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Azure Monitorで収集したデータをEvent Hub経由で外部連携する

Last updated at Posted at 2024-12-27

概要

Azure Monitorで収集したログデータをLog Analyticsのデータエクスポート機能を利用し、
Event Hub経由で別システムへ連携する方法を検証したため、手順をまとめておきます。

環境

今回の検証で使用した環境の構成は以下の通りです。

  • 検証用仮想マシン
    監視対象の仮想マシンです。
    当該VMにAzureMonitorのエージェントをインストールし、ログデータを収集します。
  • Azure Monitor
    • データ収集ルール
      データ収集元(リソース)と収集対象データ(データソース)を指定します。
    • Log Analyticsワークスペース
      収集データを集積・処理します。
  • EventHubs
    LogAnalyticsから外部システムへのデータ中継に利用するストリーミングサービスです。

infra_config.jpg

手順

ログ収集設定

1. Log Analyticsワークスペースの作成

Azureポータルのサービス一覧から「分析」 > 「Log Analytics ワークスペース」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。
process_001.JPG

以下のパラメータを設定し、「作成」ボタンをクリックします。

  • サブスクリプション:利用環境に合わせて設定
  • リソースグループ:利用環境に合わせて設定
  • 名前:任意
  • リージョン:利用環境に合わせて設定
    process_002.JPG

2. データ収集ルールの作成

Azureポータルのサービス一覧から「モニター」 > 「データ収集ルール」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。
process_003.JPG

利用環境に合わせて以下のパラメータを設定し、「次へ」ボタンをクリックします。

  • ルール名:任意
  • サブスクリプション:利用環境に合わせて設定
  • リソースグループ:利用環境に合わせて設定
  • リージョン:利用環境に合わせて設定
  • プラットフォーム:利用環境に合わせて設定
    process_004.JPG

「リソースの追加」ボタンをクリックし、監視対象の仮想マシンを追加し、「次へ」ボタンをクリックします。
process_005.JPG

「データソースの追加」ボタンをクリックし、収集対象とするデータリソースおよびデータの配信先を指定して「次へ」をクリックします。
process_006.JPG

タグは指定せず次へ進み、「作成」ボタンをクリックしてデータ収集ルールを作成します。
process_007.JPG
process_008.JPG

データ収集ルールの作成が完了すると、監視対象の仮想マシンにAzure Monitorエージェントが自動インストールされます。
process_009.JPG

収集されたデータはLog Analyticsワークスペースでクエリを実行することで確認できます。
process_010.JPG

3. Event Hubの作成

始めに名前空間を作成します。
Azureポータルのサービス一覧から「分析」 > 「Event Hubs」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。
process_011.JPG

利用環境・目的に合わせて以下のパラメータを設定し、「次へ」ボタンをクリックします。

  • サブスクリプション:利用環境に合わせて設定
  • リソースグループ:利用環境に合わせて設定
  • 名前空間の名前:任意
  • 場所:利用環境に合わせて設定
  • 価格レベル:利用目的に合わせて設定
  • スループットユニット:利用目的に合わせて設定

今回は検証のため、詳細、ネットワーク、タグ設定はデフォルトのまま確認と作成画面に進み「作成」ボタンをクリックします。
process_016.JPG

続いて、Event Hubを作成します。
作成した名前空間の概要画面で「+イベントハブ」ボタンをクリックします。
process_017.JPG

Event Hubの任意の名前を入力し、他設定はデフォルトのまま作成します。
process_018.JPG
process_019.JPG

Event Hubの作成が完了したら、外部システムとのデータ連携用に共有アクセスポリシーを作成します。
名前空間の設定から「共有アクセスポリシー」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
ポリシー名と権限を設定し、「作成」ボタンをクリックします。
process_020.JPG
作成されたポリシーに割り当てられたキーは、Event Hubからデータを送受信する際に利用します。

4. Log Analyticsワークスペースのデータエクスポート設定

作成したLog Analyticsワークスペースの概要画面で「設定」 > 「データ エクスポート」を選択し、「新しいエクスポートルール」ボタンをクリックします。
process_021.JPG

ルール名を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。
process_022.JPG

エクスポート対象となるデータテーブルを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

  • エクスポート機能は全てのテーブルをサポートしていません。利用したいデータがサポート対象かは以下のページで確認してください。
    参考:サポート対象のテーブル
    process_023.JPG

データのエクスポート先として、先ほど作成したEvent Hubを指定し、「次へ」ボタンをクリックします。
process_024.JPG

エクスポートルールの設定内容を確認し、「作成」ボタンをクリックして作成完了です。
process_025.JPG

エクスポートルールが作成された段階からAzure Monitorで収集したログデータがEvent Hubまで連携されるようになります。
Event Hubに連携されたデータは共有アクセスポリシーのキーを利用して外部から受信可能となります。

参考

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-monitor/logs/logs-data-export
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-monitor/logs/ingest-logs-event-hub
https://jpazmon-integ.github.io/blog/LogAnalytics/LogAnalyticsworkspaceDataExport/
https://blog.jbs.co.jp/entry/2023/10/10/133712
https://qiita.com/pienhalifax/items/135ba2a4f32d08938eaa

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