はじめに
日本語プログラミング言語Mind7/8用に実装したodbcのC言語インターフェースによるC言語DLL拡張単語はMind9βでも動作することを確認しています。SQLServer、Mysql、PostgreSQLで検証してきましたが、今回はSQLiteをMind8で検証してみます。
SQLServerからデータの引っ越しを行ったときクリップボード経由でINSERTのSQL文をSSMSからコピーしてSQLiteのCLIに貼り付けて実行した際は文字コードが問題になりませんでしたが、Mind用の検証データベースの文字コードはすべてShift-JISとしています。SQLiteはShift-JISには対応しておらずUTF-8固定なので、今回この点は未対応です。
前提条件
Windows11 Pro 22H2 22621.4317
mind version 8.07
SQLite version 3.43.2 2023-10-10 12:14:04
Microsoft Visual Studio Community 2022 Version 17.4.4
Microsoft Visual C++ 2022
下記のRDBに対応しています。
SQL Server 16.0.1000.6 Express Edition
MySQL Community Server 8.3.0 winx64
mysql-connector-odbc-8.0.35-win32
postgresql-16.1-1-windows-x64
psqlodbc_16_00_0000-x86
お題のデータべース
SQLite、SQLServer、Mysql、PostgreSQLでは共通のテーブル構成のデータベースを作成しています。データベース名は「日本語プログラミング言語」です。今回もそれを利用します。今回検証しているのはSQLite3です。
SQLite3のデータベース作成の手順はこちらの記事をご参照ください。
SQLite
SQLiteはODBCドライバーに付属のものを使用しています。上記の記事では64bit版ドライバーをダウンロードしていましたが、今回は32bit版です。
C:\Program Files (x86)\SQLite ODBC Driver>sqlite3
SQLite version 3.43.2 2023-10-10 12:14:04
Enter ".help" for usage hints.
Connected to a transient in-memory database.
Use ".open FILENAME" to reopen on a persistent database.
sqlite>
Current version
sqliteodbc.exe ←こちらをダウンロード
sqliteodbc_w64.exe
お題のソースコード
C
C側のプロジェクト配置構成はこちらの記事をご参照ください。
DLLライブラリ本体
Cで実装されたDLLライブラリ本体のソースコードはCでODBCデータベース実装 SQLServer2022(ステップ3)結果セットを項目名情報無で返すをご参照ください。
Mind
ライブラリ
Mindで実装されたODBCライブラリ本体のソースコードはMind7/8/9β odbcライブラリC言語DLL拡張単語のアップデート(結果セット取得の9βTcl互換調整)をご参照ください。
SQLite3版テスト用コード
このソースコードはSQL文の記法が若干DB固有コードとなっています。SQLite3の場合は、日本語テーブル名、列名をすべてダブルクォーテーションで囲いました。
2回目のSELECTの結果セットは「項目名と共に結果セット取得」としています。
※テストコード(アプリケーション側)の書き味は本記事のC言語拡張による場合とTcl言語拡張による場合とかなり同じコードで書けるようにしています。Mind7の場合はSQL文字列定数を分割する必要があります。
"odbcc"を コンパイルする。
datasourceSqliteは 文字列定数 「DRIVER={SQLite3 ODBC Driver};Database=c:\sqlite3\日本語プログラミング言語.db;」。
メインとは
SELECTは 文字列定数 「SELECT LN."言語ID",LN."言語名",LN."よみがな",LN."公開年",DLN."開発言語ID",DLN."開発言語名" FROM "言語名" AS LN 」続
「LEFT JOIN "開発言語" AS DL ON LN."言語ID" = DL."言語ID" 」続
「LEFT JOIN "開発言語名" AS DLN ON DLN."開発言語ID"=DL."開発言語ID" WHERE LN."言語ID" IN (?,?)」
INSERTは 文字列定数 「INSERT INTO "開発言語" ("言語ID","開発言語ID") VALUES (?,?)」
UPDATEは 文字列定数 「UPDATE "言語名" SET よみがな = ? WHERE "言語ID" = ?」
DELETEは 文字列定数 「DELETE "開発言語" WHERE "言語ID" = ? AND "開発言語ID" = ?」
成否は 変数
API初期処理しておき 成功に 等しい でなければ 終わり つぎに
datasourceSqliteで DB接続し 成否に 入れ 成否が 成功に 等しい でなければ 成否を 数値表示し 終わり つぎに
SELECTで SQL文をセットし
1で 整数のSQLパラメータをセットし
7で 整数のSQLパラメータをセットし
結果セット取得し 結果セットを表示する
トランザクションを開始し
ここからトランザクションの スコープ開始
INSERTで SQL文をセットし
7で 整数のSQLパラメータをセットし
3で 整数のSQLパラメータをセットし
SQLコマンド実行し 成否に 入れ
成否が 成功に 等しい でなければ スコープを抜け出し
つぎに
UPDATEで SQL文をセットし
「まいんど」で 文字列のSQLパラメータをセットし
7で 整数のSQLパラメータをセットし
SQLコマンド実行し 成否に 入れ
成否が 成功に 等しい でなければ スコープを抜け出し
つぎに
DELETEで SQL文をセットし
1で 整数のSQLパラメータをセットし
7で 整数のSQLパラメータをセットし
SQLコマンド実行し 成否に 入れ
成否が 成功に 等しい でなければ スコープを抜け出し
つぎに
ここまでスコープ
成否が 成功に 等しい
ならば コミットし
さもなければ
SQLエラー取得し Mind文字列に変換し 一行表示し
ロールバックし
つぎに
SELECTで SQL文をセットし
1で 整数のSQLパラメータをセットし
7で 整数のSQLパラメータをセットし
項目名と共に結果セット取得し 結果セットを表示する
DB切断し
API破棄処理すること。
ビルド結果
ではビルドします。
Mind8
C:\developments\vscode\mind9\odbc>mind testodbccsqlite file
日本語プログラミング言語 Mind Version 8.07 for Windows
Copyright(C) 1985 Scripts Lab. Inc.
コンパイル中 .. 終了
Coping.. c:\pmind\bin\mindex.exe --> testodbccsqlite.exe
実行結果
ではつづいて実行してみます。
C:\developments\vscode\mind9\odbc>testodbccsqlite
ODBCライブラリをロードする
ロード成功
関数アドレス群を取得
取得成功
DB接続 成功
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|1|C|
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|8|Mind|
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|10|Tcl/Tk|
|7|Mind for Android|縺セ縺・s縺ゥ|2012|3|Java|
S1000 UNIQUE constraint failed: 開発言語.言語ID, 開発言語.開発言語ID (19)
|言語ID|言語名|よみがな|公開年|開発言語ID|開発言語名|
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|1|C|
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|8|Mind|
|1|・ュ・会ス趣スл縺セ縺・s縺ゥ|1985|10|Tcl/Tk|
|7|Mind for Android|縺セ縺・s縺ゥ|2012|3|Java|
ODBCライブラリを破棄する
C:\developments\vscode\mind9\odbc>
SQLiteはShift-JISには対応しておらずUTF-8固定なので、日本語のデータはすべて文字化けています。ただし、接続文字列の日本語データベース名は認識しました。また、SELECT文中の日本語列名は認識できているようです。
S1000 UNIQUE constraint failed: 開発言語.言語ID, 開発言語.開発言語ID (19)
こちらはINSERT文がユニーク制限でエラーとなっている状態で、これはデータの状態から正常な状態です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?なにかの参考になれば幸いです。
Mind用に実装したC言語DLL拡張単語odbcライブラリはShift-JISを前提にしていましたが、SQLiteのようにShift-JISに対応しないデータベースにもある程度対応できるような策を今後検討してまいります。
2026/08/02 追記
UTF-8文字コード変換を行ったSQLiteの記事を追加しました。
