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TSの鬼 第2回:numberとstringから“型の世界”は始まる

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Last updated at Posted at 2025-06-20

はじめに

前回

TypeScriptに入門するうえで、最初に出会うのが「基本の型」である。
特に numberstring といったプリミティブ型は、あらゆるデータ構造の土台として機能する。

この記事では、TypeScriptの基本型について、JavaScriptとの違いや設計上の意味を丁寧に解説する。


基本の型とは?

TypeScriptでは、主に次のような基本型が存在する。

型名 説明
number 数値全般(整数・小数)
string 文字列
boolean 真偽値(true/false)
null / undefined 空値・未定義(オプショナル型で使用)
symbol 一意な識別子(高度な用途)
bigint 任意精度の整数(2⁵³以上の数)

JavaScriptではこれらを自由に使えるが、TypeScriptでは 「変数にどの型が入るかを宣言」 することで、
プログラムの意図を明示できる。


型アノテーションの基本

変数や関数の引数に型を指定するには「:(コロン)」を使う。

let age: number = 28;
let name: string = "Yuki";
let isAdmin: boolean = false;

型推論も効くが、明示することで 「どう使ってほしいか」 を読み手に伝えることができる。


関数への型指定

function greet(name: string): string {
  return "Hello, " + name;
}

このように、引数・戻り値の型を明示することで、
「この関数は文字列を受け取り、文字列を返す」と一目で分かるようになる。

これはコードが“自己説明的”になるという大きな利点である。


anyとの違いを体感する

let value: any = "hello";
value = 123;
value = false;

anyは“なんでもあり”の型であり、TypeScriptの恩恵をすべて無効化してしまう。
一方で、stringnumberを指定すると、「型が違うと怒られる」
この怒られこそが、意図しないバグを防ぐ武器なのである。


型は“型安全”の起点である

基本型を使いこなすとは、単にエラーを減らすことではない。

  • 引数の意味を明確にする
  • チームの他の開発者に意図を伝える
  • 関数の正しさをコード上で保証する

このように、型は設計思想そのものである。
その意味で、numberstring は最小単位の「設計材料」とも言える。


まとめ:型の基礎を甘く見ない

TypeScriptを学ぶとき、派手な型構造やジェネリクスに目が行きがちだが、
最もよく使われるのは numberstring である。

これらの型に正しく意味を持たせられるエンジニアこそが、
上級者にふさわしい“型の鬼”への第一歩を踏み出すことになる。


次回予告

『TSの鬼 第3回:配列・オブジェクト・ユニオン型を制す』

次回は型を組み合わせることで、より複雑なデータ構造を表現する技術へ進んでいく。

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