Sys.Audit"
  • "/storage" に "Datastore.Audit"
  • "/vms" に "VM.Audit"

公式ページに上記のアクセス権の説明がありますが、PVEAdminは上記の権限を持っているので、PVEAdminで設定しました。UserとTokenの両方に設定が必用ですので、計6個追加します。

image.png

Zabbixにホストの追加

ホストの追加では、[ホスト]と[マクロ]に設定が必用です。

[ホスト]
ホストでは以下の項目を設定します。

  • "ホスト名" に 任意のホスト名
  • "テンプレート" に "Proxmox VE by HTTP"
  • "グループ" に 任意のグループ
  • "インタフェース" にエージェントを選択し、IPアドレスに PVEのIPアドレス
    image.png

インターフェースの設定は公式ページに説明がありませんでしたが、ここに設定を入れないとデータが取得できませんでした。ポートは関係ないようで、デフォルトの10050で動作しました。

[マクロ]
マクロでは、以下の3項目を設定します。
「継承したマクロとホストマクロ」で変更したい項目がある場合は、追加してください。

  • {$PVE.TOKEN.ID}
  • {$PVE.TOKEN.SECRET}
  • {$PVE.URL.HOST}

image.png

クラスターを組んでいる場合は、PVEのノード全てのホストを作成します。

設定後、しばらく待つ

数分ほど待つと、データが収集されると思います。

テンプレートを使うと、PVEノードのみではなく、稼働しているインスタンスの情報も取得できるので、便利だと思います。

多くのデータが収集されるため、ダッシュボードの作成は必須なので、あとは好みのダッシュボードを作成してください。

以上です。

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