はじめに
minikube を用いた Kubernets 学習環境の構築方法です。WSL2のインストールについては、過去に方法でインストールしていたため本記事のやり方については試していません。
想定環境
- OS: Windows 10 (64bit)
- hyper-vを使う場合はPro版が必要です
- WSL2必須
WSL2のインストール
注意事項
- WSL2をインストールするにはWindows 10 のバージョンが2004以降である必要があります。
満たしていなければOSをアップデートしてください。 - WSL2のインストールにはVT-x等の仮想化支援技術を有効にする必要があります。
タスクマネージャー等で確認できますので無効になっている場合は有効にしてください。
(BIOSの設定を変更する必要があります。)
OSのバージョンに問題がなければ、PowerShellを開いて以下のコマンドを実行します。
wsl install -d Ubuntu
上記のコマンドを実行するとWindows上にLinuxサブシステムがインストールされるので、
スタートからインストールしたUbuntuを起動しUbuntuの初期設定を行う。(ユーザ名,パスワード等)
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションがインストールしたい人は、
以下のコマンドでインストール可能なディストリビューションを調べることができるので適宜変更してください。
wsl --list --online
- 参考
Dockerのインストール
Windows上に「Docker Desktop」をインストールします。
これにより、先ほどインストールしたWSL2上でもDocker使用できるようになります。
以下からインストーラをダウンロードしインストールしてください。
-
注意
WSL2上でもDockerを使えるようにするために、Enable WSL 2 Features(WSL 2 機能を有効にする)のオプションが設定ページで選択されているかどうかを確認してください。 -
インストーラ
- 参考
Kubernetes 及び kubectl のインストール
- 先ほどインストールしたDocker Desktopを起動してください。
- 右上の歯車ボタンを押してSettingを開きます。
- 左のメニューの中からKubernetesを選択します。
- 「Enable Kubernetes」にチェックを入れ、右下の「Apply & restart」を押すと
Kubernetes 及び kubectl のインストールが始まります。
minikubeのインストール
先ほどの段階で Kubernetes が使用できるようになりますが、私の環境だとプロキシが原因なのかKubernetesが起動できなかったので minikube のインストールを行います。今回は、WSL2上に minikube をインストールしますが、Windows上にPowerShellを使って minikube をインストールすることも出来ます。ただ、PowerShellを使ってインストールした環境だと minikube のチュートリアルでサービスのURLが表示されず動作確認ができませんでした。WSL2上では問題なかったため、今回はWSL2上にインストールします。
Ubuntuを起動し以下のコマンドを実行することで minikube をインストール出来ます。
パッケージをダウウンロードし、
curl -LO https://storage.googleapis.com/minikube/releases/latest/minikube_latest_amd64.deb
インストールします。
sudo dpkg -i minikube_latest_amd64.deb
インストールが完了したらPowerShell上で以下のコマンドを実行し minikube が起動するかチェックしてください。プロキシ環境では、Docker Desktop 及び minikube にプロキシの設定をする必要があります。
minikube start
以下のコマンドで minikube の停止及び削除ができます。
minikube delete
- 参考
動作確認
WSL2上にインストールしたminikubeで公式のチュートリアルを実行できました。
- 公式チュートリアル
追記
確認の仕方が間違ってただけでPowerShellで動かしたminikubeでもチュートリアルの動作確認ができました。また、hyper-vでの動作確認もしたので追加しておきます。
- Hyper-vで起動(管理者モードでPowerShellを起動する必要あり)
minikube start --vm-driver="hyperv"